気仙沼の二日目の午後は、気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館を初めて訪れまし。伝承館は、東日本大震災で被災した気仙沼向洋高校の校舎に、震災伝承館を加えた建物の総称です。

 館内に入ると、昨夜の「はまらいんや」でお世話になったKRAの皆さんが働いておられます。最初はホールにて震災の映像を観ます。津波の巨大さと被害の甚大さをあらためて思い知らされます。映像終了後、隣室にて津波被害や救援活動の写真展示を観ます。そして、隣の校舎を一階から順に観ていきます。校舎は被災した状況をそのまま残しています。水産高校の教室は、どの教室も津波被害で天井まで滅茶苦茶な状態です。校舎の四階までその被害は及んでいて、津波の規模の恐ろしさを痛感します。校舎の四階の一番端には、流されて来た工場が激突した跡の大きな陥没が見られます。その後、屋上から学校付近を眺めます。津波に襲われたときの写真も展示されており、現在の状況との比較に驚きます。校舎を一階まで降り体育館へ。体育館は津波に流され屋根がない状態です。そして隣の校舎へ。校舎と校舎の間に流されてきた車が挟まれています。その後、最後にホールにて、NHK等で放映された気仙沼で被災された方々のドキュメンタリー番組を数本拝見します。そこには被災者の数だけの悲劇が存在することを我々に教えてくれます。と被災状況を地図や写真等で確認できるコーナーも常設されています。

館内は全国各地から多くの来館者がみえていました。震災の甚大な被害を映像や写真、そして実際に被災した建造物を目で見て知ること、そして見た方々が全国各地で伝えるということが、今後の災害予防に繋がるのだと信じたいです。そして、皆さんが東北の地に来られた際には、是非ともこの伝承館にも足を延ばしていただきたいと切に願います。

気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館は→コチラ

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