前週に引き続き8月27日に、2022年8月4日からの豪雨で被害を受けた新潟県村上市にて災害ボランティア活動を実施中の「災害ボランティア愛・知・人」さんのチームに加わり、災害ボランティア活動に参加しました。
村上市では、今回の豪雨で床上浸水約580件、床下浸水約800件と非常に大きな被害を受けています。

今回は、坂町での活動です。
この地域でも、増水した用水路からの溢水が発生したようでした。当日はあっという間に水位が上がっていき、あたり一面海のようになったそうです。
報道の写真等を見ても、かなり広いエリアが茶色い水におおわれている様子が見て取れました。

今回の作業は、床上浸水したお宅の床下の泥を取り除く作業の準備のための、床板剥がしでした。
このお宅では、リビングやキッチンの出窓の下、写真で壁が崩されているあたりの下まで水がきたそうです。

最初に作業した部屋は、床板を打ち付けている釘を抜き、なるべく床板を生かした状態で床板を外していきました。
部屋の端の方は、床板にしっかり釘が打ち付けてあったこともあり少し苦戦しましたが、無事全ての床板を外すことできました。
 

リビングとキッチンでは、カッターできっかけを作ったところから、バールでどんどん床板を剥がしていきます。
大工さんが非常に丁寧な仕事をされており、床板がきっちり嵌め込まれていた上、建築用ボンドでしっかり固定されていたため、床板を剥がすのにかなり苦労しました。
また、床板を剥がす前には、洗面台やシステムキッチンも撤去しました。
システムキッチンの裏側もかなりのカビだったそうで、崩した壁の裏の断熱材のグラスウールも、未だにかなりの水を含んでいたそうです。
かなり苦労しましたが、午後から応援部隊が加わったこともあって、その日のうちに1階の床板を剥がしきることができました(おかげで、翌日以降の筋肉痛がすごいことになりましたが…笑)。

床板を剥がしたところから、カビの温床になりうる泥だらけの断熱材も外していきました。
その後、根太の釘を抜いていきました。

剥がした床板の下には、かなりの泥が溜まっていることがわかります。
ですが、今回床板を剥いだことで、これからの泥出しや、大工さんの作業をよりスムーズに進めることができるようになると思います。
作業の間、家主さんもずっと作業を手伝ってくださり、冷たい飲み物の差し入れもいただき、非常に助かりました。

村上市では発災から一ヶ月が経とうとしていますが、まだまだたくさんのニーズが残っており、雪の季節になる前にニーズを片付けるべく、愛・知・人さんや様々なNPO団体さんやボランティアセンターの方々、県内のボランティアの方々が懸命に活動を続けていますが、人手が足りない状況が続いています。
チーム・ユニコンとしても少しでも助けになれるよう、できるだけ頻繁に村上市での活動に加わろうと考え、9月にも週末を中心に活動を計画しております。

今週は防災週間です。
今年も7月、8月と各地で大きな水害が発生し、大きな被害を受けています。また、非常に強い勢力の台風も近づいてきています。
少しでも台風による被害が小さいことを祈る一方で、今や、災害はどこで起きてもおかしくないと実感します。
我々も、少しでも防災・減災に向けて準備を進めていく必要があると思います。

防災週間も後半ではありますが、チーム・ユニコンのブログもこのタイミングでできるだけアップしていきたいと思います。

2022年8月4日からの豪雨で被害を受けた新潟県村上市にて災害ボランティア活動を実施中の「災害ボランティア愛・知・人」さんのチームに加わり、8月20日、21日に災害ボランティア活動に参加しました。
(活動にあたって、参加者は事前にPCR検査を受け、陰性であることを確認しております。)
村上市では、今回の豪雨で床上浸水約580件、床下浸水約800件と非常に大きな被害を受けています。

活動したのは平林地区のお宅です。
こちらでは、増水した用水路の水が、同じく増水した荒川に流れ込むことができなかったことから、荒川は溢水しなかったものの、用水路が溢水してしまったそうです。
作業したお宅でも床下まで浸水したとのことで、床下にはかなりの量の泥が溜まっていました。
一方で、この地区では荒川の水位がある程度上がると用水路が溢れることがわかっており、早めの避難をしたことで人的な被害は無かったそうです。

今回は、床下に溜まった泥を水で薄めながら、バキュームしていく作業を実施しました。
まず、洗浄時になるべく他のところを汚さないよう、壁や床、根太や大引に養生をしていきます。
養生が終わったら、溜まっている泥を水で薄め、それをバキュームで吸っていきます。
  
(今回のブログの写真は、愛・知・人さんが撮影したものを、掲載許可を頂いた上で掲載しております。いつもありがとうございます!)

床板を剥いでいない部屋は、床下に潜りって同じ作業を行います。
床下には全体的に1〜2cmの泥が溜まっていました。
母屋全体の基礎に傾斜がついていたことで苦戦し、作業が終わった頃には、全身泥水まみれになっていました。。。
 

自分は20日のみの活動でしたが、結局この日で作業が終わらず、残ったメンバーが21日も活動を継続し、作業を完了することができたそうです。

周辺も広範囲で浸水したそうで、近所の神社にも泥が大量に溜まっており、被害の大きさを感じました。

前述の通り、村上市では今回の豪雨で大きな被害を受けていますが、一方で、この地域は冬になると降雪が多いため、それまでにできる限りニーズに対応する必要があります。
時間のない中、愛・知・人さんや様々なNPO団体の方々、県内のボランティアの方々が懸命に復旧作業を進めていますが、人手が足りていないのが現状です。
チーム・ユニコンとしても少しでも助けになれるよう、できるだけ頻繁に村上市での活動に加わろうと考えています。

なお、村上市の災害ボランティアセンターでもこれまでに作成した医療用ガウンのサンプルをお渡ししており、クラスター発生などのニーズが発生した場合には、まとまった数を現地にお送りできることをお伝えしております。

残念ながら各地で大きな水害が発生してしまいました。被害を受けた方々へ心よりお見舞い申し上げるとともに、これ以上の被害拡大がないことをお祈りいたします。
チーム・ユニコンでも被災地の情報を集めつつ、現地での活動の可能性を探っていきたいと考えています。
そんな中でもコロナの感染拡大は止まってくれず、被災地でのクラスター発生の可能性もあるのではと考え、医療用ガウン作成は被災地での活動と並行して継続していきたいと考えています。

さて、7月24日にも川崎市多摩区にて医療用ガウン作成会を開催しました。
10名の方にご参加いただき、持ち込みを合わせて65着を作成することができました!

作成会の開催にあたっては、JVOADのガイドラインに従い、検温・手洗い・アルコール消毒等の感染予防を徹底しております。

夏休みに入ったこともあってか、かわさき市民活動センターさんが発行しているボラ・ナビ2022等の情報を見て活動を知ってくださり、活動に参加してくださる方も増えてきました。参加してくださる方が増えたおかげで、たくさんのガウンを作成することができています。
作成して頂いたガウンは、製品とする前に検品作業を行っています。たくさんガウンを作成していただいたおかげで検品作業も大変になってきましたが(うれしい悲鳴)、バリバリ検品を進めて、自分もガウンをたくさん作りたいです!
また、初めてボランティア活動に参加しました、という方も多くいらっしゃいますが、この活動がきっかけとなって、他のボランティア活動にも興味を持って、参加してくださる方が増えるといいなと思います。

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医療・保険機関や介護事業者の皆さまに加えて、国内で災害の被害を受けた地域や、海外で災害や戦乱の被害を受けた地域でも必要となる可能性を考え、自分たちにできることとして、医療用ガウン作成は、感染拡大の状況を踏まえつつ今後も継続していきます。

本活動にご興味がございましたら、ボランティア活動申し込みフォーム(ここをクリックしてください)を通じてご連絡ください。
作成会での活動時間は9:00-16:00ですが、ご都合に合わせて、午前中のみ、午後のみ、〇時から〇時までという形での途中参加も可能です。

なお、チーム・ユニコンでは、NPO法人MAKE HAPPYさんと連携を取りながら医療用ガウン作成作業を継続しており、完成したガウンは医療・保険機関や介護事業者の皆さまへお送りしております。

2022年7月14日からの豪雨で被害を受けた宮城県では、登米市、松島町、大崎市で災害ボランティアセンターが立ち上がっていました。
チーム・ユニコンでもお手伝いできることがないか、7/30-31に現地を訪れ、確認してきました。

登米市では迫町、東和町などで浸水の被害を受けたそうです。
ボランティアセンターが開設されていた東和地域福祉センター周辺も浸水し、福祉センターや隣の総合支所だけが離れ小島のようになったとのことです。
駐車場にあった電気自動車の充電スポットも浸水で故障し、修理の真っ最中でした。
東和地域福祉センター周辺
奥に向かって低くなっていて、その辺り一体が浸水したよう。

二股川1 二股川2
二股川の写真です。小さい川ながら、引っ掛かっている枝等をみると、かなりの高さまで水位が上がったことが想像できます(特に2枚目の写真)。

ニーズについてはほぼ片付いているということで、ボランティアセンター自体は8/1でクローズし、残りのニーズは社協さんで対応されるということでした。

松島町は、浸水に加えて土砂崩れの被害も大きかったそうです。
こちらも、ニーズは7/30-31の週末でほぼ片づきそうとのことでした。
海に近いところでは冠水があったそうで、ふくらはぎの半分くらいの高さまで水がきたエリアもあったとのことでした。

大崎市鹿島台では、周辺の吉田川や鶴田川が決壊することはなかったものの、品井沼遊水池一帯での浸水があったようですが、既にニーズが片付いたということで、ボランティアセンターは撤収済みとのことでした。

大崎市古川では、矢目地区の名蓋川が決壊し、広範囲での浸水があったようです。
実際に堤防にブルーシートがかけられたところもありました。
名蓋川による水害は、2015年9月の関東・東北豪雨、2019年10月の台風19号、今回と、立て続けに起こっているそうです。
名蓋川1 名蓋川2

こちらも7/30-31の活動でほぼニーズが片付くとのことで、8/1の週まで窓口として災害ボランティアセンターは開いておくものの、活動はほとんどないとのことでした。
また、岩出山の方では土砂崩れの被害が大きかったようです。
もともと岩出山城周辺は崖崩れが起きやすい場所でしたが、土留めを十分に行っていないため、大雨のたびに崩れているそうです。
今回は、崩れた土砂が堀を堰き止めたおかげで、周辺に水が溢れたそうです。
岩出山の方についても、7/30-31の週末にほぼニーズが片づきそうとのことでした。

今回訪れた宮城県の豪雨の被災地では、いずれも大きな被害を受けていたものの、これまで参加された地域ボランティアの方々や既に支援に入っているNPOさんのご尽力で、災害ボランティアセンターへ寄せられたニーズもほぼ完了し、ボランティアセンターも閉所という流れになっていました。

一方で、現在、秋田、山形、新潟、青森、石川、福井、富山など多くの地域で豪雨が発生しています。被害に遭われた方々へ心よりお見舞い申し上げるとともに、これ以上被害が大きくならないことを祈っております。
引き続き現地からの情報収集や現地調査を踏まえて、チーム・ユニコンとしてできることを探し、活動していきたいと思います。

なお、今回訪れた災害ボランティアセンターでは、これまでに作成した医療用ガウンのサンプルをお渡ししており、クラスター発生などのニーズが発生した場合には、まとまった数を現地にお送りできることをお伝えしております。

チーム・ユニコンのHPでは、四半期ごとに活動の内容をまとめたレポートをアップしています。
内容としては、活動の概要、詳細に加えて、活動に参加して頂いた方に頂いたご感想をまとめています。
今回は、医療用ガウン作成会と、福島県沖地震の被害を受けた福島県桑折町・国見町での災害ボランティア活動とがメインのトピックです。
以下のサイトにこれまでの活動記録と併せてアップしていますので、是非ご覧下さい。
https://uni-con.or.jp/blog/

2022Q2_seasonal_report

と言っている間に、各地で豪雨による被害が次々に発生しています。
その一方で、BA.5株によると思われる新型コロナウィルスの感染拡大が急激に進んでいます。
何かできることはないか、という想いがある一方、なかなか自由に動くことができない状況もあり、なんとも難しい現状ではありますが、まずは各地からの情報を収集し、チーム・ユニコンとしてできることは何かを考えて、我々ができる範囲で被災地の復旧への力になっていければと考えています。
活動の内容については、順次ブログやHPでアップしていきたいと思います。

本業の都合もあり、ちょっとブログの更新をサボっていました。。。
報告したいことも溜まってきましたので、できるだけ頻繁にブログをアップしていきたいと思います。

さて、前回の更新以降、5月29日に川崎市多摩区にて、6月12日に川崎市幸区にて、7月10日に川崎市中原区にて医療用ガウン作成会を開催しました。
5月29日には3名の方にご参加いただき持ち込みを合わせて50着を、6月12日には2名の方にご参加いただき持ち込みを合わせて51着を、また、7月10日には4名の方にご参加いただき持ち込みを合わせて49着をそれぞれ作成することができました!

作成会の開催にあたっては、JVOADのガイドラインに従い、検温・手洗い・アルコール消毒等の感染予防を徹底しております。

参加人数が少ない会もありますが、作成会の回数を重ねてきたおかげで、作成会のたびにある程度一定の数を作成できるようになってきています。これも、これまでコツコツと積み上げてきた成果の一つではないかなと思います。
そして、ここから参加していただける方が増えると、ますます多くのガウンが作れるようになるのではとワクワクしています!

そんなことを考えている間に、能登沖での大きな地震や、ここ数日での各地の豪雨による水害等、残念ながら今年も各地で災害が発生してしまいました。
ここ数年、各地で災害が相次いでいる中で、新たに被害を受けた地域があることに心を痛めていますが、そんな中でもチーム・ユニコンとしてできることがあるはず。
そんな想いの中、各地と連絡をとりつつ、自分たちにできることを探し、自分達ができることを、できる範囲でコツコツとやっていきたいと考えています。
(しばらくブログをサボっていましたが)活動内容については、できるだけタイムラグを少なくしてアップしていきたいと思います。

医療・保険機関や介護事業者の皆さまに加えて、国内で災害の被害を受けた地域や、海外で災害や戦乱の被害を受けた地域でも必要となる可能性を考え、自分たちにできることとして、医療用ガウン作成は、感染拡大の状況を踏まえつつ今後も継続していきます。

本活動にご興味がございましたら、ボランティア活動申し込みフォーム(ここをクリックしてください)を通じてご連絡ください。
作成会での活動時間は9:00-16:00ですが、ご都合に合わせて、午前中のみ、午後のみ、〇時から〇時までという形での途中参加も可能です。

なお、チーム・ユニコンでは、NPO法人MAKE HAPPYさんと連携を取りながら医療用ガウン作成作業を継続しており、完成したガウンは医療・保険機関や介護事業者の皆さまへお送りしております。

少し時間が経ってしまいましたが、4月30日に川崎市麻生区にて、5月14日に川崎市多摩区にて医療用ガウン作成会を開催しました。
4月30日には5名の方にご参加いただき50着を、5月14日には6名の方にご参加いただき50着をそれぞれ作成することができました!

作成会の開催にあたっては、JVOADのガイドラインに従い、検温・手洗い・アルコール消毒等の感染予防を徹底しております。

いつものメンバーがメインではありますが、新しく参加していただける方もいらっしゃいます。
自分としても、ほぼ毎回、新しい方にお会いできるのが楽しみになっています。
色々な情報ソースからこの活動を見つけていただき、ご参加いただきありがとうございます!
こうやって、どんどんガウン作りの輪、そしてボランティアの輪が広がっていくといいなと思います!!

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医療・保険機関や介護事業者の皆さまに加えて、国内で災害の被害を受けた地域や、海外で災害や戦乱の被害を受けた地域でも必要となる可能性を考え、自分たちにできることとして、医療用ガウン作成は、感染拡大の状況を踏まえつつ今後も継続していきます。

本活動にご興味がございましたら、ボランティア活動申し込みフォーム(ここをクリックしてください)を通じてご連絡ください。
作成会での活動時間は9:00-16:00ですが、ご都合に合わせて、午前中のみ、午後のみ、〇時から〇時までという形での途中参加も可能です。

なお、チーム・ユニコンでは、NPO法人MAKE HAPPYさんと連携を取りながら医療用ガウン作成作業を継続しており、完成したガウンは医療・保険機関や介護事業者の皆さまへお送りしております。

5/3〜5に、福島県沖地震で被害を受けた福島県桑折町・国見町で、「災害ボランティア 愛・知・人」さんに加わって、災害復旧ボランティア活動に参加しました。その3日目の報告です。
なお、本文中の写真の多くは愛・知・人さんから頂いたものを掲載させて頂いております。ありがとうございました!

これまでの愛・知・人さんのご尽力のおかげで、最初の2日間の作業で桑折町のニーズがひと段落したことから、この日はお隣の国見町での活動となりました。
活動にあたっては、事前のPCR検査にて陰性を確認した上で、十分な感染症対策を行って実施しています。

少し迷子になりながら国見町の社協さんに到着。この日の現場は社協さんの近くの3件のお宅でした。
福島県国見町災害ボランティア01

平屋のお宅は、瓦の崩れたところへブルーシートを貼る作業でした。
福島県国見町災害ボランティア22

自分も初めて瓦の上に登りましたが、滑る瓦の上でバランスを取るのが予想以上に難しかったです。
作業についても初めてのものばかりで、ベテランの方々に一つ一つ教えて頂きながら作業を進めました。
福島県国見町災害ボランティア03 福島県国見町災害ボランティア23

最終的に、無事ブルーシートを張り終えることができました。
福島県国見町災害ボランティア05

二階建てのお宅では、屋根の壊れたコンクリート瓦を回収し、そこにブルーシートを張り、それ以外の割れた瓦の部分にはアシスト瓦を設置しました。
福島県国見町災害ボランティア21

上り下りには、高所作業車も使いました。屋根の上では慎重に作業を進めます。
福島県国見町災害ボランティア06 福島県国見町災害ボランティア07 福島県国見町災害ボランティア26

無事、きれいに仕上がりました。
福島県国見町災害ボランティア20

平屋組は、もう1件でも作業を行いました。
こちらは、ずれた瓦を防水テープで固定し、一部にアシスト瓦も設置しています。
福島県国見町災害ボランティア09 福島県国見町災害ボランティア11
 福島県国見町災害ボランティア29

アシスト瓦とは、段ボールと防水のシルバーシートとで誰でも簡単に手作りできる簡易的な瓦で、応急的に屋根瓦の破損箇所の雨漏りを防ぐことができます(写真で手に持っているシルバーの正方形のもの)。
できあがったアシスト瓦には、今回実際に設置した下の写真のように、被災者向けのメッセージやイラストが描いてあることが多いです。
福島県国見町災害ボランティア28

これらの作業も、若干のトラブルがありながらも無事終了。
国見町についても、屋根上のニーズはこれで完了だそうです(室内のニーズが1件残っているそう)。

これで3日間の作業を終え、東京に戻りました。
福島県沖地震の被害についての報道は少なく、現地の被害状況が報道からはよくわかりませんでしたが、実際に現地に行ってみると予想以上に大きな被害を受けていることがわかりました。ニーズも、改めて掘り起こすと、これからも増えていく可能性もあると思います。

この地域では、今回のような大きな地震が2年連続で起き、東日本大震災から数えると10年ちょっとで3回も大きな地震に遭い、その度に大きな被害を受けています。
今回も、またか、という気持ちもあると思いますし、何度も被害を受けた方の気持ちは想像もつきません。
頻繁に通っての支援というのは難しいところはありますが、チーム・ユニコンとしても、引き続き、できる範囲での支援を、少しずつでも続けていければと考えています。

3/16に発生した福島県沖地震で被害を受けた福島県桑折町・国見町で、現地で活動されている「災害ボランティア 愛・知・人」さんに加わって、5/3〜5に災害復旧ボランティア活動に参加しましたので、その内容について報告します。
なお、本文中の写真の多くは愛・知・人さんから頂いたものを掲載させて頂いております。ありがとうございました!

活動内容は、主に損傷した屋根瓦の撤去やブルーシートの敷設、それらのサポート作業でした。
屋根瓦が損傷すると、そこから水が入ってきます。入ってきた水が家の中に染み出していくことで、家の中の色々なところが傷ついていきます。
そのような被害を防ぐためには屋根の修理が必要となりますが、とはいえ、被災直後は修理のニーズも多く、すぐに業者さんに対応してもらうことが難しく、年単位での待ち時間が発生することもあるそうです。
そこで、屋根が完全に直るまでの仮の補修として、ブルーシート張りの作業を行うことになります。

初日・2日目は桑折町での活動でした。三城理事長のチームは初日午前からの参加で、自分は初日の午後から遅れての参加となりました。
活動にあたっては、事前のPCR検査にて陰性を確認した上で、十分な感染症対策を行って実施しています。

最初の活動は、屋根瓦が割れたりずれたりしていたお宅でした。
作業前の屋根上はこんな感じだったそうです。
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作業内容は、全ての瓦を下ろした後、雨漏りしないよう、4重にした養生用のブルーシートを貼ったあと、ブルーシートを張って、その上にシルバーシートを貼っていくものでした。
初日の午前に、屋根からバケツリレー方式で全ての瓦を地上に下ろしたそうです。瓦もそんなに軽いわけではなく、数もかなり。相当きつい作業だったそうです。
福島県桑折町災害ボランティア24 福島県桑折町災害ボランティア21

午後は、地上部隊が養生用のブルーシート、その上に張るブルーシート、シルバーシートを、屋根上部隊が測った寸法通りに切り出し、それを屋根上に貼っていく作業を実施しました。
自分はブルーシート・シルバーシートの切り出し作業を行いましたが、風が強くてブルーシートが煽られたりしましたが、寸法間違いもなく無事作業を終えることができたようで、ホッとしました。

途中、周りのお宅の方々から差し入れを頂きました。昨年の福島県沖地震の際に愛・知・人さんが活動されたお宅だそうで、愛・知・人さんがこれまでの活動で積み上げてこられたものの大きさを感じました。
これらの差し入れでエネルギーをいただけたこともあって、無事、大方の作業を初日に終えることができました。
 福島県桑折町災害ボランティア02

一部、片付けや撤去の作業が2日目に残りましたが、このようにきれいに仕上げることができました。
 福島県桑折町災害ボランティア22

1件目のニーズ完了後、2件目に向かいました。
こちらはうねった棟瓦の上の古いブルーシートの張り替えの作業でした。

前日から継続の作業でだったそうですが、到着した頃にはほぼ作業が終了しており、午後は次のニーズに向かうこととなりました。
福島県桑折町災害ボランティア09 

3件目は、地震でずれた屋根瓦の修正作業でした。
こちらは、ずれた屋根瓦を修正したあと、防水テープで固定する作業でした。愛・知・人の皆さんが屋根上で作業、我々は地上・1階の屋根部分でサポートを行い、無事作業が終了しました。
福島県桑折町災害ボランティア11 福島県桑折町災害ボランティア14

ここで、社協さんに戻ったところ、これで桑折町の残ニーズが0件とのこと!
そこで、残りの時間を使って資機材の片付けや、古い土嚢の詰め替え作業を行いました。
福島県桑折町災害ボランティア20

愛・知・人さんを中心に100件以上のニーズをこなしてきたおかげで、一旦桑折町の残ニーズは0件となったものの、土壁が落ちていたり、道路の路肩が崩れていたり、そして、ニーズが上がってきていないものの屋根瓦がずれているお宅があったりし、今回の地震での被害の大きさを実感するとともに、ニーズを掘り起こすとまだまだニーズが出てきそうな印象を受けました。
福島県桑折町災害ボランティア06 福島県桑折町災害ボランティア07 福島県桑折町災害ボランティア15

3日目は、国見町での活動に参加しました。こちらは次の投稿で活動内容について報告したいと思います。

4月16日に川崎市多摩区にて医療用ガウン作成会を開催しました。
今回は、新しく来て頂いた14名の方を含む19名の方にご参加頂き、61着を作成、自宅で作成して持ち込んでいただいた34着を含めて合計95着を作成することができました!

作成会の開催にあたっては、JVOADのガイドラインに従い、検温・手洗い・アルコール消毒等の感染予防を徹底しております。

今回は、若い方の参加が非常に多かったのが印象的でした。
中には、こんなご時世だから何か自分にできる事をしたい、という強い気持ちを持っている方もいらっしゃいました。
ボランティアに参加される方の年齢が段々上がって行っていると感じている今日この頃でしたが、色々なきっかけはあるにせよ、このようにたくさんの若い方がボランティアに興味を持って、実際に参加していただけるのは非常に嬉しいなと思います。
そして、若い方はとにかく飲み込みが早い。。。。
あっという間に作り方を覚えて量産体制に入っていくのを見て、おじさん達もまだまだ負けていられないなぁと思いました。

医療・保険機関や介護事業者の皆さまに加えて、国内で災害の被害を受けた地域や、海外で災害や戦乱の被害を受けた地域でも必要となる可能性を考え、自分たちにできることとして、医療用ガウン作成は、感染拡大の状況を踏まえつつ今後も継続していきます。

本活動にご興味がございましたら、ボランティア活動申し込みフォーム(ここをクリックしてください)を通じてご連絡ください。
作成会での活動時間は9:00-16:00ですが、ご都合に合わせて、午前中のみ、午後のみ、〇時から〇時までという形での途中参加も可能です。

なお、チーム・ユニコンでは、NPO法人MAKE HAPPYさんと連携を取りながら医療用ガウン作成作業を継続しており、完成したガウンは医療・保険機関や介護事業者の皆さまへお送りしております。