【令和6年能登半島地震】チーム・ユニコン活動報告(2025/10/11-13)
こんにちは! 認定NPO法人チーム・ユニコンの理事です。いつも温かいご支援をいただき、誠にありがとうございます。
私たちは引き続き、「令和6年能登半島地震」の被災地である石川県七尾市での災害ボランティア活動を継続しています。今回は10月11日から13日にかけて実施した、第30タームの活動についてご報告いたします。
活動概要
- 活動期間: 2025年10月11日(土) ~ 10月13日(月)
- 活動場所: 民間災害ボランティアセンターおらっちゃ七尾
- 活動内容: 家財の搬出・片付け
10月12日(土):世代を超えたチームでの家財出し
この日、「おらっちゃ七尾」には、なんと85名ものボランティアが集結しました。私たちチーム・ユニコンのメンバー3名も、総勢11名のチームに加わり、活動へ向かいます。
活動場所は、鵜浦町のお宅。 公費解体を前に、家の中に残された家財を搬出する作業です。
驚いたことに、私たちのチームの年齢構成は、下は12歳から、上は82歳まで。 被災地を支援したい、復興の力になりたいという熱い情熱に、年齢は一切関係ないことを改めて実感させられました。
この鵜浦町のお宅は、お話を伺うと、土台が大正時代に作られたとのこと。 長い年月にわたり、ご家族の暮らしを支えてきたであろうその佇まいには歴史の重みを感じましたが、今回の地震の影響もあってか、かなり傷みが進んでいる様子でした。
復興のためとはいえ、こうして公費解体が進み、慣れ親しんだ建物がなくなって町に空き地が増えていくのを見るのは、やはり寂しい気持ちにもなります。
この鵜浦町のお宅での作業は、前日から数えて2日目とのことでしたが、まだまだ片付けは半ばの状態です。 11名総出で力を合わせ、次々と家財を運び出し、軽トラック4台分を搬出しました。
しかし、それでも作業を終えることはかなわず、残りの作業は翌日以降のボランティアさんたちに託すことになりました。
そして、この日の前日(10月11日)は、奇しくも「おらっちゃ七尾」が開設されてちょうど1年という記念すべき日でした。 夜は、おらっちゃ七尾のスタッフの皆さんや、私たちと同じように支援活動を行う仲間たちと一緒に夕食を囲み、交流を深めることができました。
10月13日(日):ローラー活動と、引っ越しのお手伝い
活動2日目。この日は50名のボランティアが「おらっちゃ七尾」に集まりました。
チーム・ユニコンからは2名が参加し、二手に分かれて活動します。
1名は、近隣のお宅を一軒一軒訪問し、お困りごとがないかお話を伺い、支援ニーズを掘り起こす「ローラー活動」に参加しました。
もう1名は、他のボランティア6名の皆さんと共に、和倉町のお宅での引っ越しのお手伝いを担当しました。
私たちが伺った和倉町のお宅は、88歳のお父さんがお一人で暮らすアパートでした。 このアパートが公費解体されることになり、近所にある別のアパートへお引っ越しされるとのこと。
アパートは2部屋でしたが、とにかく物が多く、その全てを新しい住まいへ移動させなければなりません。 チーム全員で協力し、午前中だけで軽トラック7台分もの家財や荷物を運び出しました。
それでもまだ作業は終わらず、後ろ髪を引かれる思いでしたが、帰京の時間が迫っていたため、午前中で作業を離脱させていただきました。
活動を終えて
今回は土曜日出発という変則的な日程でしたが、日曜日の夜に、久しぶりにおらっちゃ七尾のスタッフや支援仲間の皆さんと食卓を囲み、ゆっくりと語り合えたことは、私たちにとって非常に有意義な時間でした。
「七尾のために、少しでもできることをやりたい」
誰もが熱い情熱を持っています。 私たちのような民間のボランティア団体が、支援活動を「継続する」ということは、言葉で言うほど簡単なことではありません。だからこそ、活動を継続していること自体に、何よりも大きな価値があると信じています。
同じ災害支援を行うNPOの人間として、現地で日々奮闘されている「おらっちゃ七尾」のスタッフの皆様に、心からの敬意を表します。
ご支援くださる皆様へ
今回の活動は、社会福祉法人中央共同募金会の「ボラサポ・令和6年能登半島地震」からの助成を受けて実施いたしました。
そして、日頃より当法人の活動を信じ、ご寄付という形で温かいお気持ちをお寄せくださる全国の皆様に、心より深く感謝申し上げます。
皆様からいただくご支援の一つひとつが、私たちの活動の大きな原動力となっています。
被災された方々が一日でも早く穏やかな日常を取り戻せるよう、これからもチーム一丸となって活動に邁進してまいります。
今後とも、変わらぬご支援とご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。