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10月30日・11月5日にも、台風15号の影響での大雨で大きな被害を受けた静岡県清水区で、駿河区の要請団体資格で活動されている「災害ボランティア愛・知・人」さんのチームに加わり、災害ボランティア活動に参加しました。
清水区は静岡市の中でも最も大きな被害を受けており、床上浸水約3600件、床下浸水約830件の被害が報告されています。

この2日間の活動についても、三城理事長のチームからのレポートをもとに報告します。

10月30日は江尻台町での床下の泥出し作業を実施しました。
このお宅は、近くの巴川が氾濫し、床上40cmまで浸水したそうです。周辺でも、いまだに氾濫の跡が見てとれたそうです。
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庭の泥だし作業は家主さんが実際されたそうですが、かなり大変だったそうです。
また、エアコンの室外機も泥を被ったものの、こちらは幸い分解清掃で復活したそうです。

このお宅はベタ基礎だったので、この日の作業では、キッチンと洗面台の点検口からモグラ隊が床下に潜り、シャワーホースとバキュームホースを床下に送り、5mm程度溜まった泥をシャワーで泥水にし、バキュームホースで吸い出していく作業を実施しました。
床下に太めの配管があったり、構造が複雑だったりと、体の大きめの人にはやや大変な現場だったようです。
また、床下の断熱材はスタイロフォーム(正式には押出法ポリスチレンフォームと言うそうです。水中に長時間つけても、表面に水分が付着するだけで、吸水量はわずかだそうです。)だったそうですが、状態が良く、撤去する必要はないとの判断となったそうです。
床下をきれいにした後は、ウエスで残った水分を拭き取り、床下の作業は完了、養生を撤去して、この日の作業は終了しました。
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翌週の11月5日は、鳥坂の床上浸水35−40cmの被害を受けたお宅での作業でした。
当初、前日からの作業を引き継いで和室・洋室・キッチン・廊下等の床剥ぎ作業を実施する予定でしたが、床下の状況等を踏まえた家主さんのご意向から、既に作業を始めていた和室の床剥ぎ、トイレの壁剥ぎのみを実施することになりました。
ユニコンチームはトイレの壁剥ぎ作業を担当しました。

壁剥ぎ作業は、まず軽く壁を叩いて構造を支えている木材がないところを探し、それらを切らないようにマルチツールで石膏ボードを切っていきますが、それ以外にも木材をまとめて柱にしていたり、配管・電線が入っているところもあるので、それらを傷つけないよう慎重に作業を進めていきます。
そうやって剥がした壁の中には、少し上の方に断熱材のグラスウールが入っており、その裏の板にはうっすらカビが生えていたそうです。
また、造りが非常にしっかりしたお宅だったそうで、床剥ぎ隊もかなり苦戦したそうです。

家主さんは、床の内部への浸水をとても気にされていたとのことで、住宅メーカーさんとボランティアのリーダーとで収納部分の床を切り取り、その中の状態を確認しましたが、床下の合板は玄関側が少し湿った状態で、その下の断熱材のスタイロフォームは濡れていない状態だったそうで、床を張り替えるかどうかを判断するには非常に難しい状態だったそうです。
この状況を踏まえ、ひとまず作業はここで終了し、今後、床剥ぎ作業を実施するかどうかが決まったら後日改めてボランティアセンターにご連絡いただくこととし、作業で汚れた部分をきれいにして、当日の作業は終了となったそうです。
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以前のポストにも書きましたが、現時点で累計のニーズ数は1000件近くになっており、まだまだ必要な作業は残っています。
11月以降も、引き続き愛・知・人さんのチームに加わり、週末の活動に参加していきます。

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