こんにちは!

石ちゃんが海外出張で日本にいなかったので、表題の件のレポート
理事長の三城が代わりにお届けします。

皆さんご存知の通り、台風15号の影響で9月23日から大雨に見舞われた静岡県の各地では、土砂崩れや家屋の浸水、断水、停電などの被害に見舞われました。

最近はコロナ感染拡大防止の観点から、ボランティア参加者の地域限定が行われているので、僕らが首都圏から支援に入ることの是非の確認も兼ねて10月1日、2日の2日間に亘って5か所の災害VCの管轄地域の現地調査を行ってきました。

日頃、皆さんのお力をお借りして作っている「ポリ袋で作った医療ガウン」も浸水被害で衛生用品のすべてが水没してしまった介護施設に寄付してきました!「こんなタイミングで物凄く助かります!」と喜んでいただけました。

静岡県は去年の熱海市、沼津市、富士市などでもそうでしたが、県社協が技術系団体と連携を取りながら資材・HRなどを各市社協に提供し、支援することが出来る体制があります。(自前でやるという事も勿論選択できます)今回、全社協被災地支援・災害ボランティア情報掲載の5か所の災害ボランティアセンター(浜松市天龍地区、磐田市、静岡市駿河区、静岡市葵区、静岡市清水区)を訪問しましたが、各所各様でした。

因みに静岡県知事と静岡市長は大変仲が悪く連携が出来ていないので、静岡市の復旧が遅れていると地元の方が言ってました。客観性に欠ける情報だと自治体にご迷惑をお掛けすることになるので記載も躊躇われましたが、以下のリンクにあるようにネットでも取り上げられているので、真実なのではないかと思っています。そしてどちらが良いとか悪いとかではなく、為政者の諍いが市民の安心安全を脅かしている状況は早急に改善すべきものと申し上げたいと思います。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/205067

https://news.yahoo.co.jp/articles/76a32ea7ddea5effa95bf986507356920994a0fa

今回現調に訪れた地域について簡単に下記に記載いたします。(今回つながった各VCより支援要請をいただき、われわれは現地入りするという形になりますので、どこに支援に入るかというのは現時点では決まっておりません)

浜松市天竜区:

ネットでのボランティアの公募なし、地元の自治会経由で地元の方を集め独立独歩でやっている感じです。 お話を聞く限りですと2つの集落くらい50戸程度で活動を行っているようでした(家財の運び出しが終わったくらい)。技術的な支援は地域外から得なければいけないかもしれないと思案中の感じでした。

天龍地区住宅街の様子

ここまで水位が上がりました

二俣川は橋が流されました

重機で流出土を掻き集めてます

磐田市:

県社協スタッフも災害VCに常駐していて、Open Japanなどと相談しながら進めているとのことでした。発番されたニーズIDは90くらいだが、日々増えているとのこと。ボランティアも思っていた程集まっていないので、週末だけでも支援お願いするかもしれないが本部(静岡県災害ボランティア本部・情報センター)と相談するとの事。

袋井市との市境の土砂崩れの様子

静岡市駿河区:

ほぼほぼニーズは落ち着いているという事でした。(おそらく家財運び出しまで意味と推測しております)今後どこまで災害VCでやるか本部と相談して決める。場合によってはお願いするかもという事でした。

地域福祉共生センターの二階に設けられたVC

地域福祉共生センターの二階に設けられたVC

静岡市葵区:

未だ状況の把握中(街から離れた山間部の土砂崩れへの対応のためにサテライトも急遽設けた) というステータスで、実態を把握してから連絡します という感じでした。

土砂崩れで寸断された道路

駐車場がゴッソリ削られ電柱がぶらんと下がってる川岸

静岡県清水区:

なかなか大変です。非常に広範囲で被害件数なども4年前の西日本豪雨での真備町を越えるのではないかというのが直感的な印象です。佐川急便の集荷場も被災して預かっていた荷物10000個が浸水、トラックもバンも全て他県から取り集めていいました。中古車販売業者の駐車場はボンネットを開けて乾燥させている車が200台以上並んでいます。因みに僕らが泊まった駅前のホテルも夕食を摂った食事処も断水が前日の30日(被災1週間後)にやっと解消され、営業再開したばかりでした。(食事処の掘りごたつの底基部分は新聞紙が敷き詰められていました)災害VCはまだ全容把握出来てないとのことでしたが、発番されているニーズIDだけで既に300番後半に達する模様でした。

街中にとりあえず設けられた被災物仮置き場①

街中にとりあえず設けられた被災物仮置き場②

水が溜まったままの地下通路

流木が引っかかったままの橋

濡れた畳が並ぶ川沿いの町