【令和6年能登半島地震】チーム・ユニコン活動報告(2025/9/26-28)

皆様、こんにちは。認定NPO法人チーム・ユニコンです。

9月最後の週末となった26日から28日にかけて、第28タームの活動として石川県七尾市で災害ボランティア活動を行いました。

あれほど厳しかった猛暑もようやく落ち着き、朝晩は少し肌寒いくらいの季節となりました。日中はまだ汗ばむ陽気ですが、吹く風に秋の気配を感じながらの活動でした。

活動概要

9月26日(金):七尾湾の美しい景色の中で

この日、私たちが活動の拠点としているボランティアセンター「おらっちゃ七尾」に集まったボランティアは14名ほど。決して多くはない人数ですが、その分、一人ひとりが集中して活動に取り組みます。

私たちチーム・ユニコンのメンバー1名を含む7名のチームで向かったのは、鵜浦町のお宅です。

鵜浦町は、七尾湾と富山湾を望む、海と景色が本当に美しい場所です。こちらでは高齢ののお母様と娘さんがお二人で暮らされていましたが、ご自宅が公費解体の対象となり、その前のお片づけをお手伝いさせていただきました。

長年暮らしてきた家には、たくさんの思い出が詰まっています。必要な家財と、処分する家財を丁寧に仕分けしていく作業は、ご家族の歴史に触れさせていただくような時間でもあります。

最終的に2トンダンプ2台分もの家財を搬出し、新しいお住まいとなる場所へ必要な家財を運び入れました。

9月27日(土):たくさんの仲間と共に、新たな生活への架け橋を

厳しい夏が過ぎ去り、石崎町の道端には秋の花が咲き始めていました。活動しやすい季節の到来です。

この日は土曜日ということもあり、「おらっちゃ七尾」には団体の皆様を中心に約90名ものボランティアが集結し、センターは朝から活気に満ちていました。

私たちチーム・ユニコンからは4名のメンバーが参加し、2つのチームのリーダーを任せていただくことになりました。

(この活動報告にはAチームの活動内容を報告いたします。)
Aチームはユニコン2名含む6名で小丸山台のお宅へ向かいました。

ご依頼は、高齢のお母様がお住まいだった仮設のアパートから、この度完成した新居へ、家財を搬送するというものです。まさに、新たな生活の第一歩をお手伝いする活動です。

家財を運び出し、トラックに積み込んで新居へ。

大物家財に悪戦苦闘し、一日がかりの作業となりましたが、すべての家財を新居に運び終え、安堵の表情を浮かべるお母様の笑顔に、私たちも疲れを忘れることができました。

9月28日(日):地道な活動を繋いでいく

週末でも、団体での参加が少ない日はボランティアの人数がぐっと減るのが現状です。この日は20名ほどでの活動となりました。私たちチーム・ユニコンは、前日に引き続き4名で参加です。

この日担当したのは、古府町のお宅。公費解体を控えた倉庫の2階にある家財の搬出作業です。

倉庫の中は長年の荷物が積まれており、2階から下に降ろしてから分別をしなくてはなりません。埃と汗にまみれながら、仲間たちと声を掛け合い、一つひとつ丁寧に家財を運び出していきます。

午前中の作業で、全体の3分の1ほどを終えたところで、私たちユニコンのメンバーは帰京の途につく時間となりました。後ろ髪を引かれる思いではありますが、この活動の続きは、また別のボランティアチームが引き継いでくれます。こうして少しずつ、支援のバトンを繋いでいくことが大切だと感じています。

季節が移り変わるように、被災地の状況や必要とされる支援も日々変化しています。私たちはこれからも、その時々のニーズに寄り添った活動を続けてまいります。

ご支援くださる皆様へ

今回の活動は、社会福祉法人中央共同募金会の「ボラサポ・令和6年能登半島地震」からの助成を受けて実施いたしました。

そして、日頃より当法人の活動を信じ、ご寄付という形で温かいお気持ちをお寄せくださる全国の皆様に、心より深く感謝申し上げます。

皆様からいただくご支援の一つひとつが、私たちの活動の大きな原動力となっています。

被災された方々が一日でも早く穏やかな日常を取り戻せるよう、これからもチーム一丸となって活動に邁進してまいります。

今後とも、変わらぬご支援とご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。