広報の大塚です。

台風15号被害で千葉県安房郡鋸南町に10日間滞在しながら災害VCの運営支援を行ったときの三城理事長の感想をアップいたします。

理事長の業務を引き継ぎ自分が一週間この地に滞在したのですが、その間の災害VCの移転、そして予想外のトラブル等、一朝一夕には語れない、色々な意味で忘れられない日々でした。

 

~鋸南参加感想~

泊まり掛けで4日間、鋸南町災害VCの運営のお手伝いをしました。いままで数年のボランティア経験を生かして、現地調査などでお役に立てればと思っていたのですが、被災者の方から寄せられたニーズのデータ整理のお手伝いをすることになりました。

丁度、僕がお手伝いに入った時分、一般ボランティアでは対応しきれない特殊作業の案件を、災害VCでマッチングするプロボノ以外に、自衛隊に依頼したり、行政経由で建築業界ボランティアに委託し始め、復旧復興の迅速化を図っていました。その分データの管理が複雑化していたのです。ニーズ票の記載事項・進捗などをPCのデータベースに入力し原本をファイリングするという、言葉にするといかにも単純な作業ですが、1つのニーズ票に一般ボランティアで対応できる案件と特殊案件が混在している場合もあります。特殊案件も、屋根にブルーシートを掛ける高所作業、崩れた大量の土砂を撤去する重機作業、倒木の伐採のためのチェーンソー作業など多岐に亘ります。ニーズの受付を開始した当初にはそのような分業が生じることは想定されていなかったため、データの確認分類を遡ってする必要が生じていました。また、作業のアウトプットが多岐になったため、進捗の把握が複雑化していました。なかなか大変なデータ整理です。一朝一夕にはかたづけられません。4000件近いニーズ票があるのです…また、さまざまなところから、復興の進捗状況、ボランティア参加数などの日報なども求められます。勿論、状況を客観的に把握するということはとても大事なことです。ただ、正直そのような静的なデータを抽出する前にやらなければいけないことが沢山あるのです。お国の偉い人が被災地視察に来るとかえって現場が混乱するという話を思い出しました。

さらに、泣きっ面に蜂というのはこのことで、町役場に間借りしていたVCを社協の施設に移転するという引っ越しが4日後に控えています。データ整理のフローとポリシーをざっくりと聞いて、あとはともかくやりながら聞きながら、ともかくスピード第一で進めるしかないと肝を据えました。

いろいろ、予想もしないトラブルも重なり、結局、僕の滞在期間でデータの整理を完結することは出来ませんでした。これだけ、毎年災害が起こっているので、このあたりのデータ管理ソフトなど開発してもいいのではないか、というか、商用としては採算的に厳しいと思うので、是非公費で作成するべきだと思いました。標準ソフトがあれば、どの地方で災害が起こっても、一度触った事ある人は即戦力として大きな力を発揮できる訳ですから。

国土強靭化というのは何もハード面だけではないと思うので、検討してほしいと思います。

鋸南町の様子最初の 災害VCがあった鋸南町役場災害VCの移転先の鋸南町社会福祉協議会

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