11月26日にも、台風15号の影響での大雨で大きな被害を受けた静岡県清水区にて、静岡市の要請団体である「災害ボランティア愛・知・人」さんのチームに加わり、災害ボランティア活動に参加しています。
現地で活動したチームからのレポートをもとに、活動の内容を報告します。
なお、清水区は静岡市の中でも最も大きな被害を受けており、床上浸水約3600件、床下浸水約830件の被害が報告されています。
この日の午前中は、長田新地で床上50cmまで浸水したお宅での作業でした。
こちらのお宅の浸水は、巴川から分かれた、家の前を流れる用水路が溢れたことによるものだったそうです。
床上50cmまでの浸水だったため、90cmの高さまで壁を剥がして壁の中の断熱材を取り除く作業と、床板を剥がして裏の断熱材を取り除く作業を実施しました。
壁の石膏ボードは、マルチツールで切れ込みを入れた後、インテリアバールとハンマーを使って剥がしてきました。
床板はフローリング材の下に合板が敷かれた構造で、フローリング材はフロアネイルと呼ばれる頭の小さい釘で、その下の合板は釘でしっかり根太に打ち込まれていたそうです。
まず、丸ノコで入れた切れ込みからバールで床板を剥がしていきましたが、フローリング材・合板を剥がした後に下の合板や根太に釘が残ってしまうことがあるため、それらを踏まないように気をつけつつ作業を進め、残った釘は大工さんの修復作業に不要なため、全て抜いていったそうです。
また、家主さんは2階で生活されているとはいえ、床を剥がしたままでは生活するのに困るため、玄関から階段までコンパネを仮止めし、生活導線を確保したそうです。
午前でほぼ1件目のお宅での作業が終わったため、午後は松井町へ移動し、廃棄物の運搬に困っているというお宅から、廃材や家電を軽トラで廃棄場まで運搬する作業を実施したそうです。
軽トラに載らないような長い木材は丸ノコで半分位に切断して、廃棄物の種類ごとに指定された廃棄場に捨てにいったそうです。
こちらの廃棄場には廃材の他に、ボコボコに凹んでしまった100台以上の冷蔵庫や洗濯機が並んでいたそうです。
また、扇風機などの家電は別の軽トラで、指定された別の廃棄場に捨てにいったそうです。
こちらの作業終了後、別チームと連絡を取ったところ、そのチームが担当している柏尾のお宅での作業が終了していないとのことだったので、そちらに合流したそうです。
こちらのお宅では、巴川に合流する川が近くに流れていて、そこから溢れた水で床上1m30cm〜40cmくらいまで浸水したそうです。
かなりの高さまで浸水したことから、1階の壁は基本全て剥がす、という作業を実施していたところに合流しました。
かなり古いお宅だったこともあり、壁の中に断熱材はなさそうだったものの、壁の中にはカビが生えていたそうです。
壁を剥がした後、床をきれいにして、なくなってしまったトイレの壁にブルーシートを張って、この日の作業を終了しました。
静岡県清水区では、ニーズは減ってきているものの、未だ掘り起こされていないニーズが残っているような印象とのことです。
今後も引き続き愛・知・人さんのチームに加わり、週末の活動への参加を継続していきます。