前回からしばらく時間があきましたが、他の活動が落ち着いてきたこともあり、世の中WBC真っ盛りの3月21日に、川崎市多摩区にて久々の医療用ガウン作成会を開催しました。
8名の方にご参加いただき、持ち込みを合わせて80着を作成することができました!

作成会の開催にあたっては、JVOADのガイドラインに従い、検温・手洗い・アルコール消毒等の感染予防を徹底しております。

春休みに入ったこともあってか、初めての方にたくさん参加していただくことができ、とてもうれしかったです。
皆さんとても丁寧に作ってくださり、また特に若手の皆さんはあっという間に作成スピードも早くなったこともあって、久々の開催とは思えないくらいのたくさんのガウンを作ることができました!ありがとうございました!
活動中、WBC準決勝の経過が気になってしょうがない一部ユニコンメンバー(自分も含めて)もいましたが、そんな和やかな活動の雰囲気も伝わったのかなと思います。
しばらくは月1回くらいの頻度で、このような雰囲気で作成会を開催していきたいと思いますので、ご都合が合いましたら是非お気軽にご参加いただければと思います。

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医療・保険機関や介護事業者の需要は落ち着いてきているものの、国内で災害の被害を受けた地域や、海外で災害や戦乱の被害を受けた地域でも必要となる可能性を考え、また、初めてボランティアに参加される方の入り口にもなっていることからも、医療用ガウン作成会は今後も継続していきます。
また、今後はアシスト瓦(段ボールと防水シートで作る簡易的な瓦。被災時の屋根の
応急修繕に用いられます。)の作成会も併せて実施していきたいと考えています。

本活動にご興味がございましたら、ボランティア活動申し込みフォーム(ここをクリックしてください)を通じてご連絡ください。
作成会での活動時間は9:00-16:00ですが(状況によって少し前後する場合があります)、ご都合に合わせて、午前中のみ、午後のみ、〇時から〇時までという形での途中参加も可能です。

なお、チーム・ユニコンでは、NPO法人MAKE HAPPYさんと連携を取りながら医療用ガウン作成作業を継続しており、完成したガウンは医療・保険機関や介護事業者の皆さまへお送りしております。

12年後の3月11日は、雲ひとつない快晴で、暑いくらいの陽気になりました。

東日本大震災から12年となる3月11日(土)に、日比谷公園 第二花壇にて開催された「311未来へのつどい Peace On Earth」にブース出展しました!
会場では、5団体がブース出展し、また、ステージでは様々なパフォーマンスが行われました。

そして、14:46には会場に多くの方々が集まり、黙祷を捧げました。

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会場の様子

 

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入り口のモニュメント

 

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当日のブースの様子

今年も、チーム・ユニコンはブースでの活動紹介と青空朗読会を実施しました。
活動紹介は、いつもの活動報告の展示に加えて、今回はこれまでの活動をまとめたパネルを用意しました。
こちらをブースの入り口に展示したところ、興味を持ってブースの中に入って活動報告を読んで下さる方も多かったように思います。

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ユニコンのブースの様子

 

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これまでの活動をまとめたパネル

今年は会場のスペースが広くなかったこともあり、青空朗読会はブースのすぐ前で行いました。
朗読会の準備には、ユニコンのメンバーが本業での得意分野を活かして活躍してくれました。

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青空朗読会の準備風景その1

 

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青空朗読会の準備風景その2

朗読した作品は、昨年と同じく、関西学院大学社会学部 金菱清教授が東北大学院大学で教鞭をとっていらした当時に、ゼミの生徒さんたちと発災直後から丹念な取材を積み重ねて編纂された「東北学院大学震災の記録プロジェクト」の著書のうちの以下の2冊です。

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青空朗読会の様子

朗読してくださったのは、大塚秀記さん、みょんふぁさん、廣瀬朱美さんのお三方です。
想いのこもった朗読をしていただき、ありがとうございました。

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大塚さんの朗読風景

 

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みょんふぁさんの朗読風景

 

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廣瀬さんの朗読風景

今回朗読した著書は、いずれも震災の発災時・発災後の様子が非常に生々しく記録された著書ですが、綴られた言葉が実際に朗読してくださったお三方の想いのこもった声になることで、さらにリアルな形になって伝わってきたように思います。
また、改めて朗読を聞くことで、昨年の朗読会から今年の朗読会まで、ということも含めて、記憶は年々薄れていくということも改めて実感し、なんらかの形で記憶を繋いでいく、ということは非常に重要だと感じました。
周りにいらっしゃった方々も興味を持って聞いてくださっていて、このような朗読会を実施することで、それらの記憶をつなぎ、また、被災された方々に想いをよせる時間とすることができたように思います。

さて、続けて参加してきたPeace On Earthですが、日比谷公園の改修工事が始まるため、今年で一区切りということのようです。
一方で、自粛されてきたイベントが各地で復活してきており、ユニコンでもこれからいろいろなイベントへ参加していきたいと考えています。
ブログやFacebookでも情報を発信していきますので、今後のイベントにも是非お立ち寄りいただければと思います。

トップページの最新情報にもアップしておりますが、東日本大震災から12年となる3月11日(土)に日比谷公園 第二花壇にて「311未来へのつどい Peace On Earth」が開催され、チーム・ユニコンは今年もブース出展することとなりました!

イベントの詳細はこちらをクリックして下さい。

チーム・ユニコンでは、これまでの活動を発信するブース展示とともに、昨年に引き続き震災関連書籍の青空朗読会を実施し、震災の記憶を繋ぎつつ、被災された方々や亡くなった方々に想いを寄せて頂く時間にできればと考えています。
朗読する作品は、昨年と同じく、関西学院大学社会学部 金菱清教授が東北大学院大学で教鞭をとっていらした当時に、ゼミの生徒さんたちと発災直後から丹念な取材を積み重ねて編纂された「東北学院大学震災の記録プロジェクト」の著書のうちから次の2冊としたいと考えています。

朗読会で読んだ本たち

なお、当日朗読するタイミングについては現在調整中ですので、わかり次第お知らせ致します。

当日、お時間がおありでしたら、お出かけの途中などに是非お立ち寄り下さい!

こちらは、昨年の写真です。
  

少し前のブログでご紹介した「川崎ワカモノ未来PROJECT 2022〜川崎市を高校生が主役になれる街に〜」。
高校生世代の方々が自分の関心や興味に沿ったプロジェクトを立ち上げ、大学生メンターの方々や地域の大人の方々と共にアクションを行うものですが、2月12日に最終成果報告会である「ハナサクPresentation」が開催されました。
ユニコンを紹介してくださった、ゆらさんもプレゼンをされるということで、自分も観覧に参加させていただき、皆さんのプレゼンを聞いてきました。

なお、このプロジェクトの運営は、認定NPO法人カタリバさん、川崎ワカモノLabさん(このプロジェクトのOB・OGの皆さん)が行っています。
詳細はこちらのリンクをご参照ください。

多くの方の前での最終プレゼンということで、皆さんとても緊張している様子が伝わってきましたが、自分達がやってきたこと、やれなかったこと、伝えたいことを、どなたも自分の言葉でちゃんと伝えていたことが、とても印象的でした。
中には、身近なことから社会問題に切り込んでいたり、大人でも答えられないような問題に真正面から取り組んでいたり、とても深いテーマに取り組んでいるものもありました。
ゆらさんも、サードプレイスというテーマの中でボランティア団体を取材対象としたこと、プロジェクトから得られたことについて丁寧にプレゼンされていました。

いろいろなプレゼンを聞いていた中で、うまくいかなかったことに対しても、うまくいかなかった理由をきちんと分析して発表しているプレゼンがあったことがとても印象的で、失敗も一つの成果として捉えて、挑戦する過程をとても大事にしているんだなと感じました。
最終的には順位づけがなされはしたものの、登壇された大人の方々がおっしゃっていた通り、この順位自体に大きな意味はなく、挑戦したこと、その過程に大きな意味があったのだと自分も感じました。
そんな中で、一つ一つのプロジェクトに対する審査員の方々からの(時間をオーバーしての)丁寧な講評もあったり、観覧された方々からの本当に多くの感想もあったり(模造紙に感想を書いた付箋を貼っていく形式でしたが、1枚で足りず2枚目が登場するくらい!)、これらをこれからやりたいと思ったことに生かして、いろんなことに挑戦していっていただければと思いました。

川崎市で活動をしていると、若い人たちの興味・やりたいことを応援する文化がある土地だなと感じることが多いです。
このプロジェクトも、運営にプロジェクトのOB・OGの方々が多く参加し、後輩をサポートし、経験を繋いでいっていることも印象的でした。
と思って地元の広報紙を見ると、地元でも若者を後押しするプロジェクトが進んでいることを最近知りました。
このようなプロジェクトの後押しを受けて、若い人たちがいろいろな場所でいろいろなことに興味を持って、いろいろなことに挑戦していってほしいなと思います。
もちろん、その対象がユニコンの活動であるとうれしいのですが、どこかにとらわれず、若い人たちが広くいろんなことに挑戦することが、きっと良い未来につながるんじゃないかなと思いました。

(当日写真を撮れなかったので、Action Dayのものを。)
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チーム・ユニコンは右下の⑥に取り上げて頂いています。

2月11日に第4回通常総会を開催しました!
2022年の活動報告に加え、2023年の活動についての議論を行いました。

2023年の活動は、これまでの大規模自然災害の被災地での支援活動の継続に加えて、首都圏での大規模自然災害発生時の減災・免災のためのネットワークづくりなどに本格的に取り組んでいく予定です。
また、ボランティア体験の入り口にもなっている医療用ガウン作成会も、アシスト瓦(段ボールと防水シートで作る簡易的な瓦。被災時の応急修繕に用いられます。)の作成会を混ぜながら実施していく予定です。
引き続き、「無理なく、自分にできる範囲で」活動に参加して頂けるとうれしいです!

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第4回通常総会の様子

また、ホームページに年次報告書をアップしています。こちらのページからご確認ください。
第四四半期は、台風15号で被害を受けた静岡県静岡市清水区での、「災害ボランティア 愛・知・人」さんのチームに加わっての災害ボランティア活動が主な活動でした。
清水区での活動はようやくひと段落し、現在は地元の団体が中心となって活動しています。

昨年は残念ながら大きな災害が多い年となってしまいましたが、今年は災害の少ない年になると良いなと思っています。

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川崎市中原区役所地域みまもり支援センター様にお声がけいただき、来週2月22日(水)に、川崎市のコミュニティFMである「かわさきFM」さんの番組に出演することになりました!

かわさきFMさんでは、毎月第4水曜日の15:30から「みんながつながる!ミミケロ地域の情報室」という番組を放送されています。番組の詳細はこちらをご覧ください。
地域包括ケアを目的として幅広い世代をターゲットとした情報発信を行っており、毎回地域で活動されている方が出演されているそうで、次回はチーム・ユニコンが出演します。

川崎市ではFMラジオの79.1MHzで聴くことができますが、それ以外の地域でもインターネットラジオでPC、スマホ等でも聴くことが可能だそうです(視聴方法の詳細はこちら)。
生まれて初めてのラジオ出演、しかも生放送ということでちゃんと喋れるかかなり不安ですが、できる限り活動の内容や想いについて話すことができればと思っております。
平日の日中ということで、お仕事のある方にはなかなか合わせるのが難しい時間帯ではありますが、お時間がありましたら是非お聴きください!

久々の更新になりましたが、今日はちょっといつもと違うお話を。

川崎市では、高校生世代の方々が集まって、自分のありたい姿を考え、世代ならではの視点でまちづくりにチャレンジする「川崎ワカモノ未来PROJECT 2022〜川崎市を高校生が主役になれる街に〜」が開催されています。
具体的には、高校生世代の方々が自分の関心や興味に沿ったプロジェクトを立ち上げ、大学生メンターの方々や地域の大人の方々がそれらに伴奏し、三ヶ月程度のアクションを行うものです。
運営は、認定NPO法人カタリバさん、川崎ワカモノLabさんが行っています。
詳細はこちらのリンクをご参照ください。

2016年から実施されているものだそうで、今回で7期目。今回もたくさんの方々が参加されているそうです。
その中で、今回参加されている「ゆら」さんが、「川崎のサードプレイスをもっと深く、広く」というプロジェクトを立ち上げ、中高生がやってみたい、参加したいと思えるようなサードプレイスとなりうる、川崎市で活動されているボランティア団体を取材して、それらをボランティアマップにまとめる、という活動を実施されています。
チーム・ユニコンも昨年12月に取材を受けて、これまでの活動の内容や、活動への思いについて伝えさせていただいていました。

そんな川崎ワカモノ未来PROJECTに参加されている方々が、自ら考えた企画を一同に実施する場として、1月29日に「アクションDAY」が開催されました。自分も少しの時間だけ参加させていただきました。
ゆらさんも、完成したボランティアマップを展示されていました。
チーム・ユニコンも⑥に記載して頂いています!とてもきれいに仕上げて頂いていて、とてもうれしかったです!

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完成したボランティアマップ

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チーム・ユニコンは右下の⑥に取り上げて頂いています。

チーム・ユニコンを含めて6つの団体が取材されていましたが、多くの団体に共通していたメッセージが、「色々なことに興味を持って挑戦してほしい」というものでした。
川崎市は積極的にボランティアに参加する若者が多い印象がありましたが、こうやって若者を後押しする文化があるんだな、と感じました。

さて、川崎ワカモノ未来PROJECTですが、本当に色々なプロジェクトを立ち上げ、実施されていました。
例えば、「お節介な図書委員」さんが色々な本を紹介してくれたり、「私的川崎市のおすすめスポット」を紹介してくれたり、「沿線の銭湯マップ」を作っていたり、「普通」についてのアンケートを行っていたり、「川崎市の印象」についてのアンケートを行っていたり、本当に色々なことに取り組まれていて、若者たちのパワーを感じることができました。

そんな若者たちの成果発表会である「ハナサクPresentation」が、2月12日(日)に川崎市役所第4庁舎2階ホールで開催されます。
どなたでも参加可能ということなので、自分も参加したいと思っています。
ご興味がありでしたら、是非ご参加ください!
当日の観覧募集チラシはこちらをご覧ください(観覧には事前登録が必要です。チラシの中の2次元コードのリンクから登録をお願いいたします。)。

あけましておめでとうございます!
今年も引き続き活動を実施していきますので、引き続きよろしくお願いいたします。
今年最初の活動前の富士山です。くっきり見えた上に、月や気球も見えたので、今年はきっといいことがあるはず!
今年こそは災害のない平穏な1年となりますように!

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さて、今日の自分は全身筋肉痛バキバキですが、昨日の1月9日、静岡県静岡市清水区で今年初めての災害ボランティア活動を実施しました。

昨年の台風15号の影響での大雨で大きな被害を受けた静岡県静岡市清水区にて、静岡市の要請団体である「災害ボランティア愛・知・人」さんのチームに加わり、災害ボランティア活動に参加しています。
なお、清水区は静岡市の中でも最も大きな被害を受けており、床上浸水約3600件、床下浸水約830件の被害が報告されています。

この日の活動は、これまで地域で初めて参加されるボランティアさんへの研修で使用していた、能島の整骨院での仕上げ作業でした。
一緒に作業に参加されたPBVさんがトイレの床と壁剥ぎを実施しながら、我々はまず建物の中に積んであった、これまでに出た木片やコンパネを外に出し、次に導線に仮留めされていたコンパネを外していきました。

清水区での活動でいつもすごいなと思うのが、地域の市民ボランティアさんが参加されていること、そして活動を通して色々な作業を勉強されていることです。
この日の作業にも市民ボランティアさん2名が参加されており、一つ一つの作業について、目的や作業内容、身体の使い方や気をつけるべきことを、PBVさんから丁寧に教えていただきながらの作業となりました。
また、地域の団体として、「しぞ〜か・まめっ隊」さんも災害ボランティア活動に参加されています。
少しずつ地域の方々が必要な知識や経験を得て、(勿論無いに越したことはないのですが)次に災害が起きたときに地域の自助の助けとなれば良いなと思います。

また、水害後によく問題となる壁の中の断熱材であるグラスウールですが、この日壁を剥がしたトイレや他の部屋のものは乾いており、敢えて取り出す必要はないものばかりでした。
この地区は水が引くのが早く、断熱材が水を弾いている間に水が引いたためだそうです。
この状況を確認せず、ボランティアが作業をやり過ぎた例もあるそうで、やはり状況確認と、その上での家主さんとのコミュニケーションが大事だと改めて感じました。

お昼に「ふらっと」で美味しい清水式のお雑煮を頂いた後、午後はベタ基礎の掃除を実施しました。
表面のゴミを回収しつつ、床にこびりついた泥をブラシで剥がし、それを吸い取っていきました(但し、今回に関しては、こびりついている泥は川から来たものなので、必ずしもそれがカビの温床とはならず、どこまできれいにするかは状況次第です)。
バキュームが不調で苦戦しましたが、最終的に各部屋きれいになって作業終了しました。
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年が明け、ようやく残ニーズも少なくなってきました。
とはいえ、まだニーズ自体は残っているため、チーム・ユニコンは引き続き愛・知・人さんのチームに加わり、週末の活動への参加を継続していきます。

 

台風15号の影響での大雨で大きな被害を受けた静岡県清水区にて、静岡市の要請団体である「災害ボランティア愛・知・人」さんのチームに加わり、災害ボランティア活動に参加しています。
クリスマスの12月25日に、今年最後の活動を実施しました。久しぶりに自分も活動に参加することができました。
なお、清水区は静岡市の中でも最も大きな被害を受けており、床上浸水約3600件、床下浸水約830件の被害が報告されています。

この日は、以前床剥ぎを実施したお宅での作業でした。
こちらのお宅は、家の裏山の急坂の水路が壊れたり、土や泥で埋まったりしたことが原因で水が溢れてしまい、坂道が川のようになって溢れた水が住宅に押し寄せたことで浸水したそうです。

床を剥いだ8畳の部屋には、コンパネ6枚が仮止めされている状態で隙間が残っている状態でしたが、冬になって寒くなってきたこともあり、隙間を無くすために、一旦この6枚のコンパネを外し、8枚のコンパネを貼り直す作業を実施しました。
床剥ぎ作業はよく実施しますが、貼る作業はなかなか実施しないため、愛・知・人の赤池さんに色々と教わりながら、市民ボランティアの方との作業となりました。
床の構造上、部屋の端に少し床板が残っている状態で、床の端の根太が見えない状態だったため、新たに部屋の端に根太の代わりになる角材を設置し、根太の位置に合わせてコンパネのサイズを合わせながら貼っていきました。
コンパネ同士の隙間には養生テープを貼って、隙間を埋めました。
この作業の合間に、キッチンの窓にプチプチを貼りました。
これらの作業で、少しでも暖かく過ごしていただければと思います。

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床貼り準備作業

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床貼り準備作業

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コンパネのサイズ合わせ

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床貼り作業

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養生テープで隙間を埋めて完成

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窓へのプチプチ貼り

こちらのお宅の方は、今は別のお宅で生活されていて、昼だけ戻ってきている状況のようでしたが、家の中の片付けや、まだ剥がさないといけない壁等、家主さんもこれからのことを考えて頭が痛いとのことでした。
年明けにも引き続きお手伝いできそうなことがあればニーズを出して頂くこととし、この日の作業を終了しました。

静岡県清水区では、未だにジリジリとニーズが出てきている状態であり、作業をした日の時点で累計220件のニーズが上がっており、技術系ボランティアを仕切って下さっている災害NGO結のトムさんによれば、250件くらいまではニーズが増えるのでは、とのことでした。
そんな中で、今回、床上浸水の被害にあって閉店中の秋月堂天王町店さんに、12月18日から「みんなの居場所ふらっと」がオープンしました。
ボランティアのベースにもなっていますが、こちらでは無料で足湯体験ができたり、お茶をしたり、身の回りの困りごとを相談できたりする場所になっており、地域の方にふらっと立ち寄ってもらえる場所になれば、ということでした。
自分たちも、作業後に温かいコーヒーを淹れて頂き、ほっこりすることができました。

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12月18日にオープンした「みんなの居場所ふらっと」

引き続きニーズが増えていく状況を踏まえ、愛・知・人さんも、来年も引き続き清水区での活動を継続されるとのことでしたので、チーム・ユニコンも愛・知・人さんのチームに加わり、来年も引き続き週末の活動への参加を継続していきます。

年末ギリギリの記事のアップとなってしまいましたが、今年最後の活動報告のブログとなります。
今年も色々な方々にお世話になり、活動を実施することができました。本当にありがとうございます。
来年も静岡市での活動をはじめとして、自分たちにできる活動を継続していきます。引き続き、これらの活動に興味を持っていただいたり、活動に参加していただいたり、活動に参加できなくても応援していただいたりするとうれしいです。

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今回は富士山がきれいでした。

12月17日・18日にも、台風15号の影響での大雨で大きな被害を受けた静岡県清水区にて、静岡市の要請団体である「災害ボランティア愛・知・人」さんのチームに加わり、災害ボランティア活動に参加しています。
現地で活動したチームからのレポートをもとに、活動の内容を報告します。
なお、清水区は静岡市の中でも最も大きな被害を受けており、床上浸水約3600件、床下浸水約830件の被害が報告されています。

この2日間は、弥生町の築15年ながら新築のように見えるお宅での作業でした。
ここは、近くの山原側と用水路に囲まれた三角地帯で少し低くなっており、8年前にも浸水したことがあったそうです。
今回は床上35cmまで浸水したとのことで、既に業者さんが床下の水・泥出しをし、消毒済みとのことでした。

初日は、壁の中の湿った断熱材を取り出すために、45cmの高さまでの壁剥ぎと、壁の中の断熱材の撤去を行いました。
壁を剥いでみると、下の土台部分には2〜3cmの厚みの泥がひび割れた状態で堆積しており、北側にはまだ泥が濡れている部分もあったそうです。
断熱材も、壁を剥いだところから10cm位弱下の方まで泥水が染み込んでびしゃびしゃの状態だったそうで、これらも取り除いています。
また、壁はぎの際に、5円玉くらいのマグネットを使って、壁板の石膏ボードを固定しているビスを探して、それらのビスの周りの壁紙を剥がし、ビスを見つけて外してから剥がすことで、これまでよりも簡単に石膏ボードを剥がすことができたそうです。

翌日は、前日午後になってから依頼された内壁の撤去は実施しないこととなり、洗面所や勝手口など、前の日にできなかったところの壁剥ぎと、和室の床剥ぎを実施しました。
洗面所の作業では、非常に重いドラム式の洗濯機を移動させた後(これがかなり大変だったそう)、洗面台も取り外して移動させ、裏の壁を45.5cmまで剥がしたそうです。
こちらも壁の中の断熱材は水をたっぷり含んでおり、周りの木の含水率も高かったそうです。家主さんもこの状況を見て、壁を剥いで本当によかったとおっしゃっていたそうです。
こちらの家主さんは非常に勉強熱心な方で、以前にも浸水があったため、きっとまた同じような浸水があるだろうということで、その際にも適切な対処ができるよう、いろいろとお話を聞かれながら一緒に作業されていたそうです。

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壁剥ぎ作業

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壁剥ぎ作業

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湿った断熱材

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壁の中に溜まった泥

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壁剥ぎ作業終了

また、初日の午後には、以前作業したお宅でエアコンの室外機の洗浄を行なったそうです。
浸水した室外機は基盤にも泥がついてしまうため、そのまま電源を入れるとショートして壊れてしまうことが多々あるのですが、通電せずに分解し、水で基盤も洗浄し、ブロワー等でしっかり水分を飛ばして乾かしてやることで復活することがあります。
今回も、ファンや機構部分が泥で汚れてしまっていたので、分解してたわしやブラシできれいに洗ったそうです。

静岡県清水区では、ニーズは減ってきているものの、未だ掘り起こされていないニーズが残っており、じりじりとそのようなニーズが出てきている状況だそうです。
今後も引き続き愛・知・人さんのチームに加わり、週末の活動への参加を継続していきます。