広報の大塚です。
ユニオンの災害ボランティア活動にご参加された皆様のご感想をアップさせていただいています。
台風15号、19号の被災地である千葉県君津市で、本年10月に活動をされた方のご感想です。
千葉県南部の山間部は倒木の被害も多く、チェーンソー作業が可能なプロボノさんと一般のボランティアさんの協力のもとに作業が行われていました。
ご感想を読んでいて、とても臨場感があり、作業のご様子が想像できました。ご感想本当にありがとうございます。

◎2019/10/27(日) 君津ボランティア報告

二回にわたる大型台風、そして台風でもないのに記録的豪雨。千葉がひどいことになっている。
とりあえず一度、行ってみなくては、と思った。
たまたま同じ神奈川在住のボランティアスタッフの方が車を出して下さることになり、川崎駅でもう一人拾い、アクアラインを通って君津へ。
アクアラインはまさかの事故渋滞、君津ボランティアセンターの到着が予定より遅くなったものの、その分、受付は妙に空いていてスムーズにマッチングされた。
マッチングとは、ボランティアによるお手伝いを申し込まれたお宅に対して、当日センターに集まってきたどのボランティアスタッフを送り込むかを結合する作業。

指示されたのは、既に三名が送り込まれているが、作業が結構大変なので先発隊から増員要請が来た、という現場だった。
先にセンターに到着していた仲間の二人と合流し、計五人で一緒に現場へ向かう。
君津エリアは広く、指定された現場は何と15km以上も東! 房総半島の一番太い部分を3分の1程も入った所だった。
向かう途中、若干の山越えだったのだが、場所によっては見たことも無い規模で木々が倒れている。

到着したお宅は、大きな桃の木、枇杷の木などが暴風で倒れ、ひどい状態になっていた。
不幸中の幸い、隣接する倉庫にも、電柱にも倒れ掛かっていなかったので、被害は最小限。
先発隊三名は我々よりも恐らく10~20歳程年上のおじさまたち、人生の先輩。
一緒にチェンソーや鋸で木を捨てられるサイズに切り、軽トラックの荷台へ。
「いやぁ、若い人が来てくれて助かったよ! 爺さんばかり三人じゃ、どうにも進まなかったんだよ!」
ううう、大して若くも無いんですけどね。。。

最初は、もっと深刻な現場を手伝うイメージだったので、え?倒れた木を処理するだけなの?と若干拍子抜けしたが、聞けばこの木は想い出の木、このお宅のお婆様が植え、数十年かけて大きくなった木なのだとのこと。毎年たわわに実を付けていたのだろう。それが根元からへし折れてしまい、このまま放置してもどうにもしようがないので、非常に残念だが撤去して欲しい、と連絡したそうだ。
大切なものは人それぞれ、なのだ。

桃の木を片付け、コンビニで購入しておいた昼飯をほおばる。
三名の大先輩方は仲良く作業をされているので知り合いなのだと思っていたが、実は最近ボランティアセンターで知り合ったばかり、経歴はさまざまだとの事。
それぞれの方からいろいろな武勇伝を聞き、人生の糧がまた増えた。

引き続き木を切るチームと、第二現場へ先行するチームに分かれ、我々三人はご自分の軽トラを持つ先輩一名と一緒に第二現場へ移動。
こちらはのどかな田園風景の中の高台に位置する一軒家。

頼まれたのは、濡れてしまった畳4枚と、布団と、瓦礫とその他もろもろを災害ゴミ廃棄場へ持って行って欲しい、という内容。

既にこのお宅の奥様が殆どまとめて下さっていたそれらを積み込んで、あっという間に完了。
再び手応え感が微妙だったが、そもそも高台のお宅が何故? 畳や布団が濡れてしまったのだ?
「屋根瓦が吹き飛んでしまい、上から叩きつけるように豪雨が降り注いで・・・」
奥様の話で納得。
大工さんにお願いして瓦を直し、倉庫の屋根はご主人がご自分で板を買ってきて張り直したり、、、
「こんなこと、千葉では今まで一度も無かったのに・・・」
温暖化の影響で、台風の発生時期が狂ってしまっているのだろうか。

軽トラックの後を追って災害ゴミ廃棄場へ。
ゴミの種類で捨てる場所が分けられているので、指定通りに廃棄。
イスラム系と思われる方々も数人、働いていた。

センターへ戻り、それぞれのお宅で頂いたお菓子とお茶を。

今回、二つの台風と、その後になぜか発生したとんでもない豪雨で、千葉県は三度にわたり深刻な被害を受けた。
もっとひどい場所が同じ千葉県内に沢山あるんだろうな、、、正直なところ、今回ボランティアセンターから指定された現場はちょっと拍子抜けする位、作業としては軽い感じで終了した。

しかし、では今回の様な現場は助けに行く必要が無いのかといえば、そうではない。
老夫婦で何とかできるところまでは片付けたけれど、その後の作業はとてもではないが無理、と途方に暮れていた、そんな二か所。
被害の程度は実に様々だが、困っている人は至る所にいて、それを助けるのは生身の人間がひとつずつ対応して行くしかない。

TVニュースに映るボランティアの姿は、重そうなものを持ったり、かなりの重労働に見える。
そりゃそうだよな。自分もテレビ屋のはしくれだから、自分で取材する場合はメリハリのあるハードな動きをしている画を撮りに行くだろう。
しかし、こういうボランティアというものは、実は誰にでも出来るのだ。力の要らないごく簡単な片付けなら女性でもできるし、せっかく修理した瓦をまた暴風で粉々にされ、布団が全て水浸しになってしまい、落ち込んでいる老夫婦の話し相手になってあげるだけでも立派なボランティアなのだ。

自分もいろいろ忙しいけれど、また行こう、無理せず、行ける時に! そうあらためて心に決めた。

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