2月1日に実施した令和6年能登半島地震の被災地での活動の報告です。
この期間は石川県七尾市にて、民間災害ボランティアセンター「おらっちゃ七尾」さんと連携させて頂いての活動を実施しました。
この日は、翌週にやってくる大寒波の前兆か、非常に寒かったです。
おらっちゃ七尾さんの土日の駐車場は、以前は災害ごみ仮置き場となっていた能登香島駐車場に変更となっていますが、7時半頃にそちらの準備に向かった際には、駐車場はカチカチのアイスバーン状態でした。
参加された方々に事故等なかったのがよかったです。
この日の活動は、七尾駅に近いエリアである富岡町にて、自費解体が間近に迫ったお宅での家財・災害ごみの分別・搬出作業でした。
震災後、家主さんはなんとかこの家で生活されていましたが、余震等で徐々に家が傾いてきたことで解体を決意されたそうです。半壊認定を受けられたとはいえ、申請が遅れたことで公費解体がかなり先になってしまうことから、自費解体とすることを判断されたそうです。
公費解体では家具や畳等は残置しても問題ないものの、自費解体の場合はそれらの片付けも解体費用として家主さんの負担となる可能性があることから、なるべく家の中に残置する物を少なくする必要があります(自費解体を選択しても、公費解体相当と判断された金額は後で行政から受け取ることができます。とはいえ、自費解体にかかった全額が補償されるわけではないため、なるべく解体にかかる費用を減らすことができるよう、そのお手伝いとなるできる限りの家財等の搬出作業を実施しています)。
事前の連絡ではかなりの量が残っているとのことでしたが、まずは大きな家具から優先して片付けていったこともあり、この日のうちに作業は完了し、解体に間に合わせることができ、よかったです。
とはいえ、何度もありがとうとおっしゃっていた家主さんが、静かにものがなくなた家の中を眺めていらっしゃるのを見て、なんともいえない気持ちになりました。我々の活動は小さなものですが、少しでも被災された方々が次に向かうための助けとなることを願うばかりです。
この日作業したお宅では、発災時、地震の揺れとともにお隣の家(解体済み)がぶつかってきたそうです。
家と家がぶつかった衝撃はかなりのものだったそうで、ものすごい音もしたそうです。
その時の傷は、今も家の外壁に残っていました(見づらいですが、下の写真にある2箇所の凹みは、お隣の家がぶつかった跡です)。
地震のエネルギーの大きさ、地震の恐ろしさがよくわかるかと思います。
発災から1年以上が経過しましたが、「おらっちゃ七尾」さんでは200件程度のニーズが残っており、未だ復旧・復興への道のりは長く、引き続き息の長い支援が必要と感じております。
このような状況を踏まえ、2025年も継続して能登半島地震・奥能登豪雨の被災地での活動を実施していきます。
それらの内容については、順次こちらのブログ・SNSで報告していきます。
また、今後の活動の予定についてはHPにアップしておりますので、適宜ご確認いただき、もしご都合が合えば活動にご参加いただけるとうれしいです。