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台風15号の影響での2022年9月23日からの大雨で大きな被害を受けた静岡県清水区で、駿河区の要請団体資格で活動されている「災害ボランティア愛・知・人」さんのチームに加わり、10月22日・23日にも災害ボランティア活動に参加しました。
清水区は静岡市の中でも最も大きな被害を受けており、床上浸水約3600件、床下浸水約830件の被害が報告されています。

10月22日・23日の活動についても、三城理事長のチームからのレポートをもとに報告します。

10月22日の午前は、高橋町で床から60cmの高さまでの床上浸水の被害を受けたお宅での作業でした。
浸水の原因は、近くの巴川ではなく、裏の用水路の氾濫のよう、とのことでした。
床上60cmまでの浸水ということで、壁の中に入った湿った断熱材を取り除くため、床上90cmの高さまで、壁紙・ブラスターボードを剥がす作業を実施しました。
壁は、マルチツールやカッターを使って切り込みを入れて剥がしていきます。
床の間の飾り棚の部分はブラスターボードを外せず断念したものの、午前中に作業を完了し、養生を撤去、雑巾掛けをして、午後は別のお宅へ移動したそうです。
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午後は鳥坂のお宅での作業でしたが、家の裏山の急坂の水路が壊れたり、土や泥で埋まったりしたことが原因で水が溢れてしまい、坂道が川のようになって溢れた水が住宅に押し寄せたことで浸水したそうです。
幸い竹林の根が土が流れるのを防いでくれたので、土砂崩れは発生しなかったそうです。
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作業は、床剥がしと、布基礎の土の上の防湿シートの撤去でした。
床のコンパネをバールを使って2部屋分剥がし、防湿シートを撤去しつつ、根太に残っている錆びた釘で怪我をしないよう、釘の頭を倒して打ち込み平らにする作業も実施しています。
こちらのお宅もその日のうちに作業が完了したとのことです。
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23日の午前中は、横砂西町のお宅での作業でした。
こちらのお宅は庵原川の氾濫により浸水したそうですが、床は既に親戚一同の皆さんで剥がされており、床下の泥もなく、今後床に合板を張る作業を実施するとのことでした。
一方、今回作業の対象となったのは天井で、屋根から水が流れ込み、そのせいで天井のボードが落ちて下がってきており、それを棒で支えている状況を解決したい、ということでした。
屋根の一部が錆びて穴が空いていたため、そこから雨水が入り込んできたようでした。また、台所の壁が割れてできた隙間も水の導線になっていたようです。
ただ、このお宅は谷型になった屋根の真ん中に雨樋があり、天井裏を通って外に排水する特種な構造となっているため、ブルーシートで天井を覆う仮処置が難しかったのですが、家主さんにご用意いただいた波板やコーキング材を使った屋根の雨漏りの補修作業と、天井の濡れた断熱材や剥がれ落ちてきている天井のブラスターボードをきれいに取り除く作業を実施しました。
天井をつける作業は実施できないため、大工さんにお願いするようお伝えし、こちらのお宅の作業は終了しました。
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谷型になった屋根の雨漏り補修後の水漏れチェック

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天井の濡れた断熱材・ブラスターボードの撤去

午後は、横砂中町で、床上85cmまで浸水したお宅での作業でした。こちらは、まだ新しいお宅だったそうです。
実施した作業は、床下からの泥の吸引作業です。
シャワーホース2本とバキュームホース3本を床下に送り込み、モグラ隊が床下に潜り、シャワーホースで床下を洗浄しながら、泥水をバキュームホースで吸い出していきます。
吸引した泥水で吸引器のタンクもすぐに一杯になるので、地上部隊がどんどん、泥水が溜まって重くなったタンクの排水作業を実施していきます。
途中、地上の吸引器の電源が入らなくなったり、ブレーカーが落ちてしまったり、吸引器から泥が噴き出したり、なぜかホースを繋ぐとバキュームしてくれなくなったり、トランシーバーが騒音に負けて聞こえなかったり、様々なトラブルが発生したそうです。
また、床下の断熱材のグラスウールが大量の水を吸って剥がれ落ちており、これも撤去していったそうです。
十分な人数がいないこともあり、残念ながらこの日で作業は終了せず、翌日のチームへ作業を引き継いだそうです。
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ちなみに、作業の前後は、こんな感じでオリエンテーションを行い、作業内容の共有や引き継ぎを行っています。
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10月22日・23日の活動はこれで終了です。
まだまだニーズはたくさん残っており、10月は30日にも活動していますので、こちらは次の投稿で報告したいと思います。

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