【令和6年能登半島地震】チーム・ユニコン活動報告(2025/11/14-16)

皆様、こんにちは。チーム・ユニコンです。 震災から2度目の秋が過ぎようとしていますが、私たちは変わらず石川県七尾市での活動を続けています。 今回は、2025年11月14日から16日にかけて行われた第33タームの活動についてご報告いたします。

活動概要

11月15日(土):深まる秋

能登には短い秋が訪れており、樹々が美しく色づいていました。 この日、「おらっちゃ七尾」には110人ものボランティアさんが集結。私たちチーム・ユニコンは関東からの6名と名古屋からの1名が合流し、計7名体制で活動を開始しました。

最初に向かったのは、中島町中島のお宅です。 こちらは公費解体が決まっている家屋で、震災前は依頼主のお父様がお住まいだったそうです。今回は家財の搬出と運搬をご依頼いただきました。

作業内容は、細い階段の上にある大きなお部屋から、大きなタンス3棹(さお)や古い仏壇、ソファなどを運び出し、中島町小牧のご自宅と、浜田にある共同住宅へ移動させることでした。

細い階段から大型家具を下ろし、さらに移動先で2階へ上げるといった作業は、大切な家財を傷つけないよう非常に神経を使います。丁寧な作業を心がけた分、いつも以上に時間がかかり、この日だけではすべての搬出を終えることができませんでした。 残ったタンスや家財は継続案件とし、次にこちらへ活動に入るボランティアさんたちにバトンを繋ぐこととなりました。

11月16日(日):あの日のままの家屋

週末は両日とも素晴らしい快晴に恵まれました。 日曜日のこの日は、51人のボランティアさんが「おらっちゃ七尾」に集まりました。

私たち7名は、東三階町のお宅へ向かいました。 こちらは3年ほど空き家だった家屋で、公費解体が予定されています。

玄関は壊れ、柱は傾き、家の中は地震直後の荒れた状態のまま。

発災直後からご覧のような危険な状態で放置されていましたが、公費解体を執行するにあたり、安全な縁側だけでも整理してから業者さんにお渡ししたいという家主さんのたっての希望で、その部分だけ家財の分別・搬出を行いました。

メンバーで連携し、軽トラック4台分の家財を倉庫まで搬送。午前中で無事に作業を完了しました。

その後、私たちは帰京の途につきました。 今回訪れたお宅のように、取り残されたままの被災家屋はまだ数多く存在します。 「まだ終わっていない」。その現実を改めて噛みしめる活動となりました。


ご支援くださる皆様へ

今回の活動は、社会福祉法人中央共同募金会の「ボラサポ・令和6年能登半島地震」からの助成を受けて実施いたしました。

そして、日頃より当法人の活動を信じ、ご寄付という形で温かいお気持ちをお寄せくださる全国の皆様に、心より深く感謝申し上げます。

皆様からいただくご支援の一つひとつが、私たちの活動の大きな原動力となっています。

被災された方々が一日でも早く穏やかな日常を取り戻せるよう、これからもチーム一丸となって活動に邁進してまいります。

今後とも、変わらぬご支援とご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。