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10月22日にも福島県いわき市にて災害ボランティア活動に参加しました。
いわき市災害対策本部の10月12日時点でのまとめによれば、いわき市は今回の台風13号による9月8日の大雨により、全壊3棟、大規模半壊46棟、中規模半壊173棟、半壊545棟、一部損壊696件、床上浸水1,261件、床下浸水481件と非常に大きな被害を受けています。

この日の午前中は、内郷地区の綴町での活動でした。
こちらのお宅は主要道路から分かれた急な坂道の途中にあり、背後がすぐ山になっていました。
川よりかなり高いところなのに、と思ったのですが、家主さんにお話を聞いたところ、被災当日山からの鉄砲水がやってきて、一気に建物に水が入ってきたそうです。
前週活動した地域でもそうでしたが、川からのみならず、山からの水での被災が多かったようです。

このお宅での作業は、家の中の状況を把握するための、大きなソファをはじめとした家財の搬出と、畳の搬出でした。
発災から時間が経っていたこともあり、ある程度乾燥が進んでいる場所もあるとは言え、床板が湿って波打っており、根太・大引きの上を歩かないと床を踏み抜いてしまう様な状況でした。
床板を踏み抜かないよう気をつけながら、奥の部屋からソファや他の家財を、家主さんに保存するかどうか確認しながら家の前まで搬出しました。

その後、手前の部屋の畳を家の外に搬出しました。
畳には砂利が付いて湿っていたものの、一人で運べる程度には乾燥が進んでいました。
畳を上げてみると、やはり床板は湿っており、油断すると踏み抜いてしまうような状態となっており、また、一部は根太も被害を受けている状態で、床下には山から流されてきたであろう土砂も堆積していました。
この状況に家主さんもショックを受けておられましたが、この状況をその場でボランティアセンターに連絡したところ、技術系ボランティア団体へと繋ぐこともできることでしたので、家主さんにその旨お伝えしました。
その後、ボランティアセンターから家主さんにすぐに連絡があったそうで、その話を聞いて家主さんの表情も少し明るくなったように感じました。
もちろん、被災したお宅のリフォームにはかなりの額のお金が必要となるため、すぐに床板を張り直す判断をするのは非常に難しいのですが、ボランティアセンターや技術系ボランティア団体と話をしながら、よりよい方向に進んでいくといいなと思います。

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山から鉄砲水が一気にやってきたそう

1件目の作業が午前中で完了したため、お昼ご飯を食べた後、2件目に向かいました。
必要な資機材の運搬の都合からチームを組み直し、前回の活動の際に気仙沼以来の再会を果たしたUさんと同じチームで活動しました。
午後の活動は好間町にて、住宅の裏側の川が溢水した後に、住宅の裏の畑などに残ったゴミの片付けでした。
この地域は上流に以前炭田があったこともあり、様々なものが流れてくるそうですが、今回も木片やプラスチック片、空き瓶等、様々なものが流れてきていました。
なるべく元の状態に戻るよう、それらのものを集めて、分別しながら袋につめていきました。
このお宅のご主人は腰が悪いそうで、そんな中でも頑張って草刈りまではされたものの、そのために腰痛が悪化したことで、ゴミの片付けをボランティアに依頼したそうです。
そんな中でも、活動の終わりの方には我々の作業を見に来てくださり、いろいろな話を聞かせていただきました。

ゴミの回収については今回で終了しましたが、かなりの量の川砂が畑の周りに入ってきており、それらの撤去を実施するのか、また、それをボランティアセンターに依頼した方が良いのか家主さんが悩んでいらっしゃったので、ボランティアセンターに申し送っておくので、必要であれば遠慮無く改めてニーズを上げて欲しいとお伝えし、この日の活動は終了しました。
ボランティアセンターでの申し送り後、ボランティアセンターがすぐに連絡を取ってくださり、一旦市と相談し、その結果をみてからニーズを依頼するかもしれない、と家主さんがおっしゃっていたこと、ボランティアにとても感謝されていたことを伺い、少しでも先に進むお手伝いができたことがうれしかったです。

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川沿いに溜まったゴミ

活動終了後は、いわき湯本の「さはこの油」さんでお風呂を頂いて東京に戻りました(ありがたいことに、いわき市ではボランティアへの入浴支援を行って下さっており、避難所に避難されている方、浸水や土砂崩れ等でお風呂が使えない方以外にも、いくつかの入浴施設では10月31日まではボランティア参加者も入浴料が無料あるいは割引となっていました!)。
また、東京に戻る前には、いわきや福島の他の地方の日本酒を買い込んで帰りました。

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帰りに寄ったさはこの湯

いわき市では、社協さんのローラー作戦で多少ニーズは増えたものの、この日も多くのニーズが完了し、ようやくニーズは収束してきたようです。
一方、今回の活動を実施したお宅でも新たなニーズが発生する可能性があったこともあり、今後もニーズが少ないながらも出てくることも考えられることから、チーム・ユニコンでは残ニーズの様子を見ながらいわき市での活動を継続したいと考えています。
今後の活動の内容については、適宜ブログやSNSで報告していきたいと思います。

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