一年ぶりの真備町
去年、二週間ほどお世話になった岡山県倉敷市真備町に戻ってきました。
去年の豪雨被害から一年が経過し、社協のボランティアセンターも新見(先月3日夜間の豪雨災害支援のため)以外は閉鎖していました。しかし、まだ完全に復興したとは言えず、支援を必要としている場所はあります。
大事なのは継続する事。サスティナビリティの精神です。
パパラさんとの再会
今回は去年、「真備 美しの森」でお世話になった元め組JAPANのパパラさんが継続して行ってる活動をお手伝いする事になりました。宿泊場所はパパラさんが運営する「パパラん家」ボランティア活動に参加する事で、1日¥1,000で泊る事ができました。
今回の作業日程はこちら。
9/18夜 横浜発
9/19朝 パパラさんたちと合流後、お宅で家財の磨き作業
9/20朝 家財の磨き作業
9/21朝 家財の磨き作業&床下の汚水で固まった泥の掻き出し
9/22昼 パパラさんから岡山で使わなくなった物資(工具、機材含む)を受け取り、千葉に向けて出発
作業に伺ったお宅について
まずは今回の作業現場となったお宅について簡単にお話しします。
2018年7月6日、岡山県を襲った集中豪雨で自宅が二階の膝下30-50cmまで浸水。
二階の押入れ奥の天井裏が空く様になっていて、そこからおばあちゃんが飲み物と茶菓子を持って屋根裏に上がり、避難したそうです。
おじいちゃんは二階の窓から水に浸かりながらも必死に助けを呼びました。
しかしなかなか見つけてもらえず…
同じ頃、東京に住んでいる息子さんが、倉敷市におじいちゃん達の安否確認をしたが安否はわからず…心配になった息子さんは自衛隊にも連絡しました。
その後、自衛隊がボートで周辺を捜索しおじいちゃん達を発見。時を同じくして他の部隊も現場に到着し、二人は無事救出されたそうです。
9/19-9/20 家財磨き
主に汚水に浸かった欄間、障子を磨く作業です。
乾いた歯ブラシや歯間ブラシで細かく泥を落としていき、次に濡れた歯ブラシで同じ工程を繰り返します。その後ウエスで濡れ拭き→乾拭きをして仕上げます。
作業は9時30分頃から16時ごろまで。
昼食は仲間が作ってくれた炒飯です!
程よい塩分が疲れた身体に滲みます。美味しい!!
作業後、夜は宿泊先の「パパラん家」でみんなで夕食を作ります。
毎日地域の方が差し入れを持って激励にきてくれました。
20日の晩は僕が炊事を担当しました。
我が社の先輩から受け継いだ「白だし鍋」を作りました。
みなさんに喜んで食べていただけました。
9/21 床下で匍匐前進!!
床下に溜まった汚水でできた泥を掻き出しました。
床下に潜って作業するため、完全武装をします。
床下はとても狭く、もちろん立つことはできません。
手前にあるチョコレートみたいになっているのが汚水でできた泥です。
湿気を含みやすいのでカビが生えやすく、病気の原因にもなるそうです。
掻き出して土囊袋に詰めていく作業をひたすら繰り返します。
本日の作業をもって、パパラさんが四ヶ月続けてきた作業が完了となりました!!三日間だけでしたが、長期の作業の最後に携わることができ、素晴らしい達成感を味わうことができました。
9/22 去年作業した文房具屋さんが営業再開していた
東京に向けて出発する前に、嬉しい光景を目にしました。
去年ユニオンのメンバーで作業した箭田のボラセン近くの文房具屋さんが営業再開していました!
入り口の窓ガラスを綺麗にしたのを覚えています。
今回は日曜日だったので、お家の方には会えませんでしたが、
継続した活動ならではの嬉しい発見となりました。
真備の物資を乗せて千葉へ
出発前に、パパラさんより使わなくなった物資を千葉の被災地に寄付して頂けると事になりました。
貴重な丸ノコやインパクト、ブロアなど、高価な道具も寄付していただきました。
みなさんから頂いた貴重な物資と思いを乗せて、千葉に向けて出発します!
最後に
今回は地域の人々に寄り添ったボランティア活動の大切さを、パパラさんの取り組みを通して学ばせていただきました。そして継続することで知れる喜び、またその難しさを知れました。
昨今、昔に比べて災害がよりみじかなものとなり、いつ自分の住んでいる町が被災するかもわかりません。
僕が住んでいる神奈川県も、昨日の台風19号で被害を受けました。
今回真備や千葉で見た光景は、全く他人事でありません。
僕自身、日々危機感を持って、個人でできる事を増やしていきたいと考えています。