地域振興に関わる活動の一環として、チーム・ユニコンの前身のチーム・ユニオン時代、東日本大震災後に活動していた気仙沼市本吉町にて、8月12日に開催された「第29回本吉マンボウサンバ大会」に参加しました!
本吉マンボウサンバは、本吉町商工会(現・本吉唐桑商工会)が平成5年に行った「生涯学習振興事業」の一つとして計画され、本吉町で慕われていたマンボウ(平成6年には町の魚になったそう!)をモチーフに誰でもどこでも踊れるものとして創作されたそうで、翌平成6年から毎年8月にマンボウサンバ大会が開催されています。
2020年〜2022年は残念ながら新型コロナウィルス感染症の拡大に伴い中止されていましたが、今年、ついに3年ぶりに開催されました!

8月12日のマンボウサンバ大会に合わせて、前日の11日の朝に東京を出発、気仙沼へ向かいました。
が、さすがの夏休みど真ん中の三連休、そこかしこで事故渋滞が発生し、なかなか思うように進まず、12時間以上かけて暗くなってから気仙沼に到着しました。
到着後、いつもお世話になっている気仙沼の方々に懇親会を開いていただき、気仙沼の海の幸や気仙沼ホルモンを満喫しました。
この日は、日門のコミュニティセンターに宿泊させていただきました。
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翌朝、お世話になった日門の海岸清掃を行った後、マンボウサンバ大会までの間の時間を使って、市内を観光しました。

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海岸清掃風景

その中で、気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館にも伺いました。
ここは、東日本大震災に伴う津波で4階まで浸水した気仙沼向洋高校の旧校舎が、被災直後の姿を残したまま保存され、内部を観覧できるよう整備されています(なお、当時、生徒さんたちは高台に避難して、一部の先生方は屋上に避難して、幸い犠牲になった方はいませんでした。一方、伝承館からも見える範囲の杉ノ下地区の慰霊碑のある場所では、およそ60名の方が犠牲になっています)。
館内を回る際には、語り部の方に案内していただける「語り部ガイド」というプログラムがあり、当日は連休ということもあり、多くの10代の語り部さんがガイドをしてくださっていました。
語り部さんに案内してもらえることで、自分1人で校舎を見ただけではわからない当時の緊迫した様子や、校舎の中に残ったいろいろな津波の痕跡などを詳しく教えてもらうことができました。
何より、語り部さんご本人が小学生だった当時に体験した状況を話していただいたことが、非常に生々しく伝わってきました。
そのような生々しいお話を聞くと同時に、我々の記憶がどんどん風化していることも感じ、語り継いでいくことがいかに大事か、ということを実感しました。
そんな中、若い人たちが被災の記憶を語り継いでいこうとしていることが、非常に心強く感じました。

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語り部ガイドの様子

 

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気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館・被災した教室

 

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気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館・被災した教室

 

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気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館・室内に流されてきた車

 

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気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館・建物がぶつかった跡

 

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気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館・折り重なった車

その日の夕方は、ついにマンボウサンバ大会の本番です。
会場は、東日本大震災の後の災害ボランティア参加時にテントを張らせていただいていた本吉町のはまなすホール前の特設会場です。
ユニコンのメンバーは、社協さんが中心になって結成された粋き活き組に参加しました。
大会には色々な団体が参加しており、団体によっては揃った凝った衣装を着ていたり(粋き活き組も赤の鉢巻に黄色の法被で統一!)、コスプレをしていたりする団体もありました。
我々はあまり練習もできないままのぶっつけ本番でしたが、前の人の動きを見ながら1時間ほど必死に踊りました。
結果、なんと、粋き活き組が1位のマンボウサンバ大賞に選ばれました!
結成当初に受賞して以来、10年以上ぶりの受賞だったそうで、チームは大いに盛り上がりました!

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マンボウサンバ対象の表彰式

無事マンボウサンバ大会を終え、翌日、秋田での災害ボランティアに向かうメンバーは、車で秋田に向かいました。

今回は、新型コロナ感染症もひと段落ということで、久しぶりに気仙沼を訪れ、気仙沼の皆さまとのご縁を改めて感じることができました。
今後も、このご縁をつないでいけるような活動を続けていきたいと思います。

また、今回のような、メンバーにご縁がある土地や、被災地の振興に関わる活動は、今後も継続していきたいと思います。

チーム・ユニコンでは、3月11日に日比谷公園で開催された「311未来へのつどい Peace On Earth」にブース出展し、合わせて東日本大震災関連書籍の青空朗読会を実施しました。イベントの様子は、こちらのブログをご覧ください。
青空朗読会では、関西学院大学社会学部 金菱清教授が東北大学院大学で教鞭をとっていらした当時に、ゼミの生徒さんたちと発災直後から丹念な取材を積み重ねて編纂された「東北学院大学震災の記録プロジェクト」の著書のうちの以下の2冊を朗読しました。

朗読してくださったのは、大塚秀記さん、みょんふぁさん、廣瀬朱美さんのお三方です。

この青空朗読会の様子をまとめた動画をYoutubeに公開しました。
動画は、こちらのリンクからご覧ください。

是非、動画をご覧いただき、東北や、大震災の被災者の方々に思いを馳せるお時間を頂戴できればと思います。

チーム・ユニコンでは、7月14日からの記録的な豪雨により広範囲で大きな被害を受けた秋田県秋田市・五城目町での災害ボランティア活動を8月5日より開始しています。
今回は、最初のタームである8月5日〜6日の活動について報告します。

8月8日時点の集計(※)では、秋田県全体で住宅被害は全壊2件、半壊2件、一部破損6件、床上浸水3,497件、床下浸水2,347件、その中でも被害の大きかった秋田市では床上浸水2,911件、床下浸水1,695件の被害が、五城目町では床上浸水399件、床下浸水200件の被害がそれぞれ報告されています。
※これらの集計、被災・報告の日付等は、秋田県災害対策本部発表のものに基づいています。

今回は三城理事長のチームからの報告を引用して報告いたします。

活動前日の8月4日に東京を出発し、8月5日朝に五城目町の災害ボランティアセンター(災害VC)に到着。
到着後、早速、受付とマッチングを行いました。

五城目町はお盆期間、災害VCをお休みするということもあって(そして秋田市は、逆に竿燈祭りの混雑を避けるために4〜6日の活動を制限しているということもあって)、5日も6日も多くのボランティアさんが全国各地から集まっていたようでした。
昨年、福島地震の桑折町や水害の清水市で一緒に作業をする事が多かったAさんや、先月まで沼津市で共に作業していたMさん、Tさんなど知った顔もチラホラ。
五城目町では床を剥がして送風機を設置するくらいのニーズもない事はないようですが、未だ技術系の作業が入る手前の被災家具の搬出、清掃などがメイン段階なので、懐かしい一般ボラ作業に勤しみました。

まずは石田六ケ村堰添のご高齢のお母さんの一人住まいのお宅へ。
堰添という地名からもわかるように川のすぐ側で、居住スペースは土間から45センチくらいは上がっているのですが、それでも床上浸水となる被害だったようです。
こちらのお宅では、土間倉庫の水浸しになった造り付けの棚を解体して、搬出するという作業を5人で行いました。一緒に活動したのは、青森、宮城、関東から集まったというメンバーでした。
五城目は盆地で、網目状に伏流水のクリークが多くあります。被災地域が彼方此方に広範囲にあるのもそのためだと思われます。この地域もその伏流水のクリークと大きな馬場目川とに囲まれたところで、丁度真裏に大きな介護老人保健施設があったのですが、馬場目川に面しているという立地のためでしょうか、胸高まで汚れた外壁も手付かずのまま、中はもぬけの殻となっていました。

最初のお宅の作業は30分程で終わったので、災害VCまで戻り次のニーズ対応へ。
次は、支援P(災害ボランティア活動支援プロジェクト会議)さんと社協さんが陣頭指揮を取っている鵜ノ木地区の現場でした。
作業内容は、こちらの地区のお宅から搬出され、3週間経っても行政が回収しきれていない被災物を軽トラに積み込み、集積所に運搬するというものでした。本来は行政のお金で業者さんに委託し行う作業なのでしょうが、業者さんでも手が回らず(実際この日も業者さんは業者さんで作業していました)、どうしてもお盆はスッキリと迎えたいという住人の皆さんの気持ちに応える形で行っていたようでした。

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五城目町での活動の様子。被災物を軽トラに積み込み、集積場へ運搬。

午前中は40人弱、トラック5台、午後は50人強、トラック7台で地区の路地や広場にうずたかく積まれた被災物を撤去していきました。熱中症アラートも出たこともあり、若干、翌日に残してしまいましたが、ほぼほぼこちらの地区の回収は出来ました。
午前は積み込み、午後は増台したマニュアルトラックのドライバーに勤しみました。本当に茹だるというか、焼けるような暑さで、水分をこの日は4リットル以上摂っていました。倒れる人もなく良かったです。

作業を終えて災害VCで一泊過ごす無料宿泊所について相談し、2つあるうち宿のうち、コンテナハウスに宿泊することになりました。残念ながらクーラーが壊れていたので、窓全開で寝ることになりました。。

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宿泊したコンテナハウス外観

 

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宿泊したコンテナハウス内観

6日朝、災害VCに行くとマッチングに長蛇の列が出来ていました。200人を軽く越える人々が集まっているのではと見受けられました。そんな中、チーム・ユニコンの監事であるsien sien west代表のパパラさんから、秋田市に入っている仲間から技術系のコンサルが欲しいと連絡があったので向かえないか?と電話が来ました。
Aさんと五城目町のマッチングを一通り聞いた上で、僕らがいないとできないというようなニーズもなく、人手も充分のようだったので、秋田市にヘルプに向かうことにしました。

秋田市では、楢山地区での活動でした。
家主さん的には、社協さんから派遣されたボランティアさんたちに作業してもらったが、まだ途中という印象にも関わらず、次に現調なり、派遣なりが果たされる目処がつかないと困惑されているところに、今回コールをくれたTさんがバッタリ出会ったということでした。
社協さんは社協さんで、山程ある案件の面積をカバーする事を優先しているため、一つの案件を深く対応する事に躊躇いがあり、床剥がしや壁切りには現在のところ基本的には対応しないということで生じている悲劇のように感じました。

作業内容は釘を抜いて床板を剥いで行き、送風機も設置し床下の乾燥促進をするという基本的に作業ですが、長期滞在する学生さんにいろいろポイントをレクチャーしながら行いました。
玄関やリビングにこびり着いた汚れを高圧洗浄で洗うチーム、布基礎の上に堆積した泥土を掻き出すチーム、床下の断熱材であるスタイロフォームを再利用できるように洗浄するチーム。そこに住む人が気持ち良く住めるようにと心を込めで、一心不乱にそれぞれが作業に打ち込みました。

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被災時の様子

 

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秋田市での活動の様子①釘抜き・床はがし作業

 

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秋田市での活動の様子②床下の乾燥を進めて行く

今回も、事故なく作業を終了することができました。
秋田市・五城目町ではまだまだたくさんのニーズが残っているため、チーム・ユニコンも引き続き現地での災害ボランティア活動を継続していく予定です。

秋田県では、7月14日からの記録的な豪雨により、広範囲で大きな被害を受けています。
8月4日時点の集計(※)では、秋田県全体で住宅被害は全壊2件、半壊2件、一部破損6件、床上浸水2,903件、床下浸水2,106件が報告されており、浸水件数の報告は日々増えていっています。
その中でも秋田市と五城目町では特に大きな被害を受けており、秋田市では床上浸水2,317件、床下浸水1,454件の被害が、五城目町では床上浸水399件、床下浸水200件の被害がそれぞれ報告されています。
※これらの集計、被災・報告の日付等は、秋田県災害対策本部発表のものに基づいています。

これらの状況を受け、災害ボランティアセンターの開設状況や災害ボランティアの活動状況等の確認のため、7月29日〜30日に三城理事長が秋田市・五城目町を含めた秋田県の現地調査を行いました。

五城目町では、豪雨の一週間後の23日にようやく暖水が解消されたものの、比較的復旧が迅速なコンビニも閉まったままで、各地で被災家財の運び出しが行われている状況でした。
写真を見ても、まだ家の外や道路脇に被災した家財が積み上げられており、道路も浸水時の泥で色が変わったままの様子がよくわかります。
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秋田市では、現地調査時点では秋田駅付近の幹線道路が未だ通行止めのままであったり、地下道が封鎖されたままの状況だったそうです。
災害ボランティアセンターが開設され、既に多くのボランティアが集まり活動を始めていますが、一方で被害を受けた地域が余りに広いため人手がたりず、まだまだ猫の手も借りたいような状況だそうです。
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現地調査時点で秋田県で災害ボランティアセンターが開設されているのは秋田市、五城目町のみとなっており、両ボランティアセンターのセンター長さんとお話をすることができましたが、家外の泥掻きや被災家財の運び出しといった初動の緊急対応が必要な状況で、床下や断熱材撤去といった技術系案件までは到底手が回らない状況とのことでした。
いずれの地域も多くの一般ボランティアの力を必要としている状況であり、ボランティアの募集範囲も全国となっていることから、チーム・ユニコンとしても復旧作業に対して少しでも力になれるよう、8月に秋田市・五城目町での災害ボランティア活動の実施を計画しています。
活動の様子については、順次こちらのブログで報告していく予定です。

 

チーム・ユニコンのHPに2023年第2四半期のレポートをアップいたしました。
今回は、架け橋ドライバーとしての活動や、台風2号に伴う線状降水帯で大きな被害を受けた静岡県沼津市での災害ボランティア活動、目黒イーストエリア桜祭りや八ヶ岳マウンテンミーティング2003へのイベント参加の報告がメインのトピックです。
以下のサイトにこれまでの活動記録と併せてアップしていますので、是非ご覧下さい。
https://uni-con.or.jp/blog/

2023年4月~6月シーズナルレポート

7月以降も残念ながら全国各地で大きな水害が起き、大きな被害を受けています。
被災地各地で様々な支援活動が行われていますが、チーム・ユニコンは自分たちにできる範囲での活動を行うべく、秋田県での現地調査を実施しており、その結果を受けて8月に秋田県での災害ボランティア活動に参加することを考えています。
現地調査や活動の様子は別途報告していきたいと思います。

ここしばらく、毎日のように全国各地で豪雨が発生し、中国地方や九州地方を中心に大きな被害を受けています。
亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
これらを見ていると、いつ、どこで大きな災害が起こってもおかしくないと思います。
このような状況で大事になってくるのはやはり日頃の備えで、例えば、災害用備蓄の確認、垂直避難を含めた避難場所・経路の確認、タイムラインの作成・確認、家族の間での連絡の取り方の確認、といったあたりを日頃から実施しておくことが、いざという時の減災につながると思います。
この機会に、是非、日頃の備えを確認してみてください。

さて、7月2日にも、台風2号の接近に伴い各地で発生した線状降水帯により大きな被害を受けた静岡県沼津市で、「災害ボランティア 愛・知・人」さんのチームに加わり、災害ボランティア活動に参加しました。
静岡県では床上浸水176件、床下浸水548件の被害を受けており、市町村別では沼津市の被害が最も大きく、床上浸水100件、床下浸水200件の被害を受けており、その中でも今回主に活動している原地区などを含む西部は180件が被害を受けたそうです。

この日は、4件のお宅でのニーズに対応しました。

1件目はこれまでも愛・知・人さんが作業をさせていただいていた床上浸水の被害を受けたお宅で、家具を置いていた納戸の乾燥が終わったので、家具を元の位置に戻したいとのことで、家具の移動をお手伝いしました。
家具の中の物を移動させた後、家具を上下に分けてそれぞれ指定していただいた場所に移動させました。
人数が多いため、それほど時間がかからずに終了。
家具も浸水してしまっていたため、一部にカビがついてしまっていましたが、それらはエタノールで拭き取っています。

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家具の移動中

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家具の移動完了!

 

2件目は、以前も床下の拭き取り作業を実施したお宅での消毒作業でした。
見取り図を見ながら各自の作業場所の分担を確認してから床下に潜り、担当箇所の床下をエタノールで消毒していきます。
湿度の高い狭い空間で、エタノール臭が籠りながらの作業はかなり大変でした。
作業は無事終了しましたが、作業後のエタノール臭がすごく、家主さんもアルコールが苦手とのことだったので、エアムーバーを床下への開口部に設置し、しばらく換気をすることとなりました。
また、作業前に、床下への開口部のあるお部屋にあったお仏壇を傷がつかないよう細心の注意を払いながら廊下まで移動させましたが、引き出しの中にカビが生えているところがあり、こちらも希釈したオスバンできれいに拭き取り、消毒しています。
最後に養生を撤去し、こちらのお宅での作業は完了です。

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床下の見取り図の前で作戦会議

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床下の消毒風景

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引き出しの中に生えたカビ

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カビをきれいに拭き取ります

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作業完了し、養生も撤去。

次のお宅では、ピアノを移動させ、その裏の床と壁の状況を確認しました。
壁際の床の含水率が少し高めであり、濡れた断熱材が原因の可能性があることを家主さんにお伝えしてます。

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ピアノの下の状態を確認

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ピアノの裏の床と壁の含水率を測定

最後に、前日に愛・知・人さんが作業されたお宅で、ピアノの下のカーペットのシワとりを行いました。
新しく購入されたカーペットとのことで、ピアノの下だけではなく、できれば部屋全体のシワを取りたいとの住民さんのお気持ちがあったため、家具等を全て移動させて、できる限りカーペットのシワを伸ばした上で、最後に家具等を元の場所に戻し、作業完了しました。

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ピアノ移動前の作業準備

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カーペットのシワを伸ばす作業

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できる限りシワを伸ばしたら、掃除をかけます

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シワもできる限り伸ばして、作業完了!

こちらのお宅の作業で、この日の作業は完了となりました。

沼津市では、未だ技術系のニーズが残ってはいるものの、だんだんとニーズは落ち着いて来ているそうです。
とはいえ、吸い上げきれていないニーズが今後上がってくる可能性もあり、その一方で、前述のとおり、連続して発生する大きな水害で被害を受けた各地の被災地での支援も必要な状況です。
チーム・ユニコンでは、引き続き必要とされる被災地での災害ボランティア活動を継続していきたいと考えています。

前週に引き続き6月25日にも、台風2号の接近に伴い各地で発生した線状降水帯により大きな被害を受けた静岡県沼津市で、「災害ボランティア 愛・知・人」さんのチームに加わり、災害ボランティア活動に参加しました。
静岡県では床上浸水176件、床下浸水548件の被害を受けており、市町村別では沼津市の被害が最も大きく、床上浸水100件、床下浸水200件の被害を受けており、その中でも今回主に活動している原地区などを含む西部は180件が被害を受けたそうです。

この日は、西添町の、床上25cmまで浸水したお宅での作業です。自分は参加できなかったため、参加したチームからのレポートをもとに報告します。

平家ながら大きなお宅で、部屋数も多いお宅でした。開口部も多く、それらから床下にアクセスできたそうです。
作業内容は、床下に潜っての消毒や、床上の濡れた壁や床の消毒作業でした。
モグラ組は、2人1組となって床下に潜り、浸水した木材などのカビの有無を確認しながら、エタノールで消毒していきました。
床下はかなり狭く、風通しも悪いため湿度が非常に高く、キツい作業となったそうです。
ユニコンの担当箇所は特に風通しが悪く、湿度が高かったそうで、かなり大変だったそうです。

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消毒液を作ってボトルに詰めていきます。

 

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いざ床下へ。

 

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床下の様子。

 

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モグラ隊と地上部隊とのコミュニケーションも大事。

床上の壁や床は、100倍希釈のオスバンをつけて堅く絞ったタオルで、拭きながら消毒していきました。
部屋の中の家具や荷物をどかしながら、床は全面を消毒しています。

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床拭き・消毒の様子。

作業中に含水率を測定したところ、一部に含水率が高いエリアが残っていたことから、社協さんの工場扇を継続配置して乾燥を進め、様子を見ていくことになったそうです。

沼津市では、未だ技術系のニーズが残っているそうです。
チーム・ユニコンは週末のみの参加となりますが、引き続き、静岡県沼津市での活動を継続していきたいと考えています。

台風2号の接近に伴い各地で発生した線状降水帯により大きな被害を受けた静岡県沼津市で、前回の静岡県静岡市清水区での活動に引き続き「災害ボランティア 愛・知・人」さんのチームに加わり、6月18日から災害ボランティア活動を開始しました。
静岡県では床上浸水176件、床下浸水548件の被害を受けており、市町村別では沼津市の被害が最も大きく、床上浸水100件、床下浸水200件の被害を受けたそうです。

6月18日は、西添町の床上40cmまで浸水したお宅での作業でした。この辺りのお宅は嵩上げした上に建てられていることが多く、その中で床上まで水が来たということは、かなりの高さまで水が来ていたことがわかります。
こちらのお宅では、前日まで2日間かけて床下に溜まった水を除去を実施していました。前日の作業では、水を拭き取った後でもいつの間にか水が滲み出している場所があったそうですが、この日はそれほど床下の水の量が増えていないようでした。
そこで、もぐら隊がタオルを大量に床下に持ち込んでの水の拭き取りと、前日までに入れなかった部屋の確認を行いました。
このお宅の床下の通人口は高さ方向が非常に狭く、自分は胸がつかえてしまって入れず早々に戦力外となってしまったため、通人口を通過できる体格のメンバーが床下に入ることになり、自分を含めた残りのメンバーは地上での支援作業に回りました。

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床下に溜まった水

 

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床下の水の拭き取り作業

モグラ隊が床下に入ってみると、多くの場所はタオルで拭き取れる量の水の量でしたが、奥の方にはタオルで吸いきれない水たまりもあり、そのような場所は乾湿両用集塵機やバキュームを使って水を吸い取り、タオルで仕上げていきました。
地上部隊は、床下から上がってくるタオルを洗ったり、バキュームのサポート等を行いました。

再度水が滲み出てくる可能性もありましたが、モグラ隊の活躍で現状溜まっている水は吸い取れたということで、乾燥を進めるフェーズに移行すべく、通人口に送風機を設置しました。
送風機は通人口の高さに合わせるため、家主さんに台になりそうなものをお借りして、その上に設置しました。
通人口の奥に設置した方が効率は良いのですが、送風機が通人口を通過できなかったため、まずこちらで全方向に風を送って様子を見て、今後の乾燥状況を見ながら風の向きを変えていくそうです。

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床下への送風機の設置作業

 

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床下への送風機の設置作業

 

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床下に設置した送風機

送風機の設置でこのお宅での一旦作業完了となり、その後、次に対応させていただくお宅へ、ご挨拶を兼ねて状況を確認しにうかがいました。
点検口が開かないという状況の中、なるべく乾燥を進めるため、既に愛・知・人さんが室外の通風口に複数の送風機を設置しています。
こちらのお宅は2年前の水害の際にも愛・知・人さんが作業されたそうで、その時のお話も伺うことができました。
2年ごとに水害が起き、浸水の被害を受けるショックの大きさは被災していない自分たちには想像もできないほど大きいと感じますが、そんな中で、このお宅では前回の経験と、今回愛・知・人さんから受けたアドバイスをもとに、住民さんご自身で壁のベニヤを剥がしたり、これからは床下にも入ってみたいとおっしゃっていたりして、自助の動きが出てきていることがとても嬉しかったです。
ボランティアの活動を通じて、自助の動きが少しずつ広まっていくといいなと思います。

また、作業をしたお宅の近くには、災害廃棄物の臨時集積所が設置されており、作業している間にもどんどん廃棄物が運ばれてきており、まだまだ片付いていないお宅も多いように感じました。

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災害廃棄物の臨時集積所

2件目のお宅に伺ったところで本日の作業は終了となりました。
今回の沼津市での水害では、あまり泥の混ざっていない透明な水が入ってきたようで、水が引いたところで見た目がそれほど汚くなっていないこともあって、床下に溜まった水の除去の作業が主となっているようですが、実際には床下の断熱材や壁の中にも水が入り込んだ可能性や、水が残っている可能性があり、今後、カビが増える等でニーズが増えてくる可能性もあるのではと思います。
チーム・ユニコンは週末のみの参加となりますが、今後、静岡県沼津市での活動を継続していきたいと考えています。

台風2号の接近に伴い、6月2日から3日にかけて各地で発生した線状降水帯により、各地で大きな被害を受けました。
全国の43河川で氾濫が発生、土砂災害213件が発生し(6月12日時点)、住宅については全壊13件、半壊6件、一部破損36件、床上浸水2,149件、床下浸水5,841件(6月8日時点)と非常に大きな被害を受けています。
そこで、チーム・ユニコンでも自分たちにできる支援を考えるため、6月10日〜11日にかけて2チームに分かれて、被災状況と災害ボランティアの活動状況の確認のために愛知県、静岡県、茨城県、埼玉県に伺いました。

東海チームは、まず愛知県の豊橋市・豊川市に伺いました。
愛知県全体では床上浸水177件、床下浸水379件の被害を受けており、豊橋市・豊川市では柳生川や梅田川での越水や、豊川・豊川放水路周辺等の広範囲で内水氾濫を含めた浸水被害を受けています。
豊橋市・豊川市いずれも災害ボランティアセンターが立ち上がっていましたが、いずれも地元で対応できる状況とのことでした。

次に岡崎市に伺いました。こちらは乙川の越水等の被害を受けたそうです。
岡崎市では6月9日時点で災害ボランティアセンターを閉所し、一般ボランティアセンターで対応を続けており、地元で対応できる状況とのことでした。

その後、静岡県の富士市・沼津市に伺いました。
静岡県では床上浸水176件、床下浸水548件の被害を受けており、市町村別では沼津市の被害が最も大きく、床上浸水100件、床下浸水200件の被害を受けたそうです。

富士市では、須津地区・浮島地区を中心に、床上浸水12件、床下浸水56件の被害を受けています。
訪問時点でのニーズ件数は75件でした。
2021年にも水害の被害を受けていた経験から車や貴重品等の避難を早めに行なっていたこともあり、一般ボランティアのニーズは殆ど無いものの、ニーズ件数のほとんどが床下を中心とした技術系のものとのことで、既に技術系のボランティア団体が活動を開始しているとのことでした。

沼津市は、原地区や大岡地区などで浸水の被害を受けたそうです。
訪問時点でニーズは100件、うち60件が技術系とのことでした。
こちらでも技術系の団体が動き出していましたが、ニーズはこれからも増えていくような印象でした。

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関東チームは、茨城県取手市・埼玉県越谷市に伺いました。

茨城県では、床上浸水451件、床下浸水208件の被害を受けています。
取手市では牛久沼と小貝川に囲まれた双葉3丁目に多くの被害が集中しており、1200世帯のうち約半数の600世帯で床上・床下浸水の被害を受けたそうです。
地元の青年団等の活動で、家財出し等は進んでおり、泥も入ってきていないことから、ニーズは縮小傾向とのことでした。
こちらにも技術系ボランティア団体が入り、ニーズの吸い上げを行いながら、活動を実施しているそうです。
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埼玉県は全国でも最も大きな被害を受けており、床上浸水718件、床下浸水2,906件の被害を受けています。
越谷市では宮本町5丁目付近で最も大きな被害を受け、他に新方川流域の低地等でも被害を受けたそうで、いずれも内水氾濫のようです。
こちらの地域では災害慣れしていることもあり、住民の皆さんが片付けを進めていることから、ニーズはそれほど上がってきていないとのことでした。

なお、ボランティアセンターに伺った際、豊橋市ではこれまで作成した医療用ガウン50着を、取手市では100着を、豊川市・岡崎市・富士市・沼津市ではガウンのサンプル5着をそれぞれお渡ししています。

 

現地調査の結果、現状、特に技術系ニーズが多く上がっているのは静岡県であることがわかり、特に沼津市は今後もニーズが増えていきそうな印象です。
この結果を受けて、Facebook・Instagramでお伝えしたとおり、今週末から静岡県沼津市での災害ボランティア活動に加わることを考えています。
また、関東地方の被災地では、特に技術系のニーズが吸い上げられていない印象で、泥は無くても水が床上・床下に入っている以上、壁や床の裏・断熱材に水が残っている可能性があることから今後ニーズが増えてくる可能性もあり、その際には我々にできる範囲での活動を検討していきたいと考えています。

活動の状況については、適宜ブログやFacebook・Instagramで報告していきたいと思います。

昨日から今朝にかけて、台風2号の通過の影響で各地で線状降水帯が相次ぎ発生し、大きな被害が発生しています。
お亡くなりになった方のご冥福をお祈りするとともに、被災された方にお見舞いを申し上げます。
雨は多くの地域で止んだようですが、引き続き土砂災害や川の増水・氾濫に警戒が必要です。まだ被害のない地域の方々も、くれぐれも注意してお過ごし下さい。
チーム・ユニコンは、現地の状況を確認しながら、我々にできる支援を考えていきたいと思います。

さて、5月28日に長野県茅野市の茅野駅前で開催された八ヶ岳マウンテンミーティング2023にブース出展しました。
ユニコンの理事でもある深澤くんが参加する、山で働く人たちにフォーカスをあてた動画を作成・公開している「Tokyo Climb」さんに、チーム・ユニコンが地域振興事業として制作支援して、八ヶ岳に関連する2編の動画を制作しました。
今回のイベントには、それらのお披露目と、ブース出展による活動報告と防災・減災への啓蒙とを目的に参加しました。
今回お披露目した動画は以下の2編になります。観ると山に行きたくなる素敵な動画ですので、是非ご覧下さい!

双子池ヒュッテ〜ある夫婦の物語〜
https://www.youtube.com/watch?v=3OVhveYbJAo

八ヶ岳中信高原国定公園−静の森 北八ヶ岳編−
https://www.youtube.com/watch?v=XBehVcal5Xo

イベント前日の5月27日には、撮影に協力して頂いた山小屋へ、撮影協力へのお礼と、動画完成のご挨拶に伺いました。
自分は仕事の都合で参加できませんでしたが、天候にも恵まれ、楽しい山行となったそうです。
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翌28日も天候に恵まれ、暑いくらいの天気の中、ブースを展示し、活動を紹介しました。
活動に興味を持って話を聞いて下さる方も多く、また、防災・減災への備えについて興味を持って下さる方も多くいらっしゃいました。
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周りにも、フリーマーケットや物販など、たくさんのブースが出展されていました。
ユニコンのお隣は、Tokyo Climbさんのメンバーがハンモックを展示していました。最近のハンモックの軽さと快適さにびっくりしました。
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午後は、制作した動画のお披露目のトークイベントでした。
動画を上映後、撮影の制作秘話について深澤くんがお話し、また、途中からは双子池ヒュッテの米川佳子さんもトークに参加されました。
もちろん、その中でチーム・ユニコンの活動のPRもしっかり行っています。
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今回のイベントは、自然の猛威を肌で感じている山好きの方々のイベントということもあってか、ユニコンの活動に興味を持って下さる方がいつも以上に多かったように思います。
このようなイベントへの出展を通じて、防災・減災への意識を高めるお手伝いができればと思います。

チーム・ユニコンでは、今回のような、これまでの活動やメンバーを通してご縁のある土地に関連するイベントや、現地への観光などを通した中長期的な支援につながる活動を継続していきたいと考えています。
イベント参加前にはFacebook等でお知らせしますので、お近くの方は是非お立ち寄りください!