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週末に日本を襲った台風13号により、残念ながら各地で大きな被害を受けました。
亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。

このように今年は週末ごとに各地で大きな水害が起きており、報道も新しい水害に移っていくこともあって記憶が希薄化しやすいのですが、6月29日からの豪雨でも九州地方、中国地方、北陸地方では大きな被害を受けています(国交省HPによれば、7月28日時点で住宅被害は全国で全壊21棟、半壊59棟、床上浸水2,211棟、床上浸水5,268棟、河川被害では41水系118河川で氾濫が発生、土砂災害321件となっています。)。
チーム・ユニコンでは、現地で社会福祉協議会と連携しながら活動を続けているsien sien westのパパラこと今井代表のお手伝いをすべく、8月20日〜21日にかけて福岡県久留米市、熊本県益城町で災害ボランティア活動に参加しました。
今回も自分は参加できていないため、参加した三城理事長のチームからのレポートをもとに報告いたします。
また、写真の一部はsien sien westの今井代表にいただいたものを、許可を得て掲載しています。

8月19日は11時頃に現地に到着しましたが、現場が唐津市と佐賀市から離れた場所だったこと、途中参加は作業中の事故などの把握ができなくなるため適当ではないと判断し、翌日からの作業の実施としました。

20日は福岡県久留米市の田主丸での作業でした。
ここは災害NGO結さん、コミサポひろしまさんが技術系ニーズを請け負って復興を推し進めているNPOベースに入り、エタノールを使っての床下の消毒作業をおこないました。
この日、作業をご一緒したコミサポひろしまのMさんはこの被災地田主丸出身で、「よく被災地で作業していると、まさかこんな目に合うとはという言葉を山ほど聞いてきたが、いざわが身に降りかかると複雑な感じです」と言ってたのが印象的だったそうです。
また、Mさんも普段から線状降水帯が発生した時のシミュレーションはしていたそうですが、実際に水流がやってきたのは警戒していた本流の方からではなく、微細な用水路からの溢水が対策をしていない全く逆の方向から流れ込んできたそうです。

エタノールでの床下の消毒を終えたところで昼食となりましたが、他の支援先に入って作業しているメンバーも次々Mさんの自宅に集まり、ガレージでお母さんが用意してくれたテーブルいっぱいの料理にワイワイガヤガヤ舌鼓を打ちました。

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Mさん宅でのお昼の様子

 

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根太・大引等のブラッシング作業

午後は床板を剥がした部屋の根太や大引きのブラッシングをしてからのエタノール消毒を実施し、その後、家主さんと協力しながら剥がした床板を載せ戻し、木ネジどめまで実施して、案件完了となりました。

21日は、熊本県益城町の2つの社協さんの案件に、ボランティアサークルに所属する学生さんと参加しました。
1件目は赤井地区での床下の送風機の引き上げでした。床下に潜って、床下に点在する送風機を開口部の下まで運び、学生さんがそれを引き上げ、ケーブルを拭いたり、ケースに梱包したり、という形で作業を進めました。
なかなか広いお宅でしたが、小一時間程度で作業は完了しました。
こちらのお宅が所有されている周辺の田んぼも全て水没したそうですが、幸い稲穂もしっかり伸びていて、被害は最小限に抑えられたようでした。

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送風機の設置・回収作業

 

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元気に育っている稲

午後も同じ赤井地区の別の住宅での床下消毒作業でした。
こちらのお宅では、エタノールではなくオスバン(塩化ベンザルコニウムを有効成分とする逆性石鹸液)を噴霧して消毒を行いました。
エタノールを使用した場合、高濃度(70〜80%以上)のものを使用するため床下は気化したアルコールが充満し、アルコール耐性が強くないとかなり苦しい作業となります。
一方、オスバンを使用する場合はアルコール酔いの危険はないものの、オスバンを水で薄めた溶液を使用する必要があり、この水溶液を噴霧することで、一旦乾燥した木材に再度、カビの要因となる湿気を与えることになります。
そのため、オスバンを使用することを躊躇うケースも多いのですが、消毒の効果自体はどちらも同様であり、作業者の安全を守ることが他のデメリットに対して優先されるケースであれば、こちらを使用する場合もあります。
今回はオスバンを選択し、15Lほどのオスバンを2時間ほどで噴霧し、再度送風機を床下に設置して作業完了となりました。

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床下の消毒作業

冒頭に書いたように、週末の台風13号のように、今年は週末ごとに大きな水害が全国各地で発生しており、どこでどのような被害を受けたのか、記憶が希薄化していっているのが現状ですが、サポートを求めている被災地は未だ全国各地にあります。
チーム・ユニコンとしても、連携している団体と連絡・連携をとりながら、全国の被災地の助けになれる活動や、被災地に寄り添う活動ができればと考えています。

今後の活動の内容については、適宜ブログやSNSで報告していきたいと思います。

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