2020年(令和2年)の災害ボランティアのご感想をアップいたします。
本年(2020年)2月に実施された、神奈川県川崎市と千葉県富津市での災害ボランティアのご感想です。
令和元年台風被害の復旧作業は、令和2年に入っても継続して行われています。
現場の声をお届けいたします。

 

◎2020年2月23日 神奈川県川崎市
2/23はチームたまさんとのコラボで、川崎市高津区で、2/8からの継続案件の台風19号で床上浸水の被害を受けたお宅で活動しました。 内容は、2/8に対応できなかった部屋の床下の掃除とカビ取りの実施。思わぬところに床下の空間が発見され、そこにカビの温床になりかねない取り残しのグラスウール(保温材)が見つかったりしましたが、それも取り除きつつ無事に作業完了しました。 カビはあったものの、それほど多くはなく、繁殖はしていないよう。カビ取りも実施したので、当面はカビの心配はしなくて大丈夫ではないかと思います。 被災後、迅速に家主さんがご自身で保温材を取り除けるだけ取り除いてくださったこと、そこから乾燥を進めてくださったこと、そして、前回の活動から更に乾燥を進められる環境づくりを家主さんが実施して下さったことで、非常に良い床下環境を維持できたため、我々も快適に効率よく作業を進めることができました。そして、いかに早く初期対応をとれるか、それに必要な知識を持っているか、そして素早く必要な行動がとれるか、が被災後の対応において重要と感じました。 今回の活動を受け、まだまだ学ぶべきことがあるのだな、ということがわかり、それらをこれからの活動に、そして自分たちに生活に生かしていければと思います。 また、川崎市を含め、多摩川沿いでは台風の被害を受けたものの、まだまだ完全に復旧できていないところがたくさんある印象です。これからも息の長い支援が必要と感じました。

 

◎2020年2月24日 千葉県富津市
2/24は千葉県富津市で活動を行いました。 富津市は台風15号で大きな被害を受けており、いまだ屋根のない家、屋根がブルーシートで覆われたお宅がたくさん残っていました。地元の方にもお話を聞く機会がありましたが、やはり復旧できているわけではなく、風や雨に対して不安な生活を送っておられることが感じられました。 活動内容は、今回の被害を受けて解体するお宅の整理のお手伝い。具体的には大量に残ったけれど、そのまま捨てられないペンキ缶の中身と缶を仕分けることでした。時間の経過や雨による錆の影響を受けて分離したペンキはなかなかに手強く、固くなったペンキを混ぜては取り出す作業を繰り返した結果、次の日は握力がほぼなくなるくらいの筋肉痛になりました。とはいえ、確かに人手がいる細かい作業、こつこつと人手をかけて進めていくしかないのだと感じます。 今回の富津での活動は、以前別の場所での活動でご一緒した方からの情報によるものでしたが、まだ被害が多く残っているのに比べてボランティアの数が少なくなっている印象でした。上にも書きましたが、いまだ屋根のない家、ブルーシートで屋根が覆われたお宅がたくさん残っており、富津ではまだまだボランティアがやれることがあることを、このような活動を通じていろいろな方に知らせていければと感じます。

(写真は千葉県富津市)

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