2019年9月に行われた岡山県倉敷市真備町での災害ボランティア、4名の方にご感想をいただきました。
これまで3名の方の感想をアップさせていただきましたが、最後のお一人になります。

文中に登場する「パパラ」さんとは、書家として活動している方で、被災地に長期滞在をされて災害ボランティアを継続されている方です。
真備町のボランティアでは、パパラさんが活動をされる被災者のお宅で作業をさせていただきました。

以下、ご感想です。

◎今回、真備は一日しかいられなかったのですが、思い出深いものになりました。今年の春以来ですが、宿泊は「パパラの家」に厄介になりました。相変わらず地元の人が、出たり入ったりして賑やかです。岡山市内から料理を作りに来てくれるジャックさん、今回は「重ね煮」のタネにした餃子でした。そして、たくさんの炊き込みご飯を持ち寄ってくれたミキちゃん。今回は連休だったのでボランティアさんも多く、県外から5名の人がやってきて泊まっていました。あ、作業のこと全然書いてないですね(苦笑)作業はパパラさんが4か月近く、一人で作業する日も多い中、コツコツと清拭作業を続けていたFさんのお宅に入り、最後の柱磨き、床磨きを行いました。振り返ると本当に気の遠くなるような作業ですが、多くのボランティアさんが、ちょっとづつでも参加してタスキをつないだそんな案件です。みんな一日黙々と、ブラシ、タオル、歯ブラシを使って木地にしみ込んだ汚れを浮かせてふき取る作業をしていました。この地道な作業をずっと真備に根を張って続けてきたパパラは本当にすごいと思います。(パパラさんは堺の人です)だから、地元の人にも遠くからやって来るボランティアさんにも愛されているんだと思います。実はこの日の夕食時、パパラさんは作業で入っていたお宅のリフォーム完成祝いにお呼ばれしていて、家主のパパラさんがいないのに皆で酒宴を張っていました。家主不在なのに、ジャックさんミキちゃん以外にも地元の方が2人やってきて、パパラさんが帰ってくるまで、お酒を飲んで待っています。被災当初、どのようにしてボランティアキャンプサイトを行政に交渉したかなど貴重な経も伺うことが出来ました。そんな「パパラん家」も10月をもってクローズとなるそうです。真備が落ち着きを取り戻して来ている証拠ではあると思うのですが、正直なんかちょっと寂しい気持ちになります。毎年、気仙沼に訪れるきっかけがあるように、真備にもそういう「場」が出来るといいなぁと本当に思います。

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