広報の大塚です。
前回の投稿を一旦削除し、書き直しております。ご迷惑をおかけします。
今回は、昨年の令和元年台風19号被害に遭った福島県いわき市での災害ボランティア活動をされたメンバーの方々4名のご感想をアップいたしました。
どうぞご覧ください。
◎~いわき参加感想~ 台風19号が過ぎた後、千曲川、多摩川、阿武隈川、那珂川というような一級河川流域の被害は大々的に報じられていたのですが、正直いわき市の水害に関しては、あまり目にする事がなかったのでそれ程心配していませんでした。ところが、親戚が撮ってきてくれたいわき市の写真を見ると、主要街道に被災物の山が脈々と続いているではないですか、その様子はまさに昨年の真備のようでした。ちょうどユニコンで軽トラを購入したので、活用出来るのではないかと思い。いわき市に飛びました。災害VCはいわき市行政の中心街区にある社会福祉協議会にほど近い駐車場で営まれていました。この時期開設されているVCとしては、正直、小規模な方でした。ただ、倉敷や福岡など全国から応援スタッフも入っていて、運営もスムーズな印象です。丁度、鋸南町のVCにお手伝いで入っていた時のスタッフも入っていたので被災・復興の状況を伺う事が出来ました。台風19号がもたらした災害は、本当に広範囲に亘っているためボランティアも分散してしまい、いわきは新たに寄せられるニーズが日々完了していくニーズより多いような状況だそうです。東北地方からのボランティアがもう少し来てくれないかなぁと語っていたのが印象的でした。この日の作業は被災物を仮置き場に運搬撤去する仕事です。それぞれの自治会単位で、近くの公園や街道沿いに被災物を搬出していたのですが、恐ろしい量の家財がそこここに溢れてしやまったため、小川地区の市民運動場を急遽仮置き場にして、そこに集積するようにしたそうです。小川の仮置き場も既に凄い量の被災物の山が出来ていましたが、町中に溢れているものを再度、こちらに運ぶとなると、それはそれで大変な時間と労力が必要です。ボランティアに任せるか、行政で作業するか、国も含めて検討を始めたと言っていました。作業に入ったお宅のご主人は、ボランティアを頼むのを遠慮して、今までお一人で作業されていたそうですが、やってもやっても終わらない現状に絶望感を抱き、依頼してきたそうです。現在住んでいる母屋以外に、旧家と倉庫があり、とても一人で出来るような規模ではありません。ともかく箪笥など大きなものをドンドン仮置き場に運んで行きました。全体としてはまだ何分の一というくらいしか出来ませんでしたが、大きな物が片付き、スッキリした様子を見て、涙を流されていました。きっと大きな負担が心に重くのし掛かっていたのでしょう。いわきには、そうしょっちゅう足を運べないかも知れないけれど、継続的に訪れて、成り行きを見守って行きたいと思いました。
◎11/4 いわき いわき市は東京から遠いイメージだったが、車で2時間半の距離であり、それほど遠くないことに驚いた。台風19号の襲来から3週間程度しか経っていなかったが、公園や道路脇等に浸水した家から運び出された行き場のない家財等が積み重なっている光景をいくつも見かけ、災害の甚大さと復旧への道のりの長さを感じた。作業は浸水した家財等や、庭にたまったヘドロを回収しての水害ゴミ仮置き場への運搬だったが、仮置き場に集まったゴミの多さ、途切れなくごみが運び込まれる様子からも被害の大きさを感じることができた。そして、集積所に向かう途中で見かけた、夏井川の橋脚に巨大な流木がひっかかっているのを見て、自然の力の大きさ・強さというものを改めて実感した。ちなみに、ここは白鳥の飛来地で、12月にはかなりの数の白鳥が飛来していた。お昼に寄ったラーメン屋さんで、ボランティアに来たと話をしていたら、餃子をごちそうして頂いたのが嬉しかった。
◎12/8-10 いわき 初日は家の中から運び出したもの集積所への運搬、2日目は水没した軽ワゴン車の中の掃除とごみの運搬、畑の水路の泥かき、3日目は庭にたまった土砂の掻き出しと集積所への運搬を実施。一ヶ月前と比べると、いろいろなところに溜められていた行き場のない家財等々が随分片付けられ、少しずつ復旧が進んでいるように感じられたが、一方でボラセンへのニーズも途切れておらず、人の手でやらないといけない作業も多く残っていることから、まだ先が見えないなという印象を受けた。集積所も12/15での閉所が決まっていたようだが、全体的に疲労感が漂っているように感じた。まだまだ自分たちにもできることがあるように感じた。
今回は久々の宿泊だったので、いわきの美味しいものもいろいろ食べられた。初日はどぶ汁。話は聞いていたが、まさかこんなに美味しいとは。。。鍋にたどりつくまでに相当食べて腹一杯だったのに、雑炊までしっかり食べてしまった。これはまたここに来て食べてみたい。次はちゃんとお腹の余力を残した状態で。。。2日目は飲み歩きチケットを使っていわき湯本飲み歩き。蕎麦屋と焼き鳥屋に行ったけど、どのお店も美味しかった。ここはどこのお店もレベルが高い。。ただ、月火休みのお店が多いのには要注意。3日目も美味しいきじ重を食べてから東京へ。どこの宿の温泉も良かったし、こりゃまた飲み歩きに来ないといけないな。
写真は、いわき市の災害ボランティアセンター、決壊した夏井川、被災物の集積場
◎チーム・ユニコン いわき市災害ボランティア活動に参加して
11/4(月)に福島県いわき市で災害ボランティアに参加しました。いわき市では10/12(土)~13(日)にかけての台風19号と10/25(金)の大雨で夏井川が氾濫、流れ込んだ土砂によって多くの住宅が床上浸水の被害を受けました。
早朝、自宅を出発、福島県いわき市災害ボランティアセンターでマッチングして、いわき市平中平窪のお宅にて庭の泥かきをしました。幸い日差しはあるものの心地よい風が吹いていたので、気持ちよく作業できました。最初7名、追加で5名+2名、軽トラで6回くらいかかって運び出すほどの量で、おそらく200袋以上の土嚢袋ができました。
地面の表面を覆い、少し固まってきてひび割れた泥の塊を、スコップや手で土嚢袋に詰めていきます。まだ水分を含んだ泥はなかなかの重量で、始めはよかったものの後半戦は私も参加の皆さんも何度も背中を反らして腰を伸ばしながら作業しました。
今回のお宅は平屋で1階部分が床上浸水。地面から210cmまで、床上からだと150cmくらいの位置までの浸水になるため、基準の床上1.8m以上に届かず全壊にならない状況とのことでしたが、実際には住むことができる状態ではありません。
家の中の発泡ウレタンの断熱材も剥がすと柱は濡れてしまっていて、全て剥がして乾燥させないと駄目なようです。
ご主人と奥さまのお話では、深夜に近くの夏井川が決壊したと聞いて、過去にも床下浸水を経験していたのですぐに車で避難したから車は無事だったけれど、2日間は規制されて家には帰れなかったそうです。やっと入れるようになって、膝上くらいまで水に浸かりながら家に戻ったら、玄関から入ると冷蔵庫の上に畳があり、タンスの表が上を向いて倒れていて何が起こったのか、という状況だった、とおっしゃっていました。
ご近所の方は、水位が上がって屋根に上って逃げたり、天井裏で顔だけ出して難を逃れたりした方もいたそうです。
農家で田んぼの稲は、幸い何とか耐え凌いだ部分が多いようでしたが、家に置いておいた一年かけて収穫したお米は全てダメになってしまったそうです。
被災したご自宅の撮影は控えたため写真はありませんが、1.7m以上の部分は補償の問題もあるので現状維持するためにまだ手をつけられず、それより下の部分を徐々に作業しているとのこと。庭の泥かきも含め、ご夫婦で少しずつやってもなかなか進まないのでとても助かる、とおっしゃっていただきました。もし自宅がこの状態になったら、と考えると、家族だけではいつになったら作業が終わるのかと、途方に暮れてしまうところです。
前日からボランティアが入ったとのことで、その日の活動で広いお庭の表側はだいぶきれいになりましたが、まだまだです。しかし、ボランティア自体のニーズは他にもたくさんあるため、続けて同じお宅に入れるかどうかはわかりません。
一つ目の写真は許可をいただいてお庭から外を見る向きで撮影させていただきました。きれいな景色ですが中央左手の松の上には、茶色いわらのような枯れ草が乗っています。この高さ(赤線の位置)まで水で埋まってしまったことを想像すると、本当に大変なことだと実感しました。
二つ目の写真は、現場からの帰り道の災害で使えなくなってしまった家財などの山です。集積場には私は行けなかったのですが、行った人の話では見上げるほど山のように積みあがっていた、ということでした。被災地にはまだまだ人手が必要、再びお手伝いできればと思うのでした。
さて、作業後には「いわき湯本」の温泉に。いわき市のボランティア後は割引きしていただけて、温泉で疲れを癒してから帰ることができました。皆さんも、ちょっと充実した温泉旅行はいかがですか?
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