今日は防災の日ですね。
残念ながら今年も各地で豪雨被害が起きており、この機会に住んでいる地域や職場のハザードマップや避難経路・避難所、備蓄の確認など、災害への備えを改めて確認すると良いのかなと思います。
さて、少し前になりますが、三城理事長のチームが7/22-27に熊本県人吉市にて、災害ボランティア活動に参加してきました。参加されたメンバーからのレポートをもとに、活動の内容を報告したいと思います!
チーム・ユニコンでは、軽トラUK号を所有しています。
UK号は、2019年の台風19号の水害の被害を受けた長野県の災害ボランティア活動に、一昨年より無償貸与されていました(長野市北部災害VC→め組JAPAN長野支部)。
長野での復興も進み、活用例も減って来たため、ニーズのまだまだある人吉への移送を計画しました。
そんな中で、7月1日からの大雨で静岡県東部に大きな被害があったため、まずはそちらへの貸与を優先させるべく現地に赴き、熱海市、富士市、沼津市の災害VCの状況を確認したところ、県による迅速な対応があり、資材など十分足りている為、提供の必要はないということでした。
そこで、当初の予定通りUK号を人吉市に移送することになり、それに併せてオリンピック4連休からの人吉市でのボランティア活動を実施しました。
まず、7/22朝9時に川崎市を出発しUK号で人吉市をめざしました。ところが、四連休ということもあり、高速も大渋滞、10時間かけて岡山まで移動、初日はここで終了となりました。
翌7/23は10時に岡山を出発し、19時に人吉市に無事到着しました。なお、熊本県内では、ボランティア車両は高速料金が無料だったそうです。
中間地点の龍野西SAにて
7/24より、本格的に災害ボランティア活動を開始しました。
今回一緒に活動する「め組JAPAN」のメンバーと仮設公民館で合流、すぐに抗原検査を行います。活動中、抗原検査を重ねて実施、コロナ対策には万全を期します!
無事陰性を確認!
この日の活動は、2階まで浸水したお宅の壁剥がしでした。
こちらのお宅では、被災から1年、ようやくリフォームに向けた作業が始まったのことで、それに向けた作業です。
この地区は窪地ということで大雨被害がもともと想定されており、住宅が高床になっていましたが、それにも関わらず、今回の水害では2階の床上90cmまで浸水したとのこと。
周辺でも、想定浸水深度を大きく超えて2階まで浸水したお宅があったそうで、「垂直避難」した人でも、かなりの人が犠牲になったとのことです。水害の恐ろしさ、そして現状の想定を大きく超えた災害が起こりうる可能性があることを改めて認識させられます。
作業したお宅にて。
作業したお宅の2階から。今では想像するのが難しいですが、当時はここまで浸水しています。
実際に残っている泥から、2階まで泥土が押し寄せたことがわかります。
壁剥がし作業風景。
想定を大きく超える浸水があったエリア
その後、7/26の午後に、柱や壁に残ったほこりや砂を取るブラッシングの作業を実施したそうです。
二階部分にこびりついている泥を、何種類ものブラシを使いながらきれいにしていく作業です。
壁をはがしたあとの家の隙間には細かく泥が堆積しています。川からの水害の場合、砂の粒子が細かく大変な作業です。
リフォーム後も壁の間に泥が残っていると、カビの発生源になってしまいます。
今後のカビのもとになる泥を取り除く作業は、リフォームをした後、安心して住んで頂くために欠かせない作業です。
まさに、「人の手」でなくてはできない作業を、丁寧に進めて行きました。
丁寧に泥をブラッシングや吸引で取り除いていきます。
同じくカビのもとになる、濡れた断熱材も取り除きます。
被災から一年経って、ようやく、被害に遭ったお宅の公費解体やリフォームへの動きが出てきたそうです。
実際、公費解体中のお宅もあったそうです。とはいえ、まだ解体を待っているお宅も多いとのこと。
ようやくこのような動きが始まったことで、被災物の仮置き場は、被災後2~3か月後のように被災物が満載だそうです。
災害ボランティアセンターも、一年経った今も社会福祉協議会が運営しているそうです。
新型コロナウィルスの感染拡大の影響でボランティア活動を休止したり、参加者数を絞ったりしていたことで進捗が遅く、感染拡大が小康状態になった時期にボランティアの受け入れを再開したにもかかわらず、ボランティアがほとんど来なかったため、VCを継続して開けておくことが必要と考え、ボランティアセンターの運営を継続しているそうです。
被災から1年が経ちましたが、未だ復旧・復興へ向けた道半ば、というより、ようやくそれに向けて動き始めたという印象で、これからも継続した支援が必要と感じました。
期間中の他の活動については、次の投稿以降でお伝えしたいと思います。