【令和6年能登半島地震】チーム・ユニコン活動報告(2025/10/24-26)

いつもチーム・ユニコンの活動を温かく見守り、ご支援くださっている皆様、こんにちは。認定NPO法人チーム・ユニコンです。

私たちは引き続き、令和6年能登半島地震で被災された石川県七尾市での災害ボランティア活動を継続しております。第31タームのチームの活動をご報告いたします!

活動概要

10月25日(土):140人の力が集結した日!!

この日、私たちが拠点とする災害ボランティアセンター「おらっちゃ七尾」には、なんと140人ものボランティアが集まりました。スタッフの方のお話では、史上最多の参加者数とのこと。 全体で16もの班が組まれ、七尾市内の様々な場所へ支援に向かいます。

私たちチーム・ユニコンのメンバー5名も、他2名のボランティアさんと混成チームを組み、若林町のお宅での活動を担当させていただきました。

こちらのお宅は公費解体が決まっており、家財を中能登にある一時的な住居へ移設するお手伝いです。将来的には新しいお宅を建て、そこへ家財を戻されるご予定と伺いました。

冷蔵庫、洗濯機、システムキッチンの一部、そして大きなタンス2竿など、生活に欠かせない大切な家財を慎重に運び出し、軽トラック2台で2往復してピストン輸送しました。

午後からは、午前中に運びきれなかったものを運び出す作業の続きです。 美しい彫刻が施された「らんま」や襖(ふすま)、たくさんの座布団、そしてご家族が大切にされてきた神棚、さらにはお米120kgなどを、同じく軽トラック2台で運びました。

すべて無事にお届けすることができ、安堵しました。

変化する支援のニーズ

おらっちゃ七尾のスタッフの方から、最近のボランティアニーズの変化について伺う機会がありました。 発災から時間が経過し、がれき撤去や家財の運び出しといった力仕事だけでなく、「補助金の申請方法がわからない」「手続きが複雑で困っている」といった、事務的・相談的なサポートを求める声が増えてきているそうです。 そうした声に対し、ボランティアセンターでは申請のコツをご存知の方が説明を行ったり、時には行政への複雑な思いをお聴きしたりすることもあるとのこと。 復旧から復興へと進む中で、求められる支援の形も刻々と変わっていることを実感します。

昼食は能登食祭市場で

今回のユニコンチームには、初めて能登での活動に参加するメンバーもいました。お昼休憩は、七尾の復興の様子も少し感じられればと、能登食祭市場を利用しました。 新鮮な「ガスエビ」がとても美味しく、午後の活動への大きな活力となりました。

10月26日(日):ユニコン単独チームでの活動

活動2日目。朝から雨が降ったりやんだりのはっきりしない天気でしたが、心配していたほどの寒さにはならず、作業しやすい気候となりました。 この日、おらっちゃ七尾には50人強のボランティアさんが集まりました。

私たちチーム・ユニコンは単独チームとして、郡町のお宅での活動を担当しました。 こちらも公費解体を前に、家の中に残っている家財を運び出す作業です。

お宅の中は多くの家財が残っており、必要なものと処分するものを確認しながら慎重に作業を進めましたが、残念ながら午前中だけではすべての作業を完了することができませんでした。

そのため、このお宅の作業は「継続案件」とし、翌日以降に活動されるボランティアチームの皆さんへ引き継ぐことになりました。 また、家の中に残した分別済みのゴミについては、後日、別の班が回収してくださる予定です。

中途半端な形で現場を離れるのは心苦しさもありますが、こうして多くのボランティアがバトンをつなぎ、一つのニーズに応えていくのも、災害支援の重要な形です。次のチームの皆さん、よろしくお願いします!


ご支援くださる皆様へ

今回の活動は、社会福祉法人中央共同募金会の「ボラサポ・令和6年能登半島地震」からの助成を受けて実施いたしました。

そして、日頃より当法人の活動を信じ、ご寄付という形で温かいお気持ちをお寄せくださる全国の皆様に、心より深く感謝申し上げます。

皆様からいただくご支援の一つひとつが、私たちの活動の大きな原動力となっています。

被災された方々が一日でも早く穏やかな日常を取り戻せるよう、これからもチーム一丸となって活動に邁進してまいります。

今後とも、変わらぬご支援とご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。