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前回からしばらく時間があきましたが、他の活動が落ち着いてきたこともあり、世の中WBC真っ盛りの3月21日に、川崎市多摩区にて久々の医療用ガウン作成会を開催しました。
8名の方にご参加いただき、持ち込みを合わせて80着を作成することができました!

作成会の開催にあたっては、JVOADのガイドラインに従い、検温・手洗い・アルコール消毒等の感染予防を徹底しております。

春休みに入ったこともあってか、初めての方にたくさん参加していただくことができ、とてもうれしかったです。
皆さんとても丁寧に作ってくださり、また特に若手の皆さんはあっという間に作成スピードも早くなったこともあって、久々の開催とは思えないくらいのたくさんのガウンを作ることができました!ありがとうございました!
活動中、WBC準決勝の経過が気になってしょうがない一部ユニコンメンバー(自分も含めて)もいましたが、そんな和やかな活動の雰囲気も伝わったのかなと思います。
しばらくは月1回くらいの頻度で、このような雰囲気で作成会を開催していきたいと思いますので、ご都合が合いましたら是非お気軽にご参加いただければと思います。

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医療・保険機関や介護事業者の需要は落ち着いてきているものの、国内で災害の被害を受けた地域や、海外で災害や戦乱の被害を受けた地域でも必要となる可能性を考え、また、初めてボランティアに参加される方の入り口にもなっていることからも、医療用ガウン作成会は今後も継続していきます。
また、今後はアシスト瓦(段ボールと防水シートで作る簡易的な瓦。被災時の屋根の
応急修繕に用いられます。)の作成会も併せて実施していきたいと考えています。

本活動にご興味がございましたら、ボランティア活動申し込みフォーム(ここをクリックしてください)を通じてご連絡ください。
作成会での活動時間は9:00-16:00ですが(状況によって少し前後する場合があります)、ご都合に合わせて、午前中のみ、午後のみ、〇時から〇時までという形での途中参加も可能です。

なお、チーム・ユニコンでは、NPO法人MAKE HAPPYさんと連携を取りながら医療用ガウン作成作業を継続しており、完成したガウンは医療・保険機関や介護事業者の皆さまへお送りしております。

あけましておめでとうございます!
今年も引き続き活動を実施していきますので、引き続きよろしくお願いいたします。
今年最初の活動前の富士山です。くっきり見えた上に、月や気球も見えたので、今年はきっといいことがあるはず!
今年こそは災害のない平穏な1年となりますように!

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さて、今日の自分は全身筋肉痛バキバキですが、昨日の1月9日、静岡県静岡市清水区で今年初めての災害ボランティア活動を実施しました。

昨年の台風15号の影響での大雨で大きな被害を受けた静岡県静岡市清水区にて、静岡市の要請団体である「災害ボランティア愛・知・人」さんのチームに加わり、災害ボランティア活動に参加しています。
なお、清水区は静岡市の中でも最も大きな被害を受けており、床上浸水約3600件、床下浸水約830件の被害が報告されています。

この日の活動は、これまで地域で初めて参加されるボランティアさんへの研修で使用していた、能島の整骨院での仕上げ作業でした。
一緒に作業に参加されたPBVさんがトイレの床と壁剥ぎを実施しながら、我々はまず建物の中に積んであった、これまでに出た木片やコンパネを外に出し、次に導線に仮留めされていたコンパネを外していきました。

清水区での活動でいつもすごいなと思うのが、地域の市民ボランティアさんが参加されていること、そして活動を通して色々な作業を勉強されていることです。
この日の作業にも市民ボランティアさん2名が参加されており、一つ一つの作業について、目的や作業内容、身体の使い方や気をつけるべきことを、PBVさんから丁寧に教えていただきながらの作業となりました。
また、地域の団体として、「しぞ〜か・まめっ隊」さんも災害ボランティア活動に参加されています。
少しずつ地域の方々が必要な知識や経験を得て、(勿論無いに越したことはないのですが)次に災害が起きたときに地域の自助の助けとなれば良いなと思います。

また、水害後によく問題となる壁の中の断熱材であるグラスウールですが、この日壁を剥がしたトイレや他の部屋のものは乾いており、敢えて取り出す必要はないものばかりでした。
この地区は水が引くのが早く、断熱材が水を弾いている間に水が引いたためだそうです。
この状況を確認せず、ボランティアが作業をやり過ぎた例もあるそうで、やはり状況確認と、その上での家主さんとのコミュニケーションが大事だと改めて感じました。

お昼に「ふらっと」で美味しい清水式のお雑煮を頂いた後、午後はベタ基礎の掃除を実施しました。
表面のゴミを回収しつつ、床にこびりついた泥をブラシで剥がし、それを吸い取っていきました(但し、今回に関しては、こびりついている泥は川から来たものなので、必ずしもそれがカビの温床とはならず、どこまできれいにするかは状況次第です)。
バキュームが不調で苦戦しましたが、最終的に各部屋きれいになって作業終了しました。
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年が明け、ようやく残ニーズも少なくなってきました。
とはいえ、まだニーズ自体は残っているため、チーム・ユニコンは引き続き愛・知・人さんのチームに加わり、週末の活動への参加を継続していきます。

 

台風15号の影響での大雨で大きな被害を受けた静岡県清水区にて、静岡市の要請団体である「災害ボランティア愛・知・人」さんのチームに加わり、災害ボランティア活動に参加しています。
クリスマスの12月25日に、今年最後の活動を実施しました。久しぶりに自分も活動に参加することができました。
なお、清水区は静岡市の中でも最も大きな被害を受けており、床上浸水約3600件、床下浸水約830件の被害が報告されています。

この日は、以前床剥ぎを実施したお宅での作業でした。
こちらのお宅は、家の裏山の急坂の水路が壊れたり、土や泥で埋まったりしたことが原因で水が溢れてしまい、坂道が川のようになって溢れた水が住宅に押し寄せたことで浸水したそうです。

床を剥いだ8畳の部屋には、コンパネ6枚が仮止めされている状態で隙間が残っている状態でしたが、冬になって寒くなってきたこともあり、隙間を無くすために、一旦この6枚のコンパネを外し、8枚のコンパネを貼り直す作業を実施しました。
床剥ぎ作業はよく実施しますが、貼る作業はなかなか実施しないため、愛・知・人の赤池さんに色々と教わりながら、市民ボランティアの方との作業となりました。
床の構造上、部屋の端に少し床板が残っている状態で、床の端の根太が見えない状態だったため、新たに部屋の端に根太の代わりになる角材を設置し、根太の位置に合わせてコンパネのサイズを合わせながら貼っていきました。
コンパネ同士の隙間には養生テープを貼って、隙間を埋めました。
この作業の合間に、キッチンの窓にプチプチを貼りました。
これらの作業で、少しでも暖かく過ごしていただければと思います。

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床貼り準備作業

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床貼り準備作業

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コンパネのサイズ合わせ

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床貼り作業

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養生テープで隙間を埋めて完成

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窓へのプチプチ貼り

こちらのお宅の方は、今は別のお宅で生活されていて、昼だけ戻ってきている状況のようでしたが、家の中の片付けや、まだ剥がさないといけない壁等、家主さんもこれからのことを考えて頭が痛いとのことでした。
年明けにも引き続きお手伝いできそうなことがあればニーズを出して頂くこととし、この日の作業を終了しました。

静岡県清水区では、未だにジリジリとニーズが出てきている状態であり、作業をした日の時点で累計220件のニーズが上がっており、技術系ボランティアを仕切って下さっている災害NGO結のトムさんによれば、250件くらいまではニーズが増えるのでは、とのことでした。
そんな中で、今回、床上浸水の被害にあって閉店中の秋月堂天王町店さんに、12月18日から「みんなの居場所ふらっと」がオープンしました。
ボランティアのベースにもなっていますが、こちらでは無料で足湯体験ができたり、お茶をしたり、身の回りの困りごとを相談できたりする場所になっており、地域の方にふらっと立ち寄ってもらえる場所になれば、ということでした。
自分たちも、作業後に温かいコーヒーを淹れて頂き、ほっこりすることができました。

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12月18日にオープンした「みんなの居場所ふらっと」

引き続きニーズが増えていく状況を踏まえ、愛・知・人さんも、来年も引き続き清水区での活動を継続されるとのことでしたので、チーム・ユニコンも愛・知・人さんのチームに加わり、来年も引き続き週末の活動への参加を継続していきます。

年末ギリギリの記事のアップとなってしまいましたが、今年最後の活動報告のブログとなります。
今年も色々な方々にお世話になり、活動を実施することができました。本当にありがとうございます。
来年も静岡市での活動をはじめとして、自分たちにできる活動を継続していきます。引き続き、これらの活動に興味を持っていただいたり、活動に参加していただいたり、活動に参加できなくても応援していただいたりするとうれしいです。

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今回は富士山がきれいでした。

12月17日・18日にも、台風15号の影響での大雨で大きな被害を受けた静岡県清水区にて、静岡市の要請団体である「災害ボランティア愛・知・人」さんのチームに加わり、災害ボランティア活動に参加しています。
現地で活動したチームからのレポートをもとに、活動の内容を報告します。
なお、清水区は静岡市の中でも最も大きな被害を受けており、床上浸水約3600件、床下浸水約830件の被害が報告されています。

この2日間は、弥生町の築15年ながら新築のように見えるお宅での作業でした。
ここは、近くの山原側と用水路に囲まれた三角地帯で少し低くなっており、8年前にも浸水したことがあったそうです。
今回は床上35cmまで浸水したとのことで、既に業者さんが床下の水・泥出しをし、消毒済みとのことでした。

初日は、壁の中の湿った断熱材を取り出すために、45cmの高さまでの壁剥ぎと、壁の中の断熱材の撤去を行いました。
壁を剥いでみると、下の土台部分には2〜3cmの厚みの泥がひび割れた状態で堆積しており、北側にはまだ泥が濡れている部分もあったそうです。
断熱材も、壁を剥いだところから10cm位弱下の方まで泥水が染み込んでびしゃびしゃの状態だったそうで、これらも取り除いています。
また、壁はぎの際に、5円玉くらいのマグネットを使って、壁板の石膏ボードを固定しているビスを探して、それらのビスの周りの壁紙を剥がし、ビスを見つけて外してから剥がすことで、これまでよりも簡単に石膏ボードを剥がすことができたそうです。

翌日は、前日午後になってから依頼された内壁の撤去は実施しないこととなり、洗面所や勝手口など、前の日にできなかったところの壁剥ぎと、和室の床剥ぎを実施しました。
洗面所の作業では、非常に重いドラム式の洗濯機を移動させた後(これがかなり大変だったそう)、洗面台も取り外して移動させ、裏の壁を45.5cmまで剥がしたそうです。
こちらも壁の中の断熱材は水をたっぷり含んでおり、周りの木の含水率も高かったそうです。家主さんもこの状況を見て、壁を剥いで本当によかったとおっしゃっていたそうです。
こちらの家主さんは非常に勉強熱心な方で、以前にも浸水があったため、きっとまた同じような浸水があるだろうということで、その際にも適切な対処ができるよう、いろいろとお話を聞かれながら一緒に作業されていたそうです。

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壁剥ぎ作業

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壁剥ぎ作業

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湿った断熱材

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壁の中に溜まった泥

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壁剥ぎ作業終了

また、初日の午後には、以前作業したお宅でエアコンの室外機の洗浄を行なったそうです。
浸水した室外機は基盤にも泥がついてしまうため、そのまま電源を入れるとショートして壊れてしまうことが多々あるのですが、通電せずに分解し、水で基盤も洗浄し、ブロワー等でしっかり水分を飛ばして乾かしてやることで復活することがあります。
今回も、ファンや機構部分が泥で汚れてしまっていたので、分解してたわしやブラシできれいに洗ったそうです。

静岡県清水区では、ニーズは減ってきているものの、未だ掘り起こされていないニーズが残っており、じりじりとそのようなニーズが出てきている状況だそうです。
今後も引き続き愛・知・人さんのチームに加わり、週末の活動への参加を継続していきます。

11月26日にも、台風15号の影響での大雨で大きな被害を受けた静岡県清水区にて、静岡市の要請団体である「災害ボランティア愛・知・人」さんのチームに加わり、災害ボランティア活動に参加しています。
現地で活動したチームからのレポートをもとに、活動の内容を報告します。
なお、清水区は静岡市の中でも最も大きな被害を受けており、床上浸水約3600件、床下浸水約830件の被害が報告されています。

この日の午前中は、長田新地で床上50cmまで浸水したお宅での作業でした。
こちらのお宅の浸水は、巴川から分かれた、家の前を流れる用水路が溢れたことによるものだったそうです。
床上50cmまでの浸水だったため、90cmの高さまで壁を剥がして壁の中の断熱材を取り除く作業と、床板を剥がして裏の断熱材を取り除く作業を実施しました。
壁の石膏ボードは、マルチツールで切れ込みを入れた後、インテリアバールとハンマーを使って剥がしてきました。
床板はフローリング材の下に合板が敷かれた構造で、フローリング材はフロアネイルと呼ばれる頭の小さい釘で、その下の合板は釘でしっかり根太に打ち込まれていたそうです。
まず、丸ノコで入れた切れ込みからバールで床板を剥がしていきましたが、フローリング材・合板を剥がした後に下の合板や根太に釘が残ってしまうことがあるため、それらを踏まないように気をつけつつ作業を進め、残った釘は大工さんの修復作業に不要なため、全て抜いていったそうです。
また、家主さんは2階で生活されているとはいえ、床を剥がしたままでは生活するのに困るため、玄関から階段までコンパネを仮止めし、生活導線を確保したそうです。

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壁剥ぎ作業

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床剥ぎ作業

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床の中の湿った断熱材

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作業後の清掃作業

午前でほぼ1件目のお宅での作業が終わったため、午後は松井町へ移動し、廃棄物の運搬に困っているというお宅から、廃材や家電を軽トラで廃棄場まで運搬する作業を実施したそうです。
軽トラに載らないような長い木材は丸ノコで半分位に切断して、廃棄物の種類ごとに指定された廃棄場に捨てにいったそうです。
こちらの廃棄場には廃材の他に、ボコボコに凹んでしまった100台以上の冷蔵庫や洗濯機が並んでいたそうです。
また、扇風機などの家電は別の軽トラで、指定された別の廃棄場に捨てにいったそうです。

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災害廃棄物集積場・廃材置き場

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災害廃棄物集積場・洗濯機置き場

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災害廃棄物集積場・冷蔵庫置き場

こちらの作業終了後、別チームと連絡を取ったところ、そのチームが担当している柏尾のお宅での作業が終了していないとのことだったので、そちらに合流したそうです。
こちらのお宅では、巴川に合流する川が近くに流れていて、そこから溢れた水で床上1m30cm〜40cmくらいまで浸水したそうです。
かなりの高さまで浸水したことから、1階の壁は基本全て剥がす、という作業を実施していたところに合流しました。
かなり古いお宅だったこともあり、壁の中に断熱材はなさそうだったものの、壁の中にはカビが生えていたそうです。
壁を剥がした後、床をきれいにして、なくなってしまったトイレの壁にブルーシートを張って、この日の作業を終了しました。

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柏尾のお宅での壁剥作業

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壁の裏のカビ

静岡県清水区では、ニーズは減ってきているものの、未だ掘り起こされていないニーズが残っているような印象とのことです。
今後も引き続き愛・知・人さんのチームに加わり、週末の活動への参加を継続していきます。

台風15号の影響での大雨で大きな被害を受けた静岡県清水区にて、静岡市の要請団体である「災害ボランティア愛・知・人」さんのチームに加わり、災害ボランティア活動に継続的に参加しています。
清水区は静岡市の中でも最も大きな被害を受けており、床上浸水約3600件、床下浸水約830件の被害が報告されています。
今回は、11月12日・13日・23日の活動について、三城理事長のチームからのレポートをもとに報告します。

11月12日は鳥坂での活動でした。ユニコンからは1名が午後から参加しています。
この日は、床剥ぎのためのピアノの移動、その後の床剥ぎ作業、家の裏手にある給湯ボイラーを囲っている小屋の撤去を行いました。
最後に剥がした廊下の床下からは大量のシロアリが出てきたとのことで、急遽ホームセンターで駆除剤を購入し、床板の撤去後に駆除材を撒いたそうです。

11月13日は石川新町での活動でした。
この日は、壁剥ぎ・床剥ぎ作業チームと、モグラ隊の床下の泥だしと断熱材剥がし作業チームに分かれて作業を行なっています。
今後、順次リビング側の床を剥がして張り替えるという家主さんの意向を踏まえ、この日の作業では台所や風呂場などの水回りの床下からのみ断熱材を撤去しています。断熱材のグラスウールはかなりの水を含んだ状態で、なるべく床下に断熱材からの水が垂れないよう、たらいの上にビニール袋をはめたものに、溢れる水を受けながら取り出していったそうです。
また、床下には壁の下の基礎や大引きを支える束等がなかったために、金網の貼られた大きな通気口から入った水が床下に土砂をそれほど多く溜めることなく出ていったようですが、地面の上の防湿シートの上には乾燥した泥が5mm程度溜まり、防湿シートの下にも湿った泥がいくらか入り込んでいたそうで、断熱材を取り除く前に、これらの泥の除去作業も行ないました。
断熱材を引き出した際に劣化していた給湯管が割れてしまうトラブルがあったものの、給水栓を止めた上で給湯管を止めるキャップを設置し、なんとか対応することができました。

11月23日にも、13日と同じお宅で活動しました。
既に和室とリビングの床剥ぎは終了し、床を剥いだ場所に合板を敷き終わっていました。この日の作業は、廊下部分の床の合板2枚分を剥ぎ、その下の断熱材、さらにその下のプラダンを剥がし、床下の泥を撤去する、というものでした。
今回床剥ぎを実施した部分は、フローリング材の下に根太に打ち付けられたパーティクルボード(木材のチップを破断・圧縮して成形した板)が設置されており、また、根太の下に鉄骨の大引きがあり、それに乗る形で黒いプラダンが一面に敷かれていました。断熱材のグラスウールはパーティクルボードとプラダンの隙間を埋めるように敷き詰められており、水を含んだ状態だったそうです。床剥ぎ作業は、床板とパーティクルボード2枚の合計が23mmと分厚かったこと、残念ながら作業中に丸鋸1台が故障してしまったこともあり、なかなかハードだったそうです。
一部床上からアクセスできなかった納戸や階段下については、床下に潜って泥出しを実施後、床下からプラダンをカットして、13日の作業と同様に垂れた水をビニール袋で受けながら断熱材を引き出したそうです。断熱材がない場所にもプラダンの内部の隙間に水が溜まっていたそうなので、それらを取り除くべくプラダンはなるべく剥がしたそうです。
これらの作業で、一部取り除けていない部分があるものの、主要な部分の断熱材は取り除くことができたそうです。作業後も床下の乾燥をすすめるべく、床下に送風機を設置しています。
床を剥いだ部分には、最終的にコンパネ2枚をサイズを合わせてはめ込み、段差部分は土嚢袋と養生テープで手当し、日常生活になるべく影響がないようにしています。

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床下に溜まった泥

 

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床下の状況

 

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床下の湿った断熱材

 

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壁の中のカビ

 

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床板剥ぎ作業後

また、作業前の11月22日には、日本カーシェアリング協会さんのお手伝いとして、8月4日からの豪雨で大きな被害を受けた新潟県村上市での活動で使用していた車を、静岡市まで運搬する作業を行なっております。
日本カーシェアリング協会さんは、東日本大震災の被災地である石巻市にて全国から寄付頂いた車を活用したカーシェアリング等の共助の仕組みを作られており、この仕組みをもとに、支え合う地域をつくる「コミュニティ・カーシェアリング」、車を貸すことで人と地域を元気にする「ソーシャル・カーサポート」、災害の時に車で困らない地域を作る「モビリティ・レジリエンス」といった活動をされています。
災害地での車の貸し出しの活動も継続されており、今回はその活動をお手伝いしました。

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静岡市への運搬完了!

静岡県清水区では、未だ大量のニーズが残っており、ここに来てニーズが増え続けているそうです。
今後も引き続き愛・知・人さんのチームに加わり、週末の活動への参加を継続していきます。

10月30日・11月5日にも、台風15号の影響での大雨で大きな被害を受けた静岡県清水区で、駿河区の要請団体資格で活動されている「災害ボランティア愛・知・人」さんのチームに加わり、災害ボランティア活動に参加しました。
清水区は静岡市の中でも最も大きな被害を受けており、床上浸水約3600件、床下浸水約830件の被害が報告されています。

この2日間の活動についても、三城理事長のチームからのレポートをもとに報告します。

10月30日は江尻台町での床下の泥出し作業を実施しました。
このお宅は、近くの巴川が氾濫し、床上40cmまで浸水したそうです。周辺でも、いまだに氾濫の跡が見てとれたそうです。
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庭の泥だし作業は家主さんが実際されたそうですが、かなり大変だったそうです。
また、エアコンの室外機も泥を被ったものの、こちらは幸い分解清掃で復活したそうです。

このお宅はベタ基礎だったので、この日の作業では、キッチンと洗面台の点検口からモグラ隊が床下に潜り、シャワーホースとバキュームホースを床下に送り、5mm程度溜まった泥をシャワーで泥水にし、バキュームホースで吸い出していく作業を実施しました。
床下に太めの配管があったり、構造が複雑だったりと、体の大きめの人にはやや大変な現場だったようです。
また、床下の断熱材はスタイロフォーム(正式には押出法ポリスチレンフォームと言うそうです。水中に長時間つけても、表面に水分が付着するだけで、吸水量はわずかだそうです。)だったそうですが、状態が良く、撤去する必要はないとの判断となったそうです。
床下をきれいにした後は、ウエスで残った水分を拭き取り、床下の作業は完了、養生を撤去して、この日の作業は終了しました。
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翌週の11月5日は、鳥坂の床上浸水35−40cmの被害を受けたお宅での作業でした。
当初、前日からの作業を引き継いで和室・洋室・キッチン・廊下等の床剥ぎ作業を実施する予定でしたが、床下の状況等を踏まえた家主さんのご意向から、既に作業を始めていた和室の床剥ぎ、トイレの壁剥ぎのみを実施することになりました。
ユニコンチームはトイレの壁剥ぎ作業を担当しました。

壁剥ぎ作業は、まず軽く壁を叩いて構造を支えている木材がないところを探し、それらを切らないようにマルチツールで石膏ボードを切っていきますが、それ以外にも木材をまとめて柱にしていたり、配管・電線が入っているところもあるので、それらを傷つけないよう慎重に作業を進めていきます。
そうやって剥がした壁の中には、少し上の方に断熱材のグラスウールが入っており、その裏の板にはうっすらカビが生えていたそうです。
また、造りが非常にしっかりしたお宅だったそうで、床剥ぎ隊もかなり苦戦したそうです。

家主さんは、床の内部への浸水をとても気にされていたとのことで、住宅メーカーさんとボランティアのリーダーとで収納部分の床を切り取り、その中の状態を確認しましたが、床下の合板は玄関側が少し湿った状態で、その下の断熱材のスタイロフォームは濡れていない状態だったそうで、床を張り替えるかどうかを判断するには非常に難しい状態だったそうです。
この状況を踏まえ、ひとまず作業はここで終了し、今後、床剥ぎ作業を実施するかどうかが決まったら後日改めてボランティアセンターにご連絡いただくこととし、作業で汚れた部分をきれいにして、当日の作業は終了となったそうです。
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以前のポストにも書きましたが、現時点で累計のニーズ数は1000件近くになっており、まだまだ必要な作業は残っています。
11月以降も、引き続き愛・知・人さんのチームに加わり、週末の活動に参加していきます。

11月5日に川崎市多摩区にて医療用ガウン作成会を開催しました。
7名の方にご参加いただき、持ち込みを合わせて50着を作成することができました!

作成会の開催にあたっては、JVOADのガイドラインに従い、検温・手洗い・アルコール消毒等の感染予防を徹底しております。

今回は、若い方にたくさん参加していただきました。
定期的に仲間を誘って参加してくださる方もいて、非常に心強く思っています。
少しずつ、若い世代のボランティア参加への間口が広がっていくといいなと思います。
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チーム・ユニコンでは、NPO法人MAKE HAPPYさんと連携を取りながら医療用ガウン作成作業を継続しており、完成したガウンは医療・保険機関や介護事業者の皆さまへお送りしております。
また、これからは医療・保険機関や介護事業者の皆さまに加えて、国内で災害の被害を受けた地域や、海外で災害や戦乱の被害を受けた地域でも必要となる可能性を考え、自分たちにできることとして医療用ガウン作成は今後も継続していきます。

一方、他のポストでもご報告しています通り、この活動と並行して、台風15号で大きな被害を受けた静岡県静岡市清水区にて「災害ボランティア 愛・知・人」さんのチームに加わり災害ボランティア活動を実施しています。
清水区では床上・床下浸水が合計4000件以上と非常に大きな被害を受けており、それに伴い、ボランティアへのニーズも累計1000件に迫る勢いで増え続けています。
そこで、チーム・ユニコンでは、当面は静岡での災害ボランティア活動に注力することとし、次回の医療用ガウン作成会は年明けに実施する予定です。

台風15号の影響での2022年9月23日からの大雨で大きな被害を受けた静岡県清水区で、駿河区の要請団体資格で活動されている「災害ボランティア愛・知・人」さんのチームに加わり、10月22日・23日にも災害ボランティア活動に参加しました。
清水区は静岡市の中でも最も大きな被害を受けており、床上浸水約3600件、床下浸水約830件の被害が報告されています。

10月22日・23日の活動についても、三城理事長のチームからのレポートをもとに報告します。

10月22日の午前は、高橋町で床から60cmの高さまでの床上浸水の被害を受けたお宅での作業でした。
浸水の原因は、近くの巴川ではなく、裏の用水路の氾濫のよう、とのことでした。
床上60cmまでの浸水ということで、壁の中に入った湿った断熱材を取り除くため、床上90cmの高さまで、壁紙・ブラスターボードを剥がす作業を実施しました。
壁は、マルチツールやカッターを使って切り込みを入れて剥がしていきます。
床の間の飾り棚の部分はブラスターボードを外せず断念したものの、午前中に作業を完了し、養生を撤去、雑巾掛けをして、午後は別のお宅へ移動したそうです。
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午後は鳥坂のお宅での作業でしたが、家の裏山の急坂の水路が壊れたり、土や泥で埋まったりしたことが原因で水が溢れてしまい、坂道が川のようになって溢れた水が住宅に押し寄せたことで浸水したそうです。
幸い竹林の根が土が流れるのを防いでくれたので、土砂崩れは発生しなかったそうです。
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作業は、床剥がしと、布基礎の土の上の防湿シートの撤去でした。
床のコンパネをバールを使って2部屋分剥がし、防湿シートを撤去しつつ、根太に残っている錆びた釘で怪我をしないよう、釘の頭を倒して打ち込み平らにする作業も実施しています。
こちらのお宅もその日のうちに作業が完了したとのことです。
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23日の午前中は、横砂西町のお宅での作業でした。
こちらのお宅は庵原川の氾濫により浸水したそうですが、床は既に親戚一同の皆さんで剥がされており、床下の泥もなく、今後床に合板を張る作業を実施するとのことでした。
一方、今回作業の対象となったのは天井で、屋根から水が流れ込み、そのせいで天井のボードが落ちて下がってきており、それを棒で支えている状況を解決したい、ということでした。
屋根の一部が錆びて穴が空いていたため、そこから雨水が入り込んできたようでした。また、台所の壁が割れてできた隙間も水の導線になっていたようです。
ただ、このお宅は谷型になった屋根の真ん中に雨樋があり、天井裏を通って外に排水する特種な構造となっているため、ブルーシートで天井を覆う仮処置が難しかったのですが、家主さんにご用意いただいた波板やコーキング材を使った屋根の雨漏りの補修作業と、天井の濡れた断熱材や剥がれ落ちてきている天井のブラスターボードをきれいに取り除く作業を実施しました。
天井をつける作業は実施できないため、大工さんにお願いするようお伝えし、こちらのお宅の作業は終了しました。
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谷型になった屋根の雨漏り補修後の水漏れチェック

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天井の濡れた断熱材・ブラスターボードの撤去

午後は、横砂中町で、床上85cmまで浸水したお宅での作業でした。こちらは、まだ新しいお宅だったそうです。
実施した作業は、床下からの泥の吸引作業です。
シャワーホース2本とバキュームホース3本を床下に送り込み、モグラ隊が床下に潜り、シャワーホースで床下を洗浄しながら、泥水をバキュームホースで吸い出していきます。
吸引した泥水で吸引器のタンクもすぐに一杯になるので、地上部隊がどんどん、泥水が溜まって重くなったタンクの排水作業を実施していきます。
途中、地上の吸引器の電源が入らなくなったり、ブレーカーが落ちてしまったり、吸引器から泥が噴き出したり、なぜかホースを繋ぐとバキュームしてくれなくなったり、トランシーバーが騒音に負けて聞こえなかったり、様々なトラブルが発生したそうです。
また、床下の断熱材のグラスウールが大量の水を吸って剥がれ落ちており、これも撤去していったそうです。
十分な人数がいないこともあり、残念ながらこの日で作業は終了せず、翌日のチームへ作業を引き継いだそうです。
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ちなみに、作業の前後は、こんな感じでオリエンテーションを行い、作業内容の共有や引き継ぎを行っています。
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10月22日・23日の活動はこれで終了です。
まだまだニーズはたくさん残っており、10月は30日にも活動していますので、こちらは次の投稿で報告したいと思います。

台風15号の影響での2022年9月23日からの大雨で、静岡県は各地で非常に大きな被害を受けました。
静岡県全体では、床上浸水約5600件、床下浸水約4300件、全半壊約2000件、一部損壊約4300件と、非常に大きな被害を受けています。
そのうち、静岡市での被害は床上浸水約4300件、床下浸水約1500件、全半壊約2000件、一部損壊約2200件と報告されており、県全体で受けた被害の中でも大きな部分を占めています。

静岡県各地で災害ボランティア活動が始まっていますが、その中で、これまで福島県桑折町、新潟県村上市で活動をご一緒させていただいた「災害ボランティア愛・知・人」さんが、駿河区の要請団体資格で静岡市駿河区と清水区とで活動されています(駿河区での活動は終了)。
そこで、チーム・ユニコンも愛・知・人さんのチームに10月から加わって、静岡市清水区での災害ボランティア活動に参加しています。
清水区は静岡市の中でも最も大きな被害を受けており、床上浸水約3600件、床下浸水約830件の被害が報告されています。

チーム・ユニコンの静岡市での最初の活動は10月15日〜16日に実施しました。
自分は参加できなかったため、三城理事長のチームからのレポートをもとに報告します。

10月15日、16日とも、浸水したお宅での床下での作業となったそうです。

10月15日は布基礎(逆T字状のコンクリートの基礎を柱や壁などの下に打ち込む工法。基礎のない部分は、湿気を防ぐ為に防水シートを敷いたり、薄い防湿用コンクリートを施設する場合も。)のお宅での作業で、砂地の上に炭や除湿パッドが一面に敷かれていたそうです。
作業したお宅の一帯は浸水が多いそうで、このお宅も今回で3回目の被災だそうです。前回の被災の後に、炭や除湿パッドを床下に敷く対策を実施されたそうです。
とはいえ、水をたっぷり含んだカビの要因となるものを床下に置いておくわけにはいかないということで、この日の作業内容は、水をたっぷり吸った床下の除湿パッドを床下への開口部から取り出し、(ポリ袋がなかったので)土嚢袋につめて、軽トラに積んで処分場に運び出すというものでした。
床下では技術系ボランティアが作業を実施し、床上での運び出しは午後から参加された一般ボランティアの方が作業を実施する、という形でうまく役割を分担し、当日中に作業を終えることができたそうです。
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10月16日は、ベタ基礎(床下全体に鉄筋コンクリートを流し込んでつくる基礎)のお宅で、床下に溜まった泥の吸引作業を実施しました。
泥を含んだ水を吸い込むことのできる吸引機に長いホースをつけ、それを床下へ伸ばし、ホースと一緒に床下に潜って水と一緒に泥を吸い出していき、その後、泥を吸い出した床下をウェスできれいに仕上げていきます。
とはいえ、水と泥とを引き受ける吸引器のタンクは5分と経たずに満杯になるので、作業がスムーズに進むよう、地上部隊がせっせと吸引器のタンクを取り替え、排水していきます。
こちらの作業も当日中に完了することができました。

また、並行してもう一軒の被災されたお宅にも伺い、布基礎の床下の泥を土嚢に詰めて運び出す作業を実施しました。
泥の厚さは1〜5cm程度ですが、下地が礫になっていて、その間に埋まったシルトと共に礫も土嚢に詰めるため、重量感のある作業となったそうです。
また、こちらのお宅は、大引の下はヘルメットをしていると頭がつかえるような低さで、かなり窮屈な状態での作業となり、大変だったそうです。
最終的には、乾燥のためのダクトを床下に設置し、作業継続扱いとなりました。
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発災後、災害ボランティア活動を実施していく中で、いくつか課題があることがわかってきたそうです。

まずは、都市型災害ではよく起こりうることですが、当初設置された災害ボランティアセンターは駐車場の広さが十分でなく、ボランティアが集まりづらい状況だったということです。
こちらは、技術系団体を取りまとめて下さっている「災害NGO結」さんが、駐車スペースがたっぷり取れる高部ゴルフを技術系の拠点に仕立ててくださり、解決したそうです。
ただ、当初の状況から、被災者の方々がご自分で家財運び出しや洗浄の手配をしたために、100件近いニーズが取り消しとなったそうです。

加えて、こちらの方が深刻なのですが、内水氾濫の被害のため、濡れた家財を運び出し、見える部分の洗浄をしただけで手当が十分と思い込んでいる被災者さんが多いことも、ニーズキャンセルの原因となっているそうです。
浸水したお宅では、床下や壁の中の濡れた断熱剤や床下の泥を撤去し、消毒をしないと、いつの間にか繁殖したカビに家屋が包まれてしまうため、なるべく早くカビのもととなるものを撤去することが必要となりますが、こちらが手付かずとなっているケースが多いそうです。
このことを踏まえ、手遅れとならないよう、災害ボランティアセンターで今一度その辺りの周知を徹底し、ニーズの掘り起こしを行なっているそうです。

この活動の時点で災害ボランティアセンターで受けているニーズは既に500件程度ということでしたが、その後もニーズは増え続け、このブログを書いている時点で累計で1000件に迫る勢いだそうです。そして、前述の通り、掘り起こしによってニーズはこれからも増えていく可能性があります。
少しでもこれらのニーズを減らしていくべく、週末のみとなりますが、チーム・ユニコンも愛・知・人さんのチームに加わり、静岡市での活動を継続していきます。
10月の他の日の活動についても、順次アップしていきたいと思います。