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台風7号の接近に伴う8月14日からの豪雨により大きな被害を受けた京都府綾部市にて、綾部市災害ボランティアセンターさんが主催となり、「災害ボランティア 愛・知・人」さんの赤池代表と、「Team BーDash」さんの藤丸代表を講師にお招きして、11月11日・12日に「災害ボランティア技術講習会」が開催され、チーム・ユニコンからも三城理事長が参加しました。
綾部市は、今回の豪雨により全壊5件、一部損壊10件、床上浸水37件、床下浸水195件、敷地土砂流入10件と大きな被害を受けていますが(9月20日時点での綾部市災害対策本部からの報告による)、2018年の西日本豪雨でも土砂崩れや河川の氾濫の被害を受けており、5年で2度も大きな災害の被害を受けた地域での防災力を高めなければならないと考えた綾部市社協さんが今回の講習会を企画され、同市で継続的に活動されていた上記2団体に協力を依頼し、開催されたそうです。

講習会では、綾部市での最後のニーズとして残っていた、床剥ぎをして泥土をかき出した和室にコンパネを貼り直すという作業が残っていたお宅が会場となりました。
このお宅にもこれまで上記2団体が作業に入り、丁寧な作業を実施してくださったことで信頼を寄せられていたこともあり、社協さんからの講習会の提案にも快諾してくださったそうです。

講習会の内容は、養生貼り、床の釘抜き、床下からの泥だし、大引・根太のブラッシング・養生の大切さを理解するためのブラッシング、インパクトドライバーやテッポウ(エア釘打ち機)の使い方の練習、床下等の泥水を吸い取るバキュームの練習でした。
2日間でのべ15名の方が受講され、それぞれの作業の意味や要諦を教えながら作業を進めていきました。
そんな中で、三城理事長も養生→釘抜き(床剥ぎ)→泥だしについての講師を割り振られ、部分的ではありますが作業の講釈を務めさせていただきました。
座学や模型とは異なり、実際の現場で作業を実施しながらの講習は、作業の目的や意味を実感しながらのものとなり非常に有効であると感じ、また、工具を使った作業では、何度も納得がいくところまで作業を繰り返し上達していく参加者の皆さんの姿が非常に頼もしく感じたそうです。
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初日の夜は、愛・知・人さんのメンバーとの夕食でしたが、そこでは、社協さんの職員の方がおでんを大量に炊いてきてくださった上に、その場でお蕎麦を打ってくださり、楽しい宴となったそうです。
その中の会話でも、地域防災への強い思いや、長くこの地方に寄り添ってきた愛・知・人さんへの絶大な信頼感を感じられたそうです。
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京都府綾部市では、このニーズを終え、災害ボランティアセンターは平時体制に戻ったそうです。

チーム・ユニコンの次の活動は、12月2日に川崎市の新百合ヶ丘駅周辺で開催される「令和5年度 第2回麻生区総合防災訓練」になります。
HPのトップにもお知らせがございますので、そちらもご確認ください。

10月29日にも福島県いわき市にて災害ボランティア活動に参加しました。
いわき市災害対策本部の10月12日時点でのまとめによれば、いわき市は今回の台風13号による9月8日の大雨により、全壊3棟、大規模半壊46棟、中規模半壊173棟、半壊545棟、一部損壊696件、床上浸水1,261件、床下浸水481件と非常に大きな被害を受けています。

今回は現地で活動したチームからのレポートをもとに報告します。

午前中は内郷白水町にて、お宅の庭に流れ込んだ流木の撤去作業を実施しました。
この周囲ではこちらのお宅のみが被害を受けたそうです。
新川に流れ込む支流が決壊し、作業したお宅周辺が川の水の通り道になってしまったようで、床上70cm程度までは浸水したとのことです。当時、人は住んでいなかったので良かったと仰っていました。
庭には、川から流れてきた大きな流木が何本もあったので、それらを撤去していきます。
また、それらの流木が川沿いの道のアスファルトを剥がしてしまい、それらが一緒に庭に流れ込んできて溜まってしまっていたため、アスファルトを崩して流木を取り出したりもしました。
重機が入らないと難しいアスファルトの撤去は見送りとなりましたが、流木の撤去作業は午前中で完了しました。

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川が溢れた地点。ここから流木がアスファルトを剥がして流れていったよう

 

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白水町・作業前の様子

 

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白水町・作業前には、削られて流されてきたアスファルトの上に流木が溜まっている様子も。

 

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白水町・作業後の様子

 

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白水町・集めた災害ゴミ

午後の作業は、好間町にて、お宅の横の空き地と裏の泥だしと、そのお隣の流木の廃棄でした。
作業したお宅の付近では好間川の支流が氾濫し、このお宅の前に通じる橋のところから川の水が溢れ、また、橋から作業したお宅の方に向かって道路が下り坂になってるのですが、その道路を溢れた川の水が流れてそこも川のようになってしまい、このお宅やご近所一帯で床上・床下浸水の被害を受けてしまったそうです。
午前中は早稲田大学の女性たちが作業をしていたそうで、その続きを実施しました。
なかなかの厚みの泥が残っていましたが、応援を頼みつつ、なんとか作業を完了できました。

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好間町・川が溢れた地点

いわき市では、ニーズの94%が完了したとのことで、ようやくニーズは収束してきたようです。
今後は、他の地域を含めて必要とされる地域での活動を実施したいと考えています。
活動の内容については、適宜ブログやSNSで報告していきたいと思います。

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いわき市災害ボランティアセンターにて

10月22日にも福島県いわき市にて災害ボランティア活動に参加しました。
いわき市災害対策本部の10月12日時点でのまとめによれば、いわき市は今回の台風13号による9月8日の大雨により、全壊3棟、大規模半壊46棟、中規模半壊173棟、半壊545棟、一部損壊696件、床上浸水1,261件、床下浸水481件と非常に大きな被害を受けています。

この日の午前中は、内郷地区の綴町での活動でした。
こちらのお宅は主要道路から分かれた急な坂道の途中にあり、背後がすぐ山になっていました。
川よりかなり高いところなのに、と思ったのですが、家主さんにお話を聞いたところ、被災当日山からの鉄砲水がやってきて、一気に建物に水が入ってきたそうです。
前週活動した地域でもそうでしたが、川からのみならず、山からの水での被災が多かったようです。

このお宅での作業は、家の中の状況を把握するための、大きなソファをはじめとした家財の搬出と、畳の搬出でした。
発災から時間が経っていたこともあり、ある程度乾燥が進んでいる場所もあるとは言え、床板が湿って波打っており、根太・大引きの上を歩かないと床を踏み抜いてしまう様な状況でした。
床板を踏み抜かないよう気をつけながら、奥の部屋からソファや他の家財を、家主さんに保存するかどうか確認しながら家の前まで搬出しました。

その後、手前の部屋の畳を家の外に搬出しました。
畳には砂利が付いて湿っていたものの、一人で運べる程度には乾燥が進んでいました。
畳を上げてみると、やはり床板は湿っており、油断すると踏み抜いてしまうような状態となっており、また、一部は根太も被害を受けている状態で、床下には山から流されてきたであろう土砂も堆積していました。
この状況に家主さんもショックを受けておられましたが、この状況をその場でボランティアセンターに連絡したところ、技術系ボランティア団体へと繋ぐこともできることでしたので、家主さんにその旨お伝えしました。
その後、ボランティアセンターから家主さんにすぐに連絡があったそうで、その話を聞いて家主さんの表情も少し明るくなったように感じました。
もちろん、被災したお宅のリフォームにはかなりの額のお金が必要となるため、すぐに床板を張り直す判断をするのは非常に難しいのですが、ボランティアセンターや技術系ボランティア団体と話をしながら、よりよい方向に進んでいくといいなと思います。

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山から鉄砲水が一気にやってきたそう

1件目の作業が午前中で完了したため、お昼ご飯を食べた後、2件目に向かいました。
必要な資機材の運搬の都合からチームを組み直し、前回の活動の際に気仙沼以来の再会を果たしたUさんと同じチームで活動しました。
午後の活動は好間町にて、住宅の裏側の川が溢水した後に、住宅の裏の畑などに残ったゴミの片付けでした。
この地域は上流に以前炭田があったこともあり、様々なものが流れてくるそうですが、今回も木片やプラスチック片、空き瓶等、様々なものが流れてきていました。
なるべく元の状態に戻るよう、それらのものを集めて、分別しながら袋につめていきました。
このお宅のご主人は腰が悪いそうで、そんな中でも頑張って草刈りまではされたものの、そのために腰痛が悪化したことで、ゴミの片付けをボランティアに依頼したそうです。
そんな中でも、活動の終わりの方には我々の作業を見に来てくださり、いろいろな話を聞かせていただきました。

ゴミの回収については今回で終了しましたが、かなりの量の川砂が畑の周りに入ってきており、それらの撤去を実施するのか、また、それをボランティアセンターに依頼した方が良いのか家主さんが悩んでいらっしゃったので、ボランティアセンターに申し送っておくので、必要であれば遠慮無く改めてニーズを上げて欲しいとお伝えし、この日の活動は終了しました。
ボランティアセンターでの申し送り後、ボランティアセンターがすぐに連絡を取ってくださり、一旦市と相談し、その結果をみてからニーズを依頼するかもしれない、と家主さんがおっしゃっていたこと、ボランティアにとても感謝されていたことを伺い、少しでも先に進むお手伝いができたことがうれしかったです。

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川沿いに溜まったゴミ

活動終了後は、いわき湯本の「さはこの油」さんでお風呂を頂いて東京に戻りました(ありがたいことに、いわき市ではボランティアへの入浴支援を行って下さっており、避難所に避難されている方、浸水や土砂崩れ等でお風呂が使えない方以外にも、いくつかの入浴施設では10月31日まではボランティア参加者も入浴料が無料あるいは割引となっていました!)。
また、東京に戻る前には、いわきや福島の他の地方の日本酒を買い込んで帰りました。

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帰りに寄ったさはこの湯

いわき市では、社協さんのローラー作戦で多少ニーズは増えたものの、この日も多くのニーズが完了し、ようやくニーズは収束してきたようです。
一方、今回の活動を実施したお宅でも新たなニーズが発生する可能性があったこともあり、今後もニーズが少ないながらも出てくることも考えられることから、チーム・ユニコンでは残ニーズの様子を見ながらいわき市での活動を継続したいと考えています。
今後の活動の内容については、適宜ブログやSNSで報告していきたいと思います。

今回は福島県いわき市での活動の報告です。
関東・東北を中心に大きな被害を与えた台風13号は、いわき市にも特に大きな被害を及ぼしました。
いわき市災害対策本部の10月12日時点でのまとめによれば、いわき市は今回の台風13号により、全壊3棟、大規模半壊46棟、中規模半壊173棟、半壊545棟、一部損壊696件、床上浸水1,261件、床下浸水481件と非常に大きな被害を受けています。
いわき市は4年前の2019年の台風19号でも大きな被害を受けており、そこから4年経って受けた今回の被害も、残念ながら非常に大きなものとなってしまっています。

そこで、いわき市の助けに少しでもなるべく、チーム・ユニコンでは10月7−8日にいわき市での災害ボランティア活動に参加しました。
今回は自分も久しぶりに10月7日の活動に参加することができました。自分が参加できなかった活動は三城理事長のチームからの報告となります。

10月7日は早朝に東京を出発し、いわき市に入りました。
この日はボランティアセンターでの受付のタイミングのちょっとしたずれで、2組に分かれての活動となりました。

今回、ボランティアセンターの受付は2019年と同じく新川沿いの官庁街の駐車場に設置されていたものの、そこからは離れた被害の大きなエリアに4つのサテライトを立ち上げ、それらをベースに活動する形をとっていました。
ボランティア参加者は、ボランティアセンターの受付にてスマホ経由での情報登録後、チームに組み分けられ、それぞれバスやバンに分乗して各サテライトに向かい、各所でのニーズに対応するための活動を実施する、という流れとなっていました。

自分は内郷の宮地区での活動に参加しました。
家の前の未舗装の道の砂利が山から押し寄せた水で流されたため、下に埋まっている土管を保護するためにも近くの小さな用水の底の砂利を敷いて整地して欲しいというものでした。
作業自体は自分が加わったチームのメンバー8人での流れ作業で順調に進み、午前中で完了することができました。
こちらの地区では、山から水が一気に押し寄せてきた上に、その反対側にある用水路や宮川も溢れてしまったとのことでした。
山からの水はきれいな水だった一方、用水路の水は泥混じりで、やはりそれなりに浸水したお宅には泥が入っているとのことでした。
最も浸水がひどかったエリアでは1.7mの高さまで水が押し寄せたそうで、作業を実施した場所の周辺でもかなりの高さの浸水があったそうです。
近隣に住む方ともお話する時間があり、砂利を敷いただけじゃまた雨で流されちゃうよ、と最初はおっしゃっていましたが、作業が進んでいくのを見ていただいたり、いろいろ話を聞いていく中で、でも少しでも先に進んでありがたい、とおっしゃってくださったのが印象的でした。
今回の作業だけでは不十分な点は、ボランティアがカバーできる範囲をやや越える作業が必要な点も含めてボランティアセンターに報告しています。

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整地した砂利道

 

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溢水した宮川

午後は、同じく宮地区での別のニーズに対応しました。
こちらのお宅では家の裏の山から泥が押し寄せ裏庭に溜まってしまっており、その溜まった泥を除去する作業を行いました。
泥はかなりの厚さに堆積しており、面積もかなりの広さだったため、先行の4人のグループでは対応しきれず、自分たちのチームがヘルプで入る形になりました。
堆積した泥を掘ってどんどん土嚢袋に詰めていき、近くのお宅の前の道路に許可をいただいて積んでいきました。
人数が増えて一気に作業が進んだのですが、一方で溜まった泥の量がかなり多かったため、全ての泥は取りきれず、継続案件となってしまいました。
家主さんも作業の進み具合に驚かれていましたが、一方で、やはり泥が溜まったままの状態が不安だそうで、次回の対応も早めに来てほしいとおっしゃっていました。

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裏庭に溜まった泥をつめた土嚢を積み上げた山

この日、三城理事長の加わったチームは、内郷の前田地区での作業となりました。
作業内容は、川沿いの個人宅の庭先に2㎝ほどの厚さで堆積した泥土の掻き出しでした。
継続案件での2回目の作業ということで、パッとみた感じではやることがなさそうでしたが、よく見ると石畳の目地や建物の縁、戸外の物置の下の隙間に泥や藻屑が堆積していました。
高齢のご夫婦が住まれているお宅のよく手入れされているお庭だったため、やはり溜まっている泥を見ると精神的につらいようだったので、溜まった泥の清掃を進める気持ちで、丁寧に泥を撤去しました。
この日は2/3程度しか終わらず継続案件となりましたが、暗かった家主さんの表情も、作業が進むにつれてだんだんと明るくなったそうです。

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庭に溜まった泥

 

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掻き出した泥

10月8日は三城理事長のチームのみでの活動でした。
この日は、「災害ボランティア 愛・知・人」さんで活動をご一緒させていただいてるHさんより、前日より継続の宮地区の現場に入るにあたり、軽トラでの資材運搬もお願いしたいので一緒に作業できないかとのお誘いを受け、活動をご一緒させていただきました。
今回はチーム・ユニコンで保有している軽トラであるUK号でいわき市に向かいましたが、そんなUK号もチーム・ユニコンの一員として資機材を積んでしっかり活躍することができました。

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資機材を積んだUK号

この日は9人で、溢水時の流出土砂が堆積したままの隣の空き地から再度土砂が流れ込んでこないように、境界に土嚢を積み、そのすぐ内側に堀を掘削したり、側溝に詰まった泥を浚渫するなどの作業を行いました。
こちらの現場では、家主さんも作業を手伝って下さいました。
なかなか力と技巧のいる作業でしたが、立派に整地ができ、家主さんも人が力を合わせることの凄さを実感していらっしゃいました。
また、家主さんは、ボランティアをやっている人たちがいるというのは耳にしており、前回被災した2019年には隣の地区だから参加しようと思ったけれども行動には移せなかった一方で、今回は自分が被災して、本当にボランティアの人たちが見返りを求めず一心に作業してくれる尊さと、人の力が結集する威力を知り、これから自分もボランティアセンターに行って活動をしたいと、床上90cmまでの浸水被害を受けたばかりで避難所生活中にもかかわらず、真剣な眼差しで仰っていたのが印象的でした。

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隣の空き地との間に積んだ土嚢と皆で掘削して作った側溝

本来は3日目の10月9日も活動の予定でしたが、雨のためボランティアセンターがクローズとなり、この日は活動に参加できませんでした。

今回は、「愛・知・人」さんでも活動をよくご一緒するAさんやTさんやHさんや、随分前に気仙沼でお会いして以来のUさんなど、災害ボランティアを継続していらっしゃる様々な方々にもお会いすることができました。
災害ボランティアセンターの運営の方々の中にも、懐かしい方がいらっしゃいました。
災害ボランティアに参加する人数が減っているという話も聞きますが、一方で、継続して活動されている方々もこのようにたくさんいらっしゃいますし、前回の綾部市や今回のいわき市でも地元の方で活動に参加したいと言ってくださる方もいらっしゃいます。
静岡市では、清水区での被災を受けて新たに災害ボランティアの団体も立ち上がっています。
このように、特に地元の方を中心に、少しずつでも継続して活動される方が増えていくといいなと感じています。

いわき市では見えているニーズは収束方向のようですが、一方で、今回は被災地がいわき市の中心部から離れたエリアということもあり、災害ボランティアセンターの存在を知らない方も多いとのことで、社協さんがローラー作戦でニーズの掘り起こしを行っています。
潜在的な見えていないニーズが数多く掘り起こされる可能性は十分あると考えられるため、ローラー作戦がうまく行けば、今後もニーズが増えていく可能性があります。
チーム・ユニコンでは、今後も当面はいわき市での活動を継続したいと考えています。
今後の活動の内容については、適宜ブログやSNSで報告していきたいと思います。

今年は温暖化の影響か毎週のように各地で水害が発生しており、全国各地で大きな被害を受けています。
あまりの水害の数に、以前発生した水害の記憶が薄れていっているように感じる今日この頃ですが、その中で、京都府綾部市でも、台風7号の接近に伴う8月14日からの豪雨により大きな被害を受けています。
9月20日時点での綾部市災害対策本部からの報告によれば、全壊5件、一部損壊10件、床上浸水37件、床下浸水195件、敷地土砂流入10件と大きな被害を受けています。
その京都府綾部市で被災直後から継続して活動されている「災害ボランティア 愛・知・人」さんのチームに加わり、9月16−17日に京都府綾部市で災害ボランティア活動を実施しました。
今回も自分は負傷者リスト入りしており参加できず、参加した三城理事長のチームからのレポートをもとに報告します。

9月16日は、物部地区の犀川沿いに立つお宅での作業でした。
犀川の上流地域に線状降水帯による豪雨が発生し、その影響で物部地区で犀川の越水が発生したそうです。
この日の作業は床下に溜まった泥の撤去作業でした。
発災から一ヶ月経っているものの、未だ床下には湿った泥が薄く堆積していたそうで、床下に潜ってこれらの泥を撤去する作業を実施しました。
7〜8部屋ほどある大きなお宅だったこともあり、この日で作業完了とならず、翌日へ継続となりました。

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床下へ侵入

 

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床下に溜まった泥

 

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床下の泥の撤去作業

 

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床下作業の合間の休憩時間の、モグラ隊の不織布ツナギの抜け殻

この日は、地元の住職さんから差し入れを頂き、豪華な晩餐となったそうです。
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翌9月17日も前日の作業を継続し、午前中で作業は完了しました。
午後は同じ地区の近くの集落に移動し、旧街道沿いの1件のお宅の床下の泥の除去作業に取り掛かりました。
こちらの集落も、同じく犀川の越水による被害を受け、旧街道沿いの家々が被災したそうです。
フローリングの床に覗き穴を開けて床下を確認したところ、泥水がまだ残っていたため、まずは乾燥を進めるために床下に送風機を設置しました。
そして、翌日以降の床下での作業に備えて養生の作業を実施し、この日の活動は終了しました。
また、この日は前日差し入れをいただいた住職さんの奥様も活動に参加していただいたそうです。
おかげで、家主さんとのコミュニケーションがスムーズになったそうです。
今後、各地で水害が増えていく可能性があり、自助・共助という点からも、地元の方々が前向きに活動に参加されていることは非常に心強く感じます。

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送風機の設置

 

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養生作業

 

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未だ被災した家財が道路の脇に

 

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犀川の様子

冒頭に書いたように、どこでどのような被害を受けたのか覚えられないほど、今年は週末ごとに大きな水害が全国各地で発生しています。
今回活動した京都府綾部市も復旧までには時間がかかりそうな印象だそうですが、一方で、サポートを求めている被災地は未だ全国各地に多くあります。
チーム・ユニコンとしては、連携している団体と連絡をとりながら、全国の被災地の助けになれる活動や、被災地に寄り添う活動ができればと考えています。

今後の活動の内容については、適宜ブログやSNSで報告していきたいと思います。

チーム・ユニコンの理事でもある深澤くんが参加する、山で働く人たちにフォーカスをあてた動画を作成・公開している「Tokyo Climb」さんに、チーム・ユニコンが地域振興事業として制作支援して、八ヶ岳に関連する以下の2編の動画を制作したことは、以前ブログでご報告しました。

双子池ヒュッテ〜ある夫婦の物語〜
https://www.youtube.com/watch?v=3OVhveYbJAo

八ヶ岳中信高原国定公園−静の森 北八ヶ岳編−
https://www.youtube.com/watch?v=XBehVcal5Xo

今般、北八ヶ岳に続き、南八ヶ岳の山小屋を取り上げた「八ヶ岳中信高原国定公園 – 動の森 南八ヶ岳編」を「Tokyo Climb」さんとともにチーム・ユニコンで制作し、YouTubeに公開しました!
https://youtu.be/CzmthLj0IZU?si=wRlWZXW7mZ0RbOEM

今回は山岳写真家の菊池哲男先生、女優の一双麻希さんにもご参加いただき、南八ヶ岳の8軒の山小屋や南八ヶ岳の魅力がぎっしりと詰め込まれた素敵な動画になっています。
この動画を見ると、きっと八ヶ岳や、他の山(自分のレベルだと南八ヶ岳は厳しいので…)にも行ってみたくなると思います。
それほど長くない動画ですので、お時間のある時に是非ご覧ください!

各山小屋や赤岳山頂、撮影時の様子はこんな感じだったそうです。
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チーム・ユニコンでは、今回のような、これまでの活動やメンバーを通してご縁のある土地への、現地への観光などを通した中長期的な支援につながる活動を継続していきたいと考えています。
イベント参加前にはFacebook等でお知らせしますので、お近くの方は是非お立ち寄りください!

夏休みも終わりに近い8月27日に、川崎市多摩区にて医療用ガウン作成会を開催しました。
16名の方にご参加いただき、持ち込みを合わせて83着を作成することができました!

医療用ガウン作成作業はNPO法人MAKE HAPPYさんと連携を取りながら実施しており、完成したガウンは医療・保険機関や介護事業者の皆さまへお送りしております。
作成会の開催にあたっては、JVOADのガイドラインに従い、検温・手洗い・アルコール消毒等の感染予防を徹底しております。

夏休みということもあって、学生さんや親子連れの方に多くご参加いただきました。
ほとんどの方が初めてのご参加でしたが、作り方もすぐに覚えていただき、非常にたくさんのガウンを作ることができました。
暑い中ご参加いただき、ありがとうございました!
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新型コロナウィルス感染症が5類となったことで、対応のためのルールも変更となりました。
この変更を受けて、今回の作成会で一旦医療用ガウン作成は一区切りとしたいと考えています。

今後は、頻発する災害に対する備えの一つとして、地震や台風で損傷した屋根瓦の応急修繕に用いられるアシスト瓦(段ボールと防水シートで作る簡易的な瓦)の作成会を実施していきたいと考えています。
次回の作成会は、学生の皆さまが冬休みに入る頃に開催しようと考えております。
開催が近くなりましたら改めてご連絡致しますが、本活動にご興味がございましたら、ボランティア活動申し込みフォーム(ここをクリックしてください)を通じてご連絡ください。
当日は出入り自由ですので、ご都合が良い時間に是非ご参加ください。

 

週末に日本を襲った台風13号により、残念ながら各地で大きな被害を受けました。
亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。

このように今年は週末ごとに各地で大きな水害が起きており、報道も新しい水害に移っていくこともあって記憶が希薄化しやすいのですが、6月29日からの豪雨でも九州地方、中国地方、北陸地方では大きな被害を受けています(国交省HPによれば、7月28日時点で住宅被害は全国で全壊21棟、半壊59棟、床上浸水2,211棟、床上浸水5,268棟、河川被害では41水系118河川で氾濫が発生、土砂災害321件となっています。)。
チーム・ユニコンでは、現地で社会福祉協議会と連携しながら活動を続けているsien sien westのパパラこと今井代表のお手伝いをすべく、8月20日〜21日にかけて福岡県久留米市、熊本県益城町で災害ボランティア活動に参加しました。
今回も自分は参加できていないため、参加した三城理事長のチームからのレポートをもとに報告いたします。
また、写真の一部はsien sien westの今井代表にいただいたものを、許可を得て掲載しています。

8月19日は11時頃に現地に到着しましたが、現場が唐津市と佐賀市から離れた場所だったこと、途中参加は作業中の事故などの把握ができなくなるため適当ではないと判断し、翌日からの作業の実施としました。

20日は福岡県久留米市の田主丸での作業でした。
ここは災害NGO結さん、コミサポひろしまさんが技術系ニーズを請け負って復興を推し進めているNPOベースに入り、エタノールを使っての床下の消毒作業をおこないました。
この日、作業をご一緒したコミサポひろしまのMさんはこの被災地田主丸出身で、「よく被災地で作業していると、まさかこんな目に合うとはという言葉を山ほど聞いてきたが、いざわが身に降りかかると複雑な感じです」と言ってたのが印象的だったそうです。
また、Mさんも普段から線状降水帯が発生した時のシミュレーションはしていたそうですが、実際に水流がやってきたのは警戒していた本流の方からではなく、微細な用水路からの溢水が対策をしていない全く逆の方向から流れ込んできたそうです。

エタノールでの床下の消毒を終えたところで昼食となりましたが、他の支援先に入って作業しているメンバーも次々Mさんの自宅に集まり、ガレージでお母さんが用意してくれたテーブルいっぱいの料理にワイワイガヤガヤ舌鼓を打ちました。

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Mさん宅でのお昼の様子

 

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根太・大引等のブラッシング作業

午後は床板を剥がした部屋の根太や大引きのブラッシングをしてからのエタノール消毒を実施し、その後、家主さんと協力しながら剥がした床板を載せ戻し、木ネジどめまで実施して、案件完了となりました。

21日は、熊本県益城町の2つの社協さんの案件に、ボランティアサークルに所属する学生さんと参加しました。
1件目は赤井地区での床下の送風機の引き上げでした。床下に潜って、床下に点在する送風機を開口部の下まで運び、学生さんがそれを引き上げ、ケーブルを拭いたり、ケースに梱包したり、という形で作業を進めました。
なかなか広いお宅でしたが、小一時間程度で作業は完了しました。
こちらのお宅が所有されている周辺の田んぼも全て水没したそうですが、幸い稲穂もしっかり伸びていて、被害は最小限に抑えられたようでした。

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送風機の設置・回収作業

 

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元気に育っている稲

午後も同じ赤井地区の別の住宅での床下消毒作業でした。
こちらのお宅では、エタノールではなくオスバン(塩化ベンザルコニウムを有効成分とする逆性石鹸液)を噴霧して消毒を行いました。
エタノールを使用した場合、高濃度(70〜80%以上)のものを使用するため床下は気化したアルコールが充満し、アルコール耐性が強くないとかなり苦しい作業となります。
一方、オスバンを使用する場合はアルコール酔いの危険はないものの、オスバンを水で薄めた溶液を使用する必要があり、この水溶液を噴霧することで、一旦乾燥した木材に再度、カビの要因となる湿気を与えることになります。
そのため、オスバンを使用することを躊躇うケースも多いのですが、消毒の効果自体はどちらも同様であり、作業者の安全を守ることが他のデメリットに対して優先されるケースであれば、こちらを使用する場合もあります。
今回はオスバンを選択し、15Lほどのオスバンを2時間ほどで噴霧し、再度送風機を床下に設置して作業完了となりました。

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床下の消毒作業

冒頭に書いたように、週末の台風13号のように、今年は週末ごとに大きな水害が全国各地で発生しており、どこでどのような被害を受けたのか、記憶が希薄化していっているのが現状ですが、サポートを求めている被災地は未だ全国各地にあります。
チーム・ユニコンとしても、連携している団体と連絡・連携をとりながら、全国の被災地の助けになれる活動や、被災地に寄り添う活動ができればと考えています。

今後の活動の内容については、適宜ブログやSNSで報告していきたいと思います。

チーム・ユニコンでは、7月14日からの記録的な豪雨により広範囲で大きな被害を受けた秋田県秋田市・五城目町での災害ボランティア活動を8月5日より開始しています。
今回は8月14日〜15日の活動について報告します。

8月29日時点の集計(※)では、秋田県全体で住宅被害は全壊8件、半壊2件、一部破損6件、床上浸水4,903件、床下浸水3,274件、その中でも被害の大きかった秋田市では床上浸水4,314件、床下浸水2,622件の被害が、五城目町では床上浸水399件、床下浸水200件の被害がそれぞれ報告されています。
※これらの集計、被災・報告の日付等は、秋田県災害対策本部発表のものに基づいています。

今回も自分は参加できなかったため、三城理事長のチームからの報告を引用して報告いたします。
今回は、両日とも秋田市での活動でした。

8月14日は9時頃にボランティアセンターに到着、この時点で100人ほどのボランティアが集まっていました。
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この日はまず、南通地区にて物置からの被災物の搬出、清掃を実施しました。物置から中のものを取り出していき、仕分けをした上で、泥などを水で洗っていきます。
このお宅は80cm近く浸水しており、物置も半分壊れていました。
こちらのお宅では、これまでは家の前の道路に足元くらいまで水が溜まることはあっても、今回のような被害は初めてとのことでした。
発災当日は、朝から強い雨が降っており、そんな中で夜9時くらいに一気に水位が上がって床上まで浸水し、周辺一帯も浸水してしまったそうです。
息子さんも職場から駆けつけられず、翌日水が引いたところで自宅に駆けつけたそうです。

午後は、太平中関地区にて物置・庭からの泥土の搬出作業を実施しました。
こちらも近くの川が溢れ、浸水してしまったそうです。
家主さんは事情があって避難ができず、水がどこまで上がってくるか、浸水の影響により停電になって医療機器などが停止しないか、不安を抱えたまま一夜を過ごされたそうです。

こちらのお宅での作業で、この日の作業は終了しました。
宿泊は、太平山リゾート公園オートキャンプ場でのテント泊でした。

8月15日は熱中症アラートが出たため、午前中のみの活動となりました。午前中だけとはいえ、かなりの暑さのため、こまめに休憩をとりながらの活動となったそうです。
この日は楢山地区で、庭の泥土の搬出作業と物置の解体作業を実施しました。
こちらもかなりの浸水となったそうで、階段の踊り場くらいまで浸水してしまったとのことでした。
宮城県から駆けつけてくれた甥の方と一緒に作業しました。泥をつめた土嚢は30袋以上になったそうです。
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この週末で秋田県でのチーム・ユニコンの活動はひと段落ですが、この活動の後、お盆前後には秋田市・五城目町ともに一般ボランティアへのニーズが収束してきており、それらへの対応は週末に限っての作業へとシフトしています。
一方で、技術系案件は未だ広範囲に残っており、床剥ぎ・壁剥ぎをしての断熱材の撤去の完了が冬前には難しいことから、グラスウールに含まれている水分をできる限り絞り出し、ダクトファンなどで乾燥を含めていく方針となっているそうです。

今後の秋田での活動の実施は、現地で活動している仲間の団体からの連絡を待って検討していきますが、一方で、他地域も今年頻発・激化している豪雨で大きな被害を受けています。
また、昨年より連携を強めている「災害ボランティア 愛・知・人」さんが京都府綾部市からの要請を受けて、同市での技術系案件に対応していくということですので、チーム・ユニコンとしても愛・知・人さんと連携して綾部市をはじめとした全国の被災地の助けになれる活動や、他の被災地にも寄り添う活動もできればとも考えています。

今後の活動の内容については、適宜ブログやSNSで報告していきたいと思います。

チーム・ユニコンでは、7月14日からの記録的な豪雨により広範囲で大きな被害を受けた秋田県秋田市・五城目町での災害ボランティア活動を8月5日より開始しています。
今回は、最初のタームである8月5日〜6日の活動について報告します。

8月8日時点の集計(※)では、秋田県全体で住宅被害は全壊2件、半壊2件、一部破損6件、床上浸水3,497件、床下浸水2,347件、その中でも被害の大きかった秋田市では床上浸水2,911件、床下浸水1,695件の被害が、五城目町では床上浸水399件、床下浸水200件の被害がそれぞれ報告されています。
※これらの集計、被災・報告の日付等は、秋田県災害対策本部発表のものに基づいています。

今回は三城理事長のチームからの報告を引用して報告いたします。

活動前日の8月4日に東京を出発し、8月5日朝に五城目町の災害ボランティアセンター(災害VC)に到着。
到着後、早速、受付とマッチングを行いました。

五城目町はお盆期間、災害VCをお休みするということもあって(そして秋田市は、逆に竿燈祭りの混雑を避けるために4〜6日の活動を制限しているということもあって)、5日も6日も多くのボランティアさんが全国各地から集まっていたようでした。
昨年、福島地震の桑折町や水害の清水市で一緒に作業をする事が多かったAさんや、先月まで沼津市で共に作業していたMさん、Tさんなど知った顔もチラホラ。
五城目町では床を剥がして送風機を設置するくらいのニーズもない事はないようですが、未だ技術系の作業が入る手前の被災家具の搬出、清掃などがメイン段階なので、懐かしい一般ボラ作業に勤しみました。

まずは石田六ケ村堰添のご高齢のお母さんの一人住まいのお宅へ。
堰添という地名からもわかるように川のすぐ側で、居住スペースは土間から45センチくらいは上がっているのですが、それでも床上浸水となる被害だったようです。
こちらのお宅では、土間倉庫の水浸しになった造り付けの棚を解体して、搬出するという作業を5人で行いました。一緒に活動したのは、青森、宮城、関東から集まったというメンバーでした。
五城目は盆地で、網目状に伏流水のクリークが多くあります。被災地域が彼方此方に広範囲にあるのもそのためだと思われます。この地域もその伏流水のクリークと大きな馬場目川とに囲まれたところで、丁度真裏に大きな介護老人保健施設があったのですが、馬場目川に面しているという立地のためでしょうか、胸高まで汚れた外壁も手付かずのまま、中はもぬけの殻となっていました。

最初のお宅の作業は30分程で終わったので、災害VCまで戻り次のニーズ対応へ。
次は、支援P(災害ボランティア活動支援プロジェクト会議)さんと社協さんが陣頭指揮を取っている鵜ノ木地区の現場でした。
作業内容は、こちらの地区のお宅から搬出され、3週間経っても行政が回収しきれていない被災物を軽トラに積み込み、集積所に運搬するというものでした。本来は行政のお金で業者さんに委託し行う作業なのでしょうが、業者さんでも手が回らず(実際この日も業者さんは業者さんで作業していました)、どうしてもお盆はスッキリと迎えたいという住人の皆さんの気持ちに応える形で行っていたようでした。

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五城目町での活動の様子。被災物を軽トラに積み込み、集積場へ運搬。

午前中は40人弱、トラック5台、午後は50人強、トラック7台で地区の路地や広場にうずたかく積まれた被災物を撤去していきました。熱中症アラートも出たこともあり、若干、翌日に残してしまいましたが、ほぼほぼこちらの地区の回収は出来ました。
午前は積み込み、午後は増台したマニュアルトラックのドライバーに勤しみました。本当に茹だるというか、焼けるような暑さで、水分をこの日は4リットル以上摂っていました。倒れる人もなく良かったです。

作業を終えて災害VCで一泊過ごす無料宿泊所について相談し、2つあるうち宿のうち、コンテナハウスに宿泊することになりました。残念ながらクーラーが壊れていたので、窓全開で寝ることになりました。。

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宿泊したコンテナハウス外観

 

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宿泊したコンテナハウス内観

6日朝、災害VCに行くとマッチングに長蛇の列が出来ていました。200人を軽く越える人々が集まっているのではと見受けられました。そんな中、チーム・ユニコンの監事であるsien sien west代表のパパラさんから、秋田市に入っている仲間から技術系のコンサルが欲しいと連絡があったので向かえないか?と電話が来ました。
Aさんと五城目町のマッチングを一通り聞いた上で、僕らがいないとできないというようなニーズもなく、人手も充分のようだったので、秋田市にヘルプに向かうことにしました。

秋田市では、楢山地区での活動でした。
家主さん的には、社協さんから派遣されたボランティアさんたちに作業してもらったが、まだ途中という印象にも関わらず、次に現調なり、派遣なりが果たされる目処がつかないと困惑されているところに、今回コールをくれたTさんがバッタリ出会ったということでした。
社協さんは社協さんで、山程ある案件の面積をカバーする事を優先しているため、一つの案件を深く対応する事に躊躇いがあり、床剥がしや壁切りには現在のところ基本的には対応しないということで生じている悲劇のように感じました。

作業内容は釘を抜いて床板を剥いで行き、送風機も設置し床下の乾燥促進をするという基本的に作業ですが、長期滞在する学生さんにいろいろポイントをレクチャーしながら行いました。
玄関やリビングにこびり着いた汚れを高圧洗浄で洗うチーム、布基礎の上に堆積した泥土を掻き出すチーム、床下の断熱材であるスタイロフォームを再利用できるように洗浄するチーム。そこに住む人が気持ち良く住めるようにと心を込めで、一心不乱にそれぞれが作業に打ち込みました。

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被災時の様子

 

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秋田市での活動の様子①釘抜き・床はがし作業

 

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秋田市での活動の様子②床下の乾燥を進めて行く

今回も、事故なく作業を終了することができました。
秋田市・五城目町ではまだまだたくさんのニーズが残っているため、チーム・ユニコンも引き続き現地での災害ボランティア活動を継続していく予定です。

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