名蓋川1

2022年7月14日からの豪雨で被害を受けた宮城県では、登米市、松島町、大崎市で災害ボランティアセンターが立ち上がっていました。
チーム・ユニコンでもお手伝いできることがないか、7/30-31に現地を訪れ、確認してきました。

登米市では迫町、東和町などで浸水の被害を受けたそうです。
ボランティアセンターが開設されていた東和地域福祉センター周辺も浸水し、福祉センターや隣の総合支所だけが離れ小島のようになったとのことです。
駐車場にあった電気自動車の充電スポットも浸水で故障し、修理の真っ最中でした。
東和地域福祉センター周辺
奥に向かって低くなっていて、その辺り一体が浸水したよう。

二股川1 二股川2
二股川の写真です。小さい川ながら、引っ掛かっている枝等をみると、かなりの高さまで水位が上がったことが想像できます(特に2枚目の写真)。

ニーズについてはほぼ片付いているということで、ボランティアセンター自体は8/1でクローズし、残りのニーズは社協さんで対応されるということでした。

松島町は、浸水に加えて土砂崩れの被害も大きかったそうです。
こちらも、ニーズは7/30-31の週末でほぼ片づきそうとのことでした。
海に近いところでは冠水があったそうで、ふくらはぎの半分くらいの高さまで水がきたエリアもあったとのことでした。

大崎市鹿島台では、周辺の吉田川や鶴田川が決壊することはなかったものの、品井沼遊水池一帯での浸水があったようですが、既にニーズが片付いたということで、ボランティアセンターは撤収済みとのことでした。

大崎市古川では、矢目地区の名蓋川が決壊し、広範囲での浸水があったようです。
実際に堤防にブルーシートがかけられたところもありました。
名蓋川による水害は、2015年9月の関東・東北豪雨、2019年10月の台風19号、今回と、立て続けに起こっているそうです。
名蓋川1 名蓋川2

こちらも7/30-31の活動でほぼニーズが片付くとのことで、8/1の週まで窓口として災害ボランティアセンターは開いておくものの、活動はほとんどないとのことでした。
また、岩出山の方では土砂崩れの被害が大きかったようです。
もともと岩出山城周辺は崖崩れが起きやすい場所でしたが、土留めを十分に行っていないため、大雨のたびに崩れているそうです。
今回は、崩れた土砂が堀を堰き止めたおかげで、周辺に水が溢れたそうです。
岩出山の方についても、7/30-31の週末にほぼニーズが片づきそうとのことでした。

今回訪れた宮城県の豪雨の被災地では、いずれも大きな被害を受けていたものの、これまで参加された地域ボランティアの方々や既に支援に入っているNPOさんのご尽力で、災害ボランティアセンターへ寄せられたニーズもほぼ完了し、ボランティアセンターも閉所という流れになっていました。

一方で、現在、秋田、山形、新潟、青森、石川、福井、富山など多くの地域で豪雨が発生しています。被害に遭われた方々へ心よりお見舞い申し上げるとともに、これ以上被害が大きくならないことを祈っております。
引き続き現地からの情報収集や現地調査を踏まえて、チーム・ユニコンとしてできることを探し、活動していきたいと思います。

なお、今回訪れた災害ボランティアセンターでは、これまでに作成した医療用ガウンのサンプルをお渡ししており、クラスター発生などのニーズが発生した場合には、まとまった数を現地にお送りできることをお伝えしております。

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