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ここしばらく、毎日のように全国各地で豪雨が発生し、中国地方や九州地方を中心に大きな被害を受けています。
亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
これらを見ていると、いつ、どこで大きな災害が起こってもおかしくないと思います。
このような状況で大事になってくるのはやはり日頃の備えで、例えば、災害用備蓄の確認、垂直避難を含めた避難場所・経路の確認、タイムラインの作成・確認、家族の間での連絡の取り方の確認、といったあたりを日頃から実施しておくことが、いざという時の減災につながると思います。
この機会に、是非、日頃の備えを確認してみてください。

さて、7月2日にも、台風2号の接近に伴い各地で発生した線状降水帯により大きな被害を受けた静岡県沼津市で、「災害ボランティア 愛・知・人」さんのチームに加わり、災害ボランティア活動に参加しました。
静岡県では床上浸水176件、床下浸水548件の被害を受けており、市町村別では沼津市の被害が最も大きく、床上浸水100件、床下浸水200件の被害を受けており、その中でも今回主に活動している原地区などを含む西部は180件が被害を受けたそうです。

この日は、4件のお宅でのニーズに対応しました。

1件目はこれまでも愛・知・人さんが作業をさせていただいていた床上浸水の被害を受けたお宅で、家具を置いていた納戸の乾燥が終わったので、家具を元の位置に戻したいとのことで、家具の移動をお手伝いしました。
家具の中の物を移動させた後、家具を上下に分けてそれぞれ指定していただいた場所に移動させました。
人数が多いため、それほど時間がかからずに終了。
家具も浸水してしまっていたため、一部にカビがついてしまっていましたが、それらはエタノールで拭き取っています。

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家具の移動中

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家具の移動完了!

 

2件目は、以前も床下の拭き取り作業を実施したお宅での消毒作業でした。
見取り図を見ながら各自の作業場所の分担を確認してから床下に潜り、担当箇所の床下をエタノールで消毒していきます。
湿度の高い狭い空間で、エタノール臭が籠りながらの作業はかなり大変でした。
作業は無事終了しましたが、作業後のエタノール臭がすごく、家主さんもアルコールが苦手とのことだったので、エアムーバーを床下への開口部に設置し、しばらく換気をすることとなりました。
また、作業前に、床下への開口部のあるお部屋にあったお仏壇を傷がつかないよう細心の注意を払いながら廊下まで移動させましたが、引き出しの中にカビが生えているところがあり、こちらも希釈したオスバンできれいに拭き取り、消毒しています。
最後に養生を撤去し、こちらのお宅での作業は完了です。

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床下の見取り図の前で作戦会議

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床下の消毒風景

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引き出しの中に生えたカビ

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カビをきれいに拭き取ります

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作業完了し、養生も撤去。

次のお宅では、ピアノを移動させ、その裏の床と壁の状況を確認しました。
壁際の床の含水率が少し高めであり、濡れた断熱材が原因の可能性があることを家主さんにお伝えしてます。

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ピアノの下の状態を確認

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ピアノの裏の床と壁の含水率を測定

最後に、前日に愛・知・人さんが作業されたお宅で、ピアノの下のカーペットのシワとりを行いました。
新しく購入されたカーペットとのことで、ピアノの下だけではなく、できれば部屋全体のシワを取りたいとの住民さんのお気持ちがあったため、家具等を全て移動させて、できる限りカーペットのシワを伸ばした上で、最後に家具等を元の場所に戻し、作業完了しました。

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ピアノ移動前の作業準備

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カーペットのシワを伸ばす作業

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できる限りシワを伸ばしたら、掃除をかけます

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シワもできる限り伸ばして、作業完了!

こちらのお宅の作業で、この日の作業は完了となりました。

沼津市では、未だ技術系のニーズが残ってはいるものの、だんだんとニーズは落ち着いて来ているそうです。
とはいえ、吸い上げきれていないニーズが今後上がってくる可能性もあり、その一方で、前述のとおり、連続して発生する大きな水害で被害を受けた各地の被災地での支援も必要な状況です。
チーム・ユニコンでは、引き続き必要とされる被災地での災害ボランティア活動を継続していきたいと考えています。

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