チーム・ユニコンでは、7月14日からの記録的な豪雨により広範囲で大きな被害を受けた秋田県秋田市・五城目町での災害ボランティア活動を8月5日より開始しています。
今回は8月14日〜15日の活動について報告します。
8月29日時点の集計(※)では、秋田県全体で住宅被害は全壊8件、半壊2件、一部破損6件、床上浸水4,903件、床下浸水3,274件、その中でも被害の大きかった秋田市では床上浸水4,314件、床下浸水2,622件の被害が、五城目町では床上浸水399件、床下浸水200件の被害がそれぞれ報告されています。
※これらの集計、被災・報告の日付等は、秋田県災害対策本部発表のものに基づいています。
今回も自分は参加できなかったため、三城理事長のチームからの報告を引用して報告いたします。
今回は、両日とも秋田市での活動でした。
8月14日は9時頃にボランティアセンターに到着、この時点で100人ほどのボランティアが集まっていました。
この日はまず、南通地区にて物置からの被災物の搬出、清掃を実施しました。物置から中のものを取り出していき、仕分けをした上で、泥などを水で洗っていきます。
このお宅は80cm近く浸水しており、物置も半分壊れていました。
こちらのお宅では、これまでは家の前の道路に足元くらいまで水が溜まることはあっても、今回のような被害は初めてとのことでした。
発災当日は、朝から強い雨が降っており、そんな中で夜9時くらいに一気に水位が上がって床上まで浸水し、周辺一帯も浸水してしまったそうです。
息子さんも職場から駆けつけられず、翌日水が引いたところで自宅に駆けつけたそうです。
午後は、太平中関地区にて物置・庭からの泥土の搬出作業を実施しました。
こちらも近くの川が溢れ、浸水してしまったそうです。
家主さんは事情があって避難ができず、水がどこまで上がってくるか、浸水の影響により停電になって医療機器などが停止しないか、不安を抱えたまま一夜を過ごされたそうです。
こちらのお宅での作業で、この日の作業は終了しました。
宿泊は、太平山リゾート公園オートキャンプ場でのテント泊でした。
8月15日は熱中症アラートが出たため、午前中のみの活動となりました。午前中だけとはいえ、かなりの暑さのため、こまめに休憩をとりながらの活動となったそうです。
この日は楢山地区で、庭の泥土の搬出作業と物置の解体作業を実施しました。
こちらもかなりの浸水となったそうで、階段の踊り場くらいまで浸水してしまったとのことでした。
宮城県から駆けつけてくれた甥の方と一緒に作業しました。泥をつめた土嚢は30袋以上になったそうです。
この週末で秋田県でのチーム・ユニコンの活動はひと段落ですが、この活動の後、お盆前後には秋田市・五城目町ともに一般ボランティアへのニーズが収束してきており、それらへの対応は週末に限っての作業へとシフトしています。
一方で、技術系案件は未だ広範囲に残っており、床剥ぎ・壁剥ぎをしての断熱材の撤去の完了が冬前には難しいことから、グラスウールに含まれている水分をできる限り絞り出し、ダクトファンなどで乾燥を含めていく方針となっているそうです。
今後の秋田での活動の実施は、現地で活動している仲間の団体からの連絡を待って検討していきますが、一方で、他地域も今年頻発・激化している豪雨で大きな被害を受けています。
また、昨年より連携を強めている「災害ボランティア 愛・知・人」さんが京都府綾部市からの要請を受けて、同市での技術系案件に対応していくということですので、チーム・ユニコンとしても愛・知・人さんと連携して綾部市をはじめとした全国の被災地の助けになれる活動や、他の被災地にも寄り添う活動もできればとも考えています。
今後の活動の内容については、適宜ブログやSNSで報告していきたいと思います。
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