3/16に発生した福島県沖地震で被害を受けた福島県桑折町・国見町で、現地で活動されている「災害ボランティア 愛・知・人」さんに加わって、5/3〜5に災害復旧ボランティア活動に参加しましたので、その内容について報告します。
なお、本文中の写真の多くは愛・知・人さんから頂いたものを掲載させて頂いております。ありがとうございました!
活動内容は、主に損傷した屋根瓦の撤去やブルーシートの敷設、それらのサポート作業でした。
屋根瓦が損傷すると、そこから水が入ってきます。入ってきた水が家の中に染み出していくことで、家の中の色々なところが傷ついていきます。
そのような被害を防ぐためには屋根の修理が必要となりますが、とはいえ、被災直後は修理のニーズも多く、すぐに業者さんに対応してもらうことが難しく、年単位での待ち時間が発生することもあるそうです。
そこで、屋根が完全に直るまでの仮の補修として、ブルーシート張りの作業を行うことになります。
初日・2日目は桑折町での活動でした。三城理事長のチームは初日午前からの参加で、自分は初日の午後から遅れての参加となりました。
活動にあたっては、事前のPCR検査にて陰性を確認した上で、十分な感染症対策を行って実施しています。
最初の活動は、屋根瓦が割れたりずれたりしていたお宅でした。
作業前の屋根上はこんな感じだったそうです。
作業内容は、全ての瓦を下ろした後、雨漏りしないよう、4重にした養生用のブルーシートを貼ったあと、ブルーシートを張って、その上にシルバーシートを貼っていくものでした。
初日の午前に、屋根からバケツリレー方式で全ての瓦を地上に下ろしたそうです。瓦もそんなに軽いわけではなく、数もかなり。相当きつい作業だったそうです。
午後は、地上部隊が養生用のブルーシート、その上に張るブルーシート、シルバーシートを、屋根上部隊が測った寸法通りに切り出し、それを屋根上に貼っていく作業を実施しました。
自分はブルーシート・シルバーシートの切り出し作業を行いましたが、風が強くてブルーシートが煽られたりしましたが、寸法間違いもなく無事作業を終えることができたようで、ホッとしました。
途中、周りのお宅の方々から差し入れを頂きました。昨年の福島県沖地震の際に愛・知・人さんが活動されたお宅だそうで、愛・知・人さんがこれまでの活動で積み上げてこられたものの大きさを感じました。
これらの差し入れでエネルギーをいただけたこともあって、無事、大方の作業を初日に終えることができました。
一部、片付けや撤去の作業が2日目に残りましたが、このようにきれいに仕上げることができました。
1件目のニーズ完了後、2件目に向かいました。
こちらはうねった棟瓦の上の古いブルーシートの張り替えの作業でした。
前日から継続の作業でだったそうですが、到着した頃にはほぼ作業が終了しており、午後は次のニーズに向かうこととなりました。
3件目は、地震でずれた屋根瓦の修正作業でした。
こちらは、ずれた屋根瓦を修正したあと、防水テープで固定する作業でした。愛・知・人の皆さんが屋根上で作業、我々は地上・1階の屋根部分でサポートを行い、無事作業が終了しました。
ここで、社協さんに戻ったところ、これで桑折町の残ニーズが0件とのこと!
そこで、残りの時間を使って資機材の片付けや、古い土嚢の詰め替え作業を行いました。
愛・知・人さんを中心に100件以上のニーズをこなしてきたおかげで、一旦桑折町の残ニーズは0件となったものの、土壁が落ちていたり、道路の路肩が崩れていたり、そして、ニーズが上がってきていないものの屋根瓦がずれているお宅があったりし、今回の地震での被害の大きさを実感するとともに、ニーズを掘り起こすとまだまだニーズが出てきそうな印象を受けました。
3日目は、国見町での活動に参加しました。こちらは次の投稿で活動内容について報告したいと思います。